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【市況】東京株式(大引け)=56円高、米株高も戻り足鈍くTOPIXはマイナス

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 13日の東京株式市場は米株高を背景に、前日の下げの反動もあって日経平均株価は切り返しに転じた。しかし、買い意欲は盛り上がらず上値も重かった。

 大引けの日経平均株価は前日比56円12銭高の1万6729円04銭と反発。東証1部の売買高概算は14億2370万株、売買代金概算は1兆6666億6000万円。値上がり銘柄数は940、対して値下がり銘柄数は862、変わらずは173銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国市場が急反発した流れを引き継ぎ買い先行で始まったが、上値は重く、マイナス圏に沈む場面もあった。ボストン連銀総裁のタカ派的発言で週明け波乱となった米国株市場ではブレイナードFRB理事が早期利上げに慎重なコメントを示したことを手掛かりに前日は急反発。しかし東京市場では、1ドル=101円台後半まで円高に傾いた為替相場を横目に、日経平均は方向感が定まらない状況となった。前日比安くなる場面もあったが、日銀のETF買いの思惑に加え、後場はドルが買い戻される流れとなり、戻り足に味方する格好となった。売買代金は低調で、日経平均は指数寄与度の高い銘柄が支えプラス圏で着地したものの、TOPIXはわずかにマイナスだった。

 個別では、「東京ゲームショウ」を前にソニー<6758>が堅調、JT<2914>も買いが優勢だった。ウェルネット<2428>が値を飛ばし、MonotaRO<3064>も物色人気となった。三浦工業<6005>が買われ、クリーク・アンド・リバー社<4763>も高い。ツルハホールディングス<3391>が上昇、参天製薬<4536>も商い活況のなかで値を上げている。

 半面、任天堂<7974>が戻り売りに抗せず大幅続落となったほか、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが下値模索の展開。ソフトバンクグループ<9984>も冴えない。ピーシーデポコーポレーション<7618>が大幅安、第一生命保険<8750>も安い。クミアイ化学工業<4996>も大きく値を下げている。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

最終更新日:2016年09月13日 16時14分

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