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【市況】来週の株式相場見通し=日米の金融政策イベント巡り神経質な展開、米利上げあれば波乱も

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 来週(20~23日)の東京株式市場は飛び石連休を挟んで3日間の営業日となる。ともに20~21日に開催される日米の金融政策決定のイベントの内容を巡り、思惑を含めて売り買いが交錯する神経質な展開となりそうだ。日経平均株価の想定レンジは1万6000~1万6900円とする。

 市場関係者からは「もし、米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが打ち出された場合は、ほとんどの市場参加者が想定していないだけに、サプライズとなり金融市場の大荒れが予想される。ただ、それ以外のケースは、日米両市場ともにかなり織り込んでおり、発表直後に思惑的な売買で変動しても、次第にイベント前のレンジに復帰する可能性が高い」との見方が出ていた。

 ただ、日銀の金融政策決定会合については、政策金利のマイナス幅の深掘りと、長短金利差の拡大を促す新たな施策の導入が取りざたされている。もし、こうした内容が市場で“期待した追加緩和策に達していない”と受け止められた場合、一時的に売りが加速する懸念もある。

 日程面では、敬老の日の祝日で休場(19日)、日銀の金融政策決定会合(20日~21日)、黒田日銀総裁会見、8の月貿易収支、8月の全国百貨店売上高、8月の訪日外国人客数(21日)、秋分の日の祝日で休場(22日)、7月の全産業活動指数(23日)に注目。

 海外では、米連邦公開市場委員会(FOMC・20~21日)、米8月の住宅着工件数(20日)、安倍首相が国連総会で一般討論演説、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長会見(21日)、米8月の中古販売件数、米8月のCB景気先行総合指数(22日)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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