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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ソニー、ガンホー、サイバーコム

ソニー <日足> 「株探」多機能チャートより
■東京楽天地 <8842>  466円  -5 円 (-1.1%)  本日終値
 東京楽天地<8842>が反落。7日の取引終了後、17年1月期の連結業績予想について、営業利益を15億円から13億円(前期比22.1%増)へ、純利益を9億円から7億5000万円(同8.0%減)へ下方修正したことが嫌気されている。「シン・ゴジラ」や「君の名は。」が好調に推移しているものの、ヒット作が相次いだ前期には及ばない見通しであることなどが要因。また、浅草ビル内の商業施設「まるごとにっぽん」の小売店「蔵」の償却負担や宣伝販促の規模拡大なども利益を圧迫する。なお、売上高は105億円(同12.1%増)で据え置いた。同時に発表した第2四半期累計(2~7月)決算は、売上高52億9000万円(前年同期比17.9%増)、営業利益6億6900万円(同14.5%減)、純利益4億1900万円(同21.0%減)だった。

■アサツー ディ・ケイ <9747>  2,554円  -26 円 (-1.0%)  本日終値
 アサツーディ・ケイ<9747>が3日続落。7日取引終了後、8月の単体売上高を発表し、前年同月比1.7%増の211億2400万円と、2カ月連続で前年実績を上回ったが市場の反応は限定的。媒体別では、テレビが同1.7%増、デジタルメディアが同38.0%増と好調で新聞や雑誌などの苦戦をカバーした。なお、1~8月累計では前年同期比2.1%増だった。

■ソニー <6758>  3,411円  -26 円 (-0.8%)  本日終値
 ソニー<6758>は小反落。同社はこの日、米国ニューヨークで開催した「プレイステーション ミーティング 2016」で「プレイステーション4 Pro」(PS4 Pro)と新型「プレイステーション4」を発表したが、ゲーム関連の人気が任天堂<7974>とその関連に集中していることもあり反応薄。PS4 Proは4Kやハイダイナミックレンジ(HDR)といった最新の映像技術に加え、より安定した高速なフレームレートなどに対応、新型PS4は現行モデル比で30%以上の小型化に加え、16%の軽量化、28%の消費電力低減を実現している。

■ガンホー <3765>  255円  -1 円 (-0.4%)  本日終値
 ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が反落。いちよし経済研究所が7日付で投資判断「B」を継続しつつ、目標株価を330円から270円へ引き下げたことが弱材料視されている。同研究所では、主力の「パズル&ドラゴンズ」(パズドラ)の国内売り上げランキングは低下傾向が続き、中国向け「パズドラ」も低迷していると指摘。これを受けて、16年12月期の営業利益を573億円から525億円へ、17年12月期を同481億円から398億円へ下方修正し、フェアバリューも引き下げたという。

■理経 <8226>  247円  +50 円 (+25.4%) ストップ高   本日終値
 理経<8226>が急伸。この日の午前中、Jアラート(全国瞬時警報システム)用「新型受信機」の販売を開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。Jアラートは、総務省消防庁が国民保護情報(弾道ミサイル情報など)、津波警報、緊急地震速報などの緊急情報を、通信衛星を用いて国(内閣官房・気象庁から消防庁経由)から送信し、市区町村などの防災行政無線などを自動起動し、国から住民まで緊急情報を瞬時に伝達するシステム。03年に理経が総務省消防庁に提案し、現在に至っているが、今回、総務省消防庁によりハードウエアの仕様が更新され、それに合わせたソフトウエアがリリースされることを受けて、5年ぶりに「新型受信機」の発売となったという。なお、同社では初年度10台、次年度1000台の販売を見込んでいる。

■メディアス <3154>  2,833円  +500 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 7日、メディアスホールディングス <3154> [東2]が9月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。同時に株式分割に加え、市場変更記念配当を10円実施する形で年間配当を従来計画の80円→50円に修正したことも買いに拍車を掛けた。年間配当は実質25%の増額となる。

■マネースクウェアHD <8728>  1,029円  +150 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 7日、マネースクウェアHD <8728> に対して米投資ファンドのカーライル・グループ傘下のインフィニティがTOB(株式公開買い付け)を実施し、MBO(経営陣が参加する買収)で非上場化すると発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を42.2%上回る1株1250円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は9月8日から10月24日まで。非上場化で短期的な業績動向に左右されない状況を作るとともに、カーライル・グループのもとで事業基盤を強化する。

■サイバーコム <3852>  799円  +100 円 (+14.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 サイバーコム<3852>やアルチザネットワークス<6778>がストップ高まで買われたほか、ネクストジェン<3842>も一時ストップ高まで上昇。構造計画研究所<4748>、PALTEK<7587>なども買われるなど、5G関連銘柄の上げが目立った。ソフトバンクグループ<9984>はきょう、第5世代移動通信システム(5G)の導入に向けて、さまざまな最新技術をいち早く顧客に提供する「5G Project」を開始すると発表し、これが刺激となっているもよう。5Gは高速通信サービス「LTE」に比べ最大100倍の通信速度が実現され、自動運転やあらゆる機器がネットにつながるIoT(インターネット・オブ・シングス)の実現に向け、欠かせない技術として関心が高い。

■アクセルマーク <3624>  1,600円  +190 円 (+13.5%)  本日終値
 アクセルマーク<3624>が3日続伸。同社は7日、時を思考する対戦RPG「ワールドクロスサーガ ―時と少女と鏡の扉―」(略称:ワクサガ)が350万ダウンロードを突破したと発表した。6日には「ワクサガ」の大型アップデートを実施したことを明らかにしており、さらなるユーザー数の拡大などが期待されているようだ。

●ストップ高銘柄
 アルチザネットワークス <6778>  669円  +100 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 ETFSパラ <1675>  5,720円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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