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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):パイオニア、Dガレージ、WSCOPE

パイオニア <日足> 「株探」多機能チャートより
■富士製薬工業 <4554>  2,625円  +225 円 (+9.4%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 富士製薬工業<4554>が後場一段高で年初来高値を更新した。同社はきょう、中外製薬<4519>が製造販売する急性前骨髄球性白血病治療剤「ベサノイド」について、11月1日から国内製造販売承認を承継することで中外薬と合意したことを明らかにした。ベサノロイドは、ロシュ社が開発した経口投与による急性前骨髄球性白血病治療を可能にしたビタミンA誘導体。日本では1993年に希少疾病用医薬品に指定され、1995年3月から発売されている。

■武蔵精密工業 <7220>  2,230円  +152 円 (+7.3%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 武蔵精密工業<7220>が続騰。みずほ証券が8月31日付で投資判断を「中立」から「買い」へ、目標株価を2300円から2800円へ引き上げた。足もとの事業環境およびドイツの鍛造・機械加工メーカーHay groupの買収効果を織り込み、17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の110億円(前期133億9800万円)に対して従来予想の116億円から118億円へ、18年3月期を127億円から156億円へ引き上げている。

■パイオニア <6773>  241円  +14 円 (+6.2%)  本日終値
 パイオニア<6773>が買われ、ゼンリン<9474>も続伸。VCケンウッド<6632>が4日続伸となったほか、クラリオン<6796>も大きく上値を伸ばすなど車載用3次元マップ分野を手掛ける企業群に買いが集まった。前日からあす2日までの日程でZMPフォーラムが開催されていることで、自動運転関連が改めてテーマ性を帯びている。そのなか、自動運転関連で有力な役割を担うGISソリューションやデジタルマッピング技術に絡む銘柄に買いが集まっている。

■デジタルガレージ <4819>  1,849円  +107 円 (+6.1%)  本日終値
 デジタルガレージ<4819>が大幅に3日続伸。いちよし経済研究所は31日、同社株のレーティングを「B」から「A」に引き上げた。フェアバリューは2500円(従来2900円)としている。投資関連の収益性に安定感が高まっている点を評価している。投資関連の中核子会社「DGインキュベーション」の投資事業の収益は特定企業の株式公開への依存が低下しつつあるとみられ、投資収益率は今後も年間10~20%程度は確保できる、と予想。一方、持分法適用会社のカカクコム<2371>を含む既存事業の成長率は予想を下回るとみて業績予想を保守的に見直しており、フェアバリューは引き下げている。

■西松屋チェーン <7545>  1,491円  +69 円 (+4.9%)  本日終値
 8月31日、西松屋チェーン <7545> が17年2月期の経常利益(非連結)を従来予想の77億円→87億円に13.0%上方修正。増益率が26.1%増→42.5%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。今期業績の上方修正は6月に続き、2回目。PB商品の拡充や値下げロスの改善に加え、急激な円高による原価低減などが寄与し、採算が改善する。

■ヘリオス <4593>  1,989円  +90 円 (+4.7%)  本日終値
 ヘリオス<4593>が大幅高で3連騰。同社は31日、体性幹細胞再生医薬品「HLCM051」の国内における脳梗塞急性期を対象疾患とした臨床試験を9月15日から18年10月31日まで実施すると発表、これが材料視されたかたちだ。株価は8月相場で調整色を強めていたが、直近は26週移動平均線に接触、下ヒゲをつけて切り返す動きをみせるなど粘り腰を発揮、中期上昇トレンドを維持している。

■ファンケル <4921>  1,710円  +77 円 (+4.7%)  本日終値
 ファンケル<4921>が反発。8月31日付でみずほ証券が投資判断「買い」継続、目標株価を2100円から2250円へ引き上げた。中国の代理店の契約更新に関わる業績への影響を勘案し17年3月期は通期連結営業利益で従来予想の36億円から会社側計画と同様の30億円(前期12億400万円)へ引き下げているが、18年3月期を最終年度とする中期計画(営業利益100億円)に向けて大幅増収を続けていることや、従来になかった株主還元強化に動き、株式市場からの信頼を取り戻そうという動きが見えることを評価している。

■ダブル・スコープ <6619>  1,681円  +66 円 (+4.1%)  本日終値
 ダブル・スコープ<6619>が底値確認から上値追いを加速させている。26日に1300円台を割り込み年初来安値に売り込まれたものの、そこで悪目出尽くしとなり一気に戻り足に転じている。同社はリチウムイオン電池向けセパレーターを生産するが、構造的な需要創出が期待されている。世界的にエコカー需要が高まるなかで、時流はハイブリッド車よりも二酸化炭素排出量の少ないプラグインハイブリッド車(PHV)や電気自動車(EV)の普及促進に向かっており、つれて車載用2次電池を手掛ける企業に市場の関心が高い。同社は税制面で優遇措置などがある韓国に製造拠点を構え、相対的に低コスト生産が可能であり、その優位性に注目が集まっている。直近では、住友化学<4005>がリチウムイオン電池正極材を生産する田中化学研究所<4080>の第三者割当増資を引き受け連結子会社化することを発表、リチウムイオン電池部材に一段と注力する構えをみせたことから、間接的に同社の株価を刺激する格好となったようだ。

■大豊工業 <6470>  1,163円  +43 円 (+3.8%)  本日終値
 大豊工業<6470>が続伸。同社は8月31日の取引終了後、100%子会社の大豊岐阜の敷地内に第3工場を建設することを発表した。今回新たに建設する第3工場は、自動車用部品(主要製品のエンジンベアリング)の生産能力強化および将来に向けた新製品の生産スペース確保、また顧客ニーズにいち早く対応していくため軸受の新材料開発設備の設置を目的としている。投資額は約15億円(16年度投資額は3.2億円)の予定。

■新日本建設 <1879>  834円  +27 円 (+3.4%)  本日終値
 新日本建設<1879>が続伸、足もと上値を買い進む動きが顕在化している。8月相場で調整局面に入ったものの、13週移動平均線とのカイ離を解消して切り返す展開に。首都圏での再開発事業で商機をとらえ、17年3月期は最終利益がイレギュラーとはいえ、PER4倍台と超割安水準にある。株式需給面からは浮動株比率の低さが際立っていることもポイントで、値動きの軽さから頻繁に投機資金の流入を誘う。

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