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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):Vテク、WSCOPE、村田製

Vテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■ブイ・テクノロジー <7717>  11,040円  +1,120 円 (+11.3%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 ブイ・テクノロジー<7717>、平田機工<6258>、保土谷化学工業<4112>、タツモ<6266>、アルバック<6728>、日新電機<6641>、出光興産<5019>、ジャパンディスプレイ<6740>など有機EL関連株が一斉蜂起状態で株価を上昇させている。16日に販売スタートとなるiPhone新モデルの予約状況は絶好調、5.5インチの大画面モデル「iPhone7 plus」の初回出荷分は完売したと伝わるなど想定を超える人気となっている。米国株市場ではアップル株も急伸して年初来高値に買われているが、これが東京市場でも多方面に連想買いをもたらしている。市場では「来年発売予定の『iPhone7s』では有機ELパネルを採用する方針が伝わっていることから、今回をしのぐ人気となる可能性が高い。少々気の早い話だが、全般手掛かり材料に飢えており、それを見込んだ買いが有機EL関連に再流入している」(準大手証券ストラテジスト)」と指摘されている。

■ニチハ <7943>  2,070円  +177 円 (+9.4%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 15日、ニチハ <7943> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の91億円→109億円に19.8%上方修正。増益率が10.8%増→32.7%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。主力の窯業系外装材の販売が想定より伸びることが寄与。合理化効果に加え、燃料費の下落などによるコスト低減も利益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の32円→42円(前期は30円)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERが12.1倍→9.1倍に低下する一方、配当利回りは2.22%に上昇し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■ほくほくFG <8377>  143円  +7 円 (+5.2%)  本日終値
 15日、ほくほくフィナンシャルグループ <8377> が発行済み株式数の2.21%にあたる3000万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は9月30日。

■ダブル・スコープ <6619>  1,966円  +88 円 (+4.7%)  本日終値
 ダブル・スコープ<6619>が反発。前日に大幅な調整をみせていたが、目先利益確定の売りが一巡し再び買いが優勢に。世界的な排ガス規制強化の流れが電気自動車(EV)などの普及加速を促しており、リチウムイオン電池市場が急速に拡大する可能性が出てきており、正極材と負極材の絶縁材として必須であるセパレーター専業メーカーの同社の存在が注目されている。また、韓国サムスン電子のスマートフォン発火問題が世界でも関心を集めている。発火を防ぎ安全性を担うのはセパレーターの役目だが、ダブル・スコープの生産するセパレーターのクオリティーは高く、業界での優位性が指摘されている。今後はEV市場などの拡大で中長期的には車載向けがスマホを上回るマーケット規模に膨らむ可能性が高いとみられており、同社株への継続的な買いに反映されている。

■ベルーナ <9997>  622円  +27 円 (+4.5%)  本日終値
 ベルーナ<9997>が7日ぶり反発。ここ全体地合いに引きずられ下値模索の展開にあったものの、にわかに見直し機運が広がってきた。同社は衣料品を主力とするカタログ通販大手だが、従来のカタログ通販の強みを生かしながら、Eコマースにもうまく展開することで成功を収めている。同社が15日取引終了後に発表した8月度月次売上高(速報値)は、連結総合計で15.5%増だった。総合通販事業、専門通販事業、店舗販売事業などいずれも前年実績を大きく上回った。同社は7月にアパレル通販などを展開する3社を完全子会社化しているが、今回これに伴う売り上げはカウントされておらず、実質的にはさらに伸び率が大きい。月次動向も7月は前年同月比5.2%減と落ち込みをみせていたが、「これは前年同月に販売用不動産の売却に伴う売り上げを計上した反動によるもので、通販事業部門だけで見た場合は2ケタの伸びを確保していた」(会社側)。8月は全体でも2ケタの伸びを確保するかたちとなった。なお、4~8月累計ベースでは前年同期比7.0%増と好調が持続している。株価面では出来高流動性にやや難はあるものの、PER8倍台、PBR0.7倍台と指標面から非常に割安感が強く、小売業界の勝ち組として一段の水準訂正余地が意識されそうだ。

■亀田製菓 <2220>  5,320円  +230 円 (+4.5%)  本日終値
 亀田製菓<2220>が3日ぶりに反発。東海東京証券が15日付で、新規にレーティング「アウトパフォーム」、目標株価6710円としたことが好材料視されている。第1四半期(4~6月)は、主力ブランドが堅調な売り上げとなるなか、商品値上げやコスト削減効果などが寄与し、経常利益は前年同期比81%増で着地したが、これを受けて同証券では、製造原価改善や高付加価値商品の貢献による新規事業の増益が寄与し、17年3月期通期経常利益は会社計画74億円を上回る78億円(前期比27%増)を見込む。また、国内米菓事業の堅調な推移や海外事業の赤字縮小などにより今期以降、売上高営業利益率が改善傾向にあるとみて、18年3月期も増収増益を予想している。

■村田製作所 <6981>  13,350円  +540 円 (+4.2%)  本日終値
 村田製作所<6981>、アルプス電気<6770>、日東電工<6988>、TDK<6762>、フォスター電機<6794>など米アップルのiPhone向けに部品を供給している電子部品メーカーが軒並み上昇する展開。16日に販売スタートとなるiPhone新モデルの予約状況は想定以上に好調で、5.5インチの大画面モデル「iPhone7 plus」の初回出荷分は完売したと伝わるなど、米アップル株も見直し機運が急速に高まっている。前日のアップル株は大幅高で4連騰し年初来高値を更新、これを受け日本のサプライヤーである村田製をはじめとする電子部品株が物色資金を呼び込む格好となった。

■DIC <4631>  3,065円  +106 円 (+3.6%)  本日終値
 DIC<4631>が反発。15日付でみずほ証券が投資判断を「買い」、目標株価4600円でカバレッジを開始した。機能性顔料やPPSコンパウンド、TFT液晶材料など高機能材料を牽引役に非インキ事業の拡大を指摘。原材料安によるスプレッドの拡大を追い風にポリマの収益改善などを要因として16年12月期は通期連結営業利益で会社側計画の540億円(前期510億6800万円)に対して557億円、17年12月期は623億円と予想している。

■マーベラス <7844>  753円  +21 円 (+2.9%)  本日終値
 マーベラス<7844>が3日ぶりに反発。15日の取引終了後、DMM GAMES(東京都渋谷区)との共同開発・運営によるパソコンブラウザ向け新作ゲーム「天歌統一ぷろじぇくと」を17年2月にリリースすると発表しており、新タイトルへの期待から買いが入っている。「天歌統一ぷろじぇくと」は、パソコンゲーム開発やライトノベルなどで著名なクリエイター「雨野智晴(あめのちはれ)」が原作を手掛ける、まったく新しい戦国×アイドルエンターテインメント。雨野氏自身がキャラクター設定やシナリオなどを担当し、「たにはらなつき」「立羽」「蜜桃まむ」など人気のイラストレーターが描くアイドル大名たちが、歌い踊りながら天下統一を目指すRPGとしている。

■三菱UFJ <8306>  511.2円  +13.5 円 (+2.7%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクをはじめ、群馬銀行<8334>、京都銀行<8369>、静岡銀行<8355>など地銀株も軒並み高、銀行セクターは業種別値上がり率でも断トツに買われた。前日は総じて売りに押され全体相場の地合い悪を助長したが、きょうは一転全体相場の反転をリードするムードメーカーとなっている。マイナス金利政策に対する警戒感は根強いものの、市場では「前日に全銀協の会長がマイナス金利の深掘りに懸念を表明したことで、日銀の動きが牽制されるとみた買いが流入している」(国内ネット証券大手)と指摘されている。

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