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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):任天堂、ディーエヌエ、塩野義

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■任天堂 <7974>  27,955円  +3,260 円 (+13.2%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 任天堂<7974>が急騰。米アップルが現地時間7日に開催したイベントで「iPhone7」などを発表、世界の耳目を集めたが、そこで任天堂は人気ゲーム「スーパーマリオ」の新作である「スーパーマリオラン」をiPhone向けに提供することを発表、これが株価を強く刺激する格好となった。同社株は前日に東証1部断トツの売買代金をこなし、5%近い急伸をみせていたが、利益確定の売り圧力は乏しい。7月19日には「ポケモンGO」関連人気に乗り3万2700円まで上値を伸ばしたこともあって、戻り相場はまだ中盤とみたリバウンド期待の買いが勢いを増している。

■ディー・エヌ・エー <2432>  3,600円  +345 円 (+10.6%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率5位
 ディー・エヌ・エー<2432>が一時値幅制限上限まで上値を伸ばした。米アップルが現地時間7日に開催したイベントで任天堂は人気ゲーム「スーパーマリオ」の新作である「スーパーマリオラン」をiPhone向けに提供することを発表、これが任天堂の株価を一気に押し上げている。ディーエヌエーは同ゲームの開発や運営で任天堂<7974>に協力しており、これを買いの根拠に投機資金が集結している。このほかでは、ポケモンGOが「アップル ウォッチ」に対応することも発表され、ポケモノミクス関連として人気化した経緯があるサノヤスホールディングス<7022>、イマジカ・ロボット ホールディングス<6879>、シライ電子工業<6658>なども人気再燃となり値を飛ばしている。

■塩野義製薬 <4507>  5,104円  +220 円 (+4.5%)  本日終値
 塩野義製薬<4507>が後場に入って一段高。同社はきょう、米ラスベガスで開催されている米国最大の疼痛学会「PAINWeek2016」で、便秘症を対象とした拮抗薬「ナルデメジン」の第3相臨床試験で得られた長期安全性や有効性などの良好な結果を公表したことを明らかにした。なお、同社は16年3月に「ナルデメジン」の国内での製造販売承認申請ならびに米国で新薬承認申請をしている。米国処方薬ユーザーフィー法に基づくFDA(米国食品医薬品局)の審査終了目標日は17年3月23日が予定されている。

■さくらインターネット <3778>  995円  +42 円 (+4.4%)  本日終値
 さくらインターネット<3778>が一時4ケタ大台を回復したのをはじめ、インフォテリア<3853>、アイリッジ<3917>、GMOペイメントゲートウェイ<3769>、セレス<3696>、マネーパートナーズグループ<8732>、フィスコ<3807>などフィンテック関連に位置づけられる銘柄が軒並み高となった。日本でも「ビットコイン」など仮想通貨に対する規制を盛り込んだ資金決済法改正および銀行法改正により、欧米に後れをとっているフィンテック分野での官民を挙げたキャッチアップが始まっている。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などをはじめとするメガバンクがフィンテック分野で、ITベンチャーとの協業に前向きな動きを示すほか、8月下旬に日銀が第1回Fintechフォーラムを主催するなど同業界へのアプローチを強めていることで、株式市場でも改めて注目を集め始めた。そうしたなか8日付の日本経済新聞が「金融と情報技術を組み合わせたフィンテック事業を手掛ける企業への投資が急増している。2016年は世界で240億ドル(2兆4000億円強)と過去最高を更新する見通しだ」と報じたことが、新たな刺激材料となった。「日本でも関連する金融商品が相次いで立ち上がり、三井住友アセットマネジメントが新たに設定する投資信託は当初の運用規模が700億円超と今年最大になる。個人も含めた投資マネーの流入で、金融業の技術革新が一段と加速する可能性が出てきた」と記事は伝えており、関連銘柄のビジネスチャンスを想起させる格好となっている。

■京都銀行 <8369>  764円  +21 円 (+2.8%)  本日終値
 京都銀行<8369>が大幅高。きょうは地銀株が総じて強い動きをみせるなか、ひと際目立った上げ足をみせた。任天堂<7974>がiPhone向けに人気ゲーム「スーパーマリオ」の新作を配信することを発表し、これが任天堂の株価を大きく押し上げているが、京都銀行は4%強保有する大株主として、含み益拡大などの恩恵を享受する。9月20~21日の日銀金融政策決定会合でマイナス金利の深掘りに対する警戒ムードは残るものの、貸出金も順調に伸びている状況でPBR0.5倍未満の時価は割安感も強い。

■日本郵船 <9101>  200円  +5 円 (+2.6%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株が買われ、業種別騰落率で値上がり上位にランクされた。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数の戻りが加速しており、6日時点で前日比21ポイント高の745と急伸、7月19日以来の水準を回復している。またコンテナ船では韓国の海運大手が8月末に経営破綻したことが、コンテナ貨物船運賃の大幅上昇につながっており、海運セクターの収益環境に追い風局面となっている。

■ホシザキ <6465>  8,710円  +160 円 (+1.9%)  本日終値
 ホシザキ<6465>が3日続伸。岩井コスモ証券が7日付のリポートで、投資判断「A」、目標株価9700円でカバレッジを開始したことが好感されている。同社はホテルやファミレスなどで使用する業務用厨房機器を手掛けている。16年12月期上期は円高の影響を吸収し営業利益は期初計画を超過達成したことに加え、下期はのれん代の償却終了で会社計画342億円を上回る360億円を予想している。また、20年12月期に売上高4000億円を目標とする会社計画に向けて、海外ビジネスの強化を図っており、中長期的な業績拡大が見込まれる。

■ダイセキ <9793>  1,868円  +33 円 (+1.8%)  本日終値
 ダイセキ<9793>が堅調。7日付でみずほ証券が投資判断「買い」、目標株価2650円継続。17年2月期は通期連結営業利益で会社側計画の76億9000万円(前期78億4900万円)に対して従来予想の81億2000万円から85億円へ引き上げた。足元では原油市況の回復と安定化により、同社単独の業績にプラス効果が現れ始めていると指摘している。

■クレディセゾン <8253>  1,802円  +31 円 (+1.8%)  本日終値
 全体相場が軟調地合いとなっているなか、クレディセゾン<8253>はしっかり。同社はきょう、10月から国内でサービスを開始するApple Payに対応することを明らかにした。同社が発行するセゾンカードおよびUCカードの会員、約2500万人を対象にiPhone7、iPhone7Plus、Apple Watch Series2でApple Payが利用できるようになる。

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