【市況】【↓】日経平均 大引け｜ 大幅続落、欧米株安や原油安、円高を嫌気 (9月15日)

日経平均株価
始値　　16512.42
高値　　16528.02(09:09)
安値　　16359.78(11:08)
大引け　16405.01(前日比 -209.23 、 -1.26％ )

売買高　　16億7356万株 (東証1部概算)
売買代金　1兆8744億円　(東証1部概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は大幅続落
　２．欧米株安、原油安、円高を嫌気
　３．日銀ETF買い連発でも執拗な売り続く
　４．全体売買代金の低調が目立つ
　５．不動産株の下げが地合いの悪さを助長

■東京市場概況

　前日の米国市場では、NYダウは31ドル安と続落。原油安や利上げへの警戒感が重荷となった。

　東京市場では、売り優勢で始まり、寄り後も日経平均株価は下値を切り下げる動きが続いた。後場はやや下げ渋ったものの戻りは限られた。

　15日の東京市場は、買い手掛かり材料に乏しいなか、前日の欧米株市場が総じて軟調な動きをみせたことに加え、原油市況の下落や為替の円高傾向を背景としてリスクオフの流れが続いた。日銀は今月9日を境にこれまでから態度を一変させ連日ETF買い入れに動いている。きょうも後場、午後1時頃に戻り足を見せる局面があり、ETF買いの観測も出ていたが、上値を買う動きにつながらず、その後は再び売りが優勢となった。大引けの日経平均はかろうじて1万6400円台に戻したものの、円高を嫌気して自動車など輸出株が軟調な動きをみせたほか、内需系でも銀行や不動産などが売られ、地合いの悪さが露呈した。売買代金も膨らまず今週は4日連続で売買活況の目安とされる2兆円を下回っている。

　個別ではファーストリテイリング<9983>が大きく値を下げ、三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306>など銀行も売りに押された。ＩＤＯＭ<7599>が急落、いすゞ自動車<7202>が売られ、三井不動産<8801>など不動産株の下げも目立った。北海道電力<9509>、九州電力<9508>など電力株が安く、ソフトブレーン<4779>も大きく利食われた。
　半面、任天堂<7974>がきょうも東証1部で売買代金断トツとなるなか続急伸となった。神東塗料<4615>が一時ストップ高に買われ、宇徳<9358>、ミニストップ<9946>なども値を飛ばした。ローソン<2651>も大幅上昇。マツモトキヨシホールディングス<3088>、東宝<9602>なども物色人気となった。日本電気硝子<5214>も高く、アルプス電気<6770>も堅調だった。

　日経平均への寄与度上位5銘柄はアルプス <6770> 、信越化 <4063> 、日電硝 <5214> 、明治ＨＤ <2269> 、ＴＤＫ <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約7円。
　一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、ホンダ <7267> 、セコム <9735> 、住友不 <8830> 。押し下げ効果は約73円。

　東証33業種のうち上昇は、その他製品、パルプ・紙の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)鉱業、(2)小売業、(3)ガラス土石製品、(4)食料品、(5)化学。一方、下落率の大きかった5業種は(1)不動産業、(2)証券商品先物、(3)輸送用機器、(4)保険業、(5)銀行業。

■個別材料株

△ブラス <2424> [東証Ｍ]
　今期経常は36％増で連続最高益､株式分割と実質増配。
△ローソン <2651>
　「三菱商事が子会社化へ」と報道。
△山王 <3441> [ＪＱ]
　今期経常は黒字浮上へ。
△グリー <3632>
　ブシロードと資本業務提携。
△ＩＧポート <3791> [ＪＱ]
　新作VRコンテンツ「ブレイブウィッチーズVR(仮)」の制作決定。
△大王紙 <3880>
　株主優待制度を新設。
△リプロセル <4978> [ＪＱＧ]
　味の素のヒトiPS細胞向け高機能培養液を米国で販売。
△日電硝 <5214>
　中国にFPD用板ガラス加工の合弁会社設立。
△弁護士ＣＯＭ <6027> [東証Ｍ]
　1→3の株式分割を実施。
△平田機工 <6258> [ＪＱ]
　有機ELのＫＯＹＡを完全子会社化。


▲ヒロセ通商 <7185> [ＪＱ]
　8月営業収益は16％減に縮小。
▲３ＤＭ <7777> [ＪＱＧ]
　今期経常を一転14％増益。

　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)神東塗 <4615> 、(2)宇徳 <9358> 、(3)ＣＲＥ <3458> 、(4)ブレインＰ <3655> 、(5)ローソン <2651> 、(6)ミニストップ <9946> 、(7)ポールＨＤ <3657> 、(8)チタン <4098> 、(9)中越パ <3877> 、(10)任天堂 <7974> 。

　値下がり率上位10傑は(1)ファストロジ <6037> 、(2)ＩＤＯＭ <7599> 、(3)サイバーコム <3852> 、(4)ソフトブレン <4779> 、(5)ＷＳＣＯＰＥ <6619> 、(6)ＣＳＰ <9740> 、(7)北海電 <9509> 、(8)いすゞ <7202> 、(9)九州電 <9508> 、(10)住友不 <8830> 。


【大引け】

　日経平均は前日比209.23円(1.26%)安の1万6405.01円。ＴＯＰＩＸは前日比13.63(1.04%)安の1301.11。出来高は概算で16億7356万株。値上がり銘柄数は438、値下がり銘柄数は1412となった。日経ジャスダック平均は2462.70円(11.12円安)。

［2016年9月15日］

株探ニュース