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【市況】東京株式(大引け)=53円安、材料難で買い手控えも終盤下げ渋る

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 8日の東京株式市場は材料難で売りに押されたが、下値に対しても底堅さを発揮し後半戻り足をみせた。個別材料株物色の色彩が強い地合いだった。

 大引けの日経平均株価は前日比53円67銭安の1万6958円77銭と続落。東証1部の売買高概算は16億7242万株、売買代金概算は2兆1925億3000万円。値上がり銘柄数は860、対して値下がり銘柄数は923、変わらずは190銘柄だった。

 きょうの東京市場は、手掛かり材料の乏しさが意識された。前日の米国株市場でNYダウが4日ぶりに反落したことや、あすにメジャーSQ算出を控えて買い手控えムードが強く、日経平均は下値模索の展開が続いた。外国為替市場では1ドル=101円台後半のもみ合いで全体相場には中立要因。後場に入ると、銀行株の下げなどが主導して日経平均は一段水準を切り下げたが、1万6800円台前半を底に終盤急速に下げ渋った。値上がり銘柄数が全体の44%、値下がり銘柄数が47%と拮抗しており、売買代金は2兆円を連日で上回った。

 個別では、任天堂<7974>が3800億円近い売買代金をこなし続急伸。ディー・エヌ・エー<2432>も商い活況のなか大幅高。塩野義製薬<4507>、SMC<6273>、カカクコム<2371>なども高い。サノヤスホールディングス<7022>が急騰人気となったほか、サイバーコム<3852>はストップ高に買われた。さくらインターネット<3778>も大幅高。

 半面、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが軟調、信越化学工業<4063>も値を下げた。楽天<4755>が安く、村田製作所<6981>も冴えない。トクヤマ<4043>、KLab<3656>などが大幅安となった。電通<4324>も売られた。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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