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【特集】【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家キムさん:IPOに元気が無い!?そんな時は休むも相場

ベイカレント <日足> 「株探」多機能チャートより

以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家キムさん(ブログ「IPO初値予想ブログなら、キムさんのIPO投資日記」の著者)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2016年9月6日10時に執筆

IPO銘柄に元気がありません。
特別人気化するような銘柄も無いため資金が入って来ません。
1銘柄でも人気化すればその後を追う銘柄が出てきますが、現在のところ無いようです。

そんな時はリスクが少ないとされるIPOも「休むも相場」かもしれません。

リートIPOでも公開価格割れが続いており、市場の勢いが感じらない中、ベイカレント・コンサルティング<6532>が9月2日に上場しました。

ベイカレント・コンサルティングは東証マザーズに上場しましたが、吸収金額が約283億円と新興市場にしてはかなり大きく、大株主による売出し株中心のIPOでした。
事業内容は経営コンサルティングファームです。MBO(経営陣による買収)を経た再上場案件であり、IPOでは人気が高まりづらい傾向があります。仮条件範囲は2100円~2360円でしたが、公開価格は下限の2100円で決定していました。

上場日につけた初値は1963円で騰落率は-6.52%でした。なんとか初日は初値あたりをウロウロしていましたが、出来高を見るとかなり少なく持ち越した株主が多かったようです。その後、見切りをつけた株主の売りが出たようで、本稿執筆時点で1593円まで下げています。株数が多くファンドの出口的なIPOでは気を付ける必要があるでしょう。

こうしたことから、今後のIPOで気になるのはオークネット<3964>です。
東証1部もしくは東証2部へ上場予定で、吸収金額は約109億円を予定しています。公開株式はOAを含め7,268,000株の予定です。そしてベイカレント・コンサルティングと同様のMBO案件になります!
ただし、ファンドの出口としての上場ではないようですから、ある程度の買いは入るかもしれません。

個人的には、オークネットの上場市場が東証1部になれば初値は公開価格を上回ると思いますが、東証2部だと厳しい初値形成になるのではないかと予想しています。上場市場が決定するのはブックビルディングが終わった後なので、よく考えてIPOの申込をした方が良いでしょう。

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執筆者名:キムさん
ブログ名:IPO初値予想ブログなら、キムさんのIPO投資日記

《HK》

 提供:フィスコ

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