【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):田中化研、ゼニス羽田、アストマクス
田中化研 <日足> 「株探」多機能チャートより
8月31日、リボミック <4591> [東証M]が米国で抗MK(ミッドカイン)アプタマーに関する物質特許査定を取得したと発表したことが買い材料視された。抗MKアプタマーは大塚製薬と共同研究している低分子量タンパク質。今回取得した特許はMKの作用を阻害し、がん治療用途に適したアプタマーをカバーするもの。別の物質特許については日本を含む複数国で成立しているが、今回の物質特許は米国が初の査定となる。発表を受けて、知的財産権の強化による業績への寄与に期待する買いが向かった。
■田中化学研究所 <4080> 793円 +100 円 (+14.4%) ストップ高 本日終値
8月31日、田中化学研究所 <4080> [JQ]が住友化学 <4005> を引受先とする1050万株の第三者割当増資を実施すると発表したことが買い材料視された。発行価格は626円で調達する約65億円はリチウムイオン電池向け製品の設備投資増強に充てる。また、今回の増資で住友化の出資比率は14.8%→50.1%となり同社は住友化の連結子会社になる。発表を受けて、住友化との関係強化やリチウムイオン電池向け製品の設備増強を好感する買いが殺到した。
■ヤーマン <6630> 2,314円 +124 円 (+5.7%) 本日終値
8月31日、ヤーマン <6630> がアートネイチャー <7823> とヘアケア商品の共同開発で業務提携すると発表したことが買い材料視された。共同開発商品の第1弾として10月上旬から、アトネイチャの育毛サービスのブランド「LABOMO(ラボモ)」からヘッドスパ美容器「LABOMO ヘッドスパリフト」を全国のレディースアートネイチャーサロンにて販売を開始する。発表を受けて、アトネイチャとのヘアケア商品の共同開発による業績への寄与に期待する買いが向かった。
■ゼニス羽田 <5289> 282円 +14 円 (+5.2%) 本日終値
ゼニス羽田ホールディングス<5289>が急動意、8月19日にマドを開けて買われた後もマド埋め拒否の強い足で、5日移動平均線を絡めた上値追いが続いている。安倍政権では2020年の東京五輪に向けて無電柱化投資を積極的に推進する方針をみせているほか、小池百合子東京都知事も無電柱化に前向きであり、道路下に設置されるスロープホール(電線共同溝)を手掛ける同社はその関連有力銘柄として投機資金の流入が続いている。また、日本列島への台風上陸が相次ぐなか、マンホール製造などコンクリート2次製品メーカーである同社は雨水対策で定評があり、官公庁向けで実績豊富なことから台風被害対策関連株としても注目されているようだ。
■アストマックス <7162> 394円 +18 円 (+4.8%) 本日終値
8月31日、アストマックス <7162> [JQ]が17年3月期から3期にわたり普通配当に加え特別配当を実施すると発表したことが買い材料視された。ヤフー <4689> との資本業務提携に伴い、子会社アストマックス投信投資顧問の株式をヤフーに売却する。これにより増加する資本剰余金の約30%の額を3分割して特別配当を実施する。なお、1株あたりの配当金額は判明次第速やかに開示するとしている。併せて、20年3月期に売上高45億円以上(16年3月期実績は30億円)、ROE8%以上(同3.6%)を目標とする中期経営計画を発表したことも買いに拍車を掛けた。
■リスクモンスター <3768> 680円 +30 円 (+4.6%) 本日終値
8月31日、東証がリスクモンスター <3768> [JQ]を9月7日付で東証2部に市場変更すると発表したことが買い材料。発表を受けて、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いなどが向かった。
■AWSホールディングス <3937> 8,230円 +280 円 (+3.5%) 本日終値
AWSホールディングス<3937>が大幅続伸。8月31日から9月2日にかけてZMP(東京都文京区)主催で開催されている「ZMPフォーラム2016」で、きょう午後4時50分から予定されている同社講演を前に物色人気が高まっているもよう。講演は「AWSホールディングスのテスト自動化サービス ~自動運転社会の未来を拓くソリューション~」と題して、同社の事業紹介と自動運転に係るソリューションおよび今後の事業展開に向けたシナリオなどについて、最新の技術動向を織り交ぜながら行うとしている。
■ソフトクリエ <3371> 1,012円 +33 円 (+3.4%) 本日終値
1日午前、ソフトクリエイトホールディングス <3371> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.7%にあたる10万株(金額で1億3000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は1日から10月31日まで。
■鳥貴族 <3193> 1,827円 +51 円 (+2.9%) 本日終値
8月31日、鳥貴族 <3193> が16年7月期の最終利益(非連結)を従来予想の6.6億円→9.8億円に46.9%上方修正。増益率が14.0%増→67.5%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。積極出店や認知度向上などで焼き鳥店「鳥貴族」の売上高が想定以上に伸びたことことが寄与。税金費用が計画を下回ったことも最終利益を押し上げた。
●ストップ高銘柄
安川情報システム <2354> 508円 +80 円 (+18.7%) ストップ高 本日終値
日本色材工業研究所 <4920> 702円 +100 円 (+16.6%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース