【市況】東京株式(前引け)=売り買い交錯のなか小幅続伸
日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより
きょう前場の東京株式市場は売り買い交錯、前日の米株安などを受けて小安く始まったものの、その後はプラス圏に切り返した。原油市況の下落が全般リスク回避ムードにつながっている一方、為替市場ではやや円高含みながら1ドル=103円台前半の推移を続けており、下支え要因となっている。日銀のETF買いに対する思惑も売りを手控えさせている。また、前場中ごろに発表された8月の中国PMIが改善傾向を強め、市場コンセンサスも上回ったことが、輸出株中心に買い安心感を与えている。日経平均は1万6900円台に乗せ、6月1日以来の1万7000円大台乗せをうかがう。
個別では売買代金トップの三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>のほかメガバンクが堅調、村田製作所<6981>が上値追い、ソフトバンクグループ<9984>も頑強な値動き。クラリオン<6796>が値上がりトップに買われたほか、パイオニア<6773>が物色人気に。不二越<6474>、西松屋チェーン<7545>も上昇した。半面、東京海上ホールディングス<8766>が軟調、ファーストリテイリング<9983>も値を下げた。レーザーテック<6920>、ローツェ<6323>が大きく利食われたほか、タカラレーベン<8897>、ラウンドワン<4680>なども売られた。
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)