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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):シャープ、新日鉄住金、キヤノン

シャープ <日足> 「株探」多機能チャートより
■シャープ <6753>  126円  -2 円 (-1.6%)  本日終値
 シャープ<6753>は4日続落。韓国サムスン電子が同社の日本法人(サムスン電子ジャパン)を通じて保有するシャープ全株式(約3580万株で保有株比率は2.1%)を売却していたことが一部メディアなどを通じて伝わった。シャープは8月に鴻海精密工業の傘下に入ったこともあり、これに対応したもの。ただ、サプライズ感はなく売り圧力は限定的。前日終値近辺で弱含みもみ合いに終始している。

■新日鐵住金 <5401>  2,005円  -19.5 円 (-1.0%)  本日終値
 新日鉄住金<5401>やジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など鉄鋼株が安い。全般の軟調相場に押されているが、高炉の主原料である原料炭のスポット価格が急上昇していることが懸念視されているようだ。オーストラリア鉱山の生産障害もあり、原料炭価格は7月末に比べ約2倍の価格に高騰、鉄鋼大手の業績へのネガティブ要因とみられている。ただ、一方で今回の価格急騰は一時的でいずれ調整局面を迎えるとみられることや日本の各社の原料炭購入は長期契約であり、目先の市況の影響は大きくないことなどの理由から影響は限定的との見方も出ている。

■キヤノン <7751>  2,887円  -16 円 (-0.6%)  本日終値
 韓国のサムスン電子は12日にプリンター事業を米国のヒューレット・パッカード(HP)に売却すると発表した。野村証券はこの動きは「日系企業にとってポジティブ」と前向きにとらえている。サムスン電子は、15年のレーザービームプリンター(LBP)の世界シェアは2位。巨大な企業グループがバックに控えるサムスンは日系の事務機メーカーにとって常に大きな潜在的な脅威だった。今回の統合によりシェアより収益性を重視するHPに買収されたことは、キヤノン<7751>を除く日系事務機メーカーには全般的にポジティブ。特に、LBPでHP、サムスンと熾烈なシェア競争を繰り広げてきたブラザー工業<6448>には恩恵が大きいとみている。

■ヒロセ電機 <6806>  12,720円  -10 円 (-0.1%)  本日終値
 ヒロセ電機<6806>は軟調。14日付で岡三証券がレーティング「中立」継続、17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の270億円(前期287億9400万円)に対して従来予想の280億円から275億円へ、18年3月期を290億円から285億円へ引き下げた。足元の顧客動向を考慮すると、スマートフォンの中国向けは堅調とみられるが、全体的には円高デメリットもあり、業績の伸びは厳しい状況が見込まれると指摘している。

■IGポート <3791>  1,568円  +300 円 (+23.7%) ストップ高   本日終値
 IGポート<3791>がストップ高で年初来高値を更新。同社はきょう、新作VRコンテンツ「ブレイブウィッチーズVR(仮)」の制作を決定したと発表。これが材料視されているようだ。この事業は、グループのプロダクション・アイジーと出版元であるカドカワ<9468>、「ブレイブウィッチーズ」のテレビアニメーション制作を行うシルバーリンク、同作の3DCG制作を行うトライスラッシュと製作委員会を組成した共同事業となり、全世界同時配信による展開を想定している。

■ブラス <2424>  2,780円  +500 円 (+21.9%) ストップ高   本日終値
 14日、ブラス <2424> [東証Mが決算を発表。16年7月期の経常利益(非連結)は前の期比32.3%増の5.7億円に伸びて着地。続く17年7月期も前期比35.5%増の7.7億円に拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は結婚式場の新規出店を2店舗計画するほか、前期出店した2店の通期寄与で、18.1%の大幅増収を見込む。同時に、10月末割当で1→2の株式分割を実施すると発表。併せて、今期の年間配当は15円(前期は上場記念配当20円を実施)とし、株式分割を考慮した実質配当は50.0%増配とする方針とした。財務基盤が整ってきたことを踏まえ、株主へ利益還元を行う。

■フライト <3753>  488円  +62 円 (+14.6%)  本日終値
 フライトホールディングス<3753>が大幅高。Apple Payが組み込まれたiPhone7の発売をあすに控え、Apple Pay関連として物色人気が高まっているようだ。同社は今年3月から、Apple Payなどに対応したマルチ決済装置「インクレディスト・プレミアム」の販売を開始しており、iPhone発売による需要拡大などが期待されているもよう。なお、8月10日に発表した17年3月期第1四半期の決算説明会資料のなかで、今期のサービス事業の見込みとして「Apple Payが開始された場合に想定し得る売り上げについては織り込んでおらず、開始されたタイミングで売り上げ・利益に対する見直しを行う予定」としている。

■串カツ田中 <3547>  5,670円  +700 円 (+14.1%) ストップ高   本日終値
 串カツ田中<3547>がストップ高。同社は前日に東証マザーズ市場に上場したIPO銘柄で、東京都内を中心に串カツや肉吸いなど大阪の庶民の味を提供する「串カツ田中」を直営・FCで展開している。16年11月期営業利益予想は2億9300万円と前期比45.3%増で好調なほか、上値に対するしこりがなく、値動きの軽さが期待できることから好材料視されている。

■リプロセル <4978>  494円  +34 円 (+7.4%)  本日終値
 リプロセル<4978>が反発している。同社は14日、味の素<2802>が開発したヒトiPS細胞向け高機能培養液「StemFit Basic02」を、16日から米国で販売することを明らかにした。「StemFit Basic02」は、味の素のヒトiPS/ES細胞用培養液「StemFit AK02N」をベースにした海外向け培養液シリーズの第1弾。なお、「StemFit AK02N」は、リプロセルが既に昨年10月から国内販売している。

■弁護士ドットコム <6027>  2,293円  +153 円 (+7.2%)  本日終値
 14日、弁護士ドットコム <6027> [東証M]が9月30日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 サムシング <1408>  645円  +100 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値
 KDXサムス <1584>  549円  +80 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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