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【市況】NY株式:利上げを織り込み、プラス面を評価した流れも

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

29日のNY市場は上昇。先週のイエレン議長の講演や複数の連銀総裁の発言から年内の利上げが確実視されるなか、金融セクターを中心に買いが先行した。また、7月個人所得・支出が予想に一致したことも好感され終日堅調推移となった。ダウ平均は107.59ドル高の18502.99、ナスダックは13.41ポイント高の5232.33。

グローベックスの米株先物は小安く推移している。欧州市場は全般売りが先行している。また、フィッシャーFRB副議長の発言が伝えられており、「利上げに関して1度だけとは言えない」「雇用は完全雇用に極めて近い」「ドルは生産性において最も重要な要因ではない」等が伝えられている。利上げ観測が高まるなかで明日のADP雇用統計や週末の雇用統計を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすいだろう。
ただし、金融セクターが動意付くなど、市場は利上げを織り込み、プラス面を評価した流れに向かっている。NYダウ、ナスダック、S&P500などいずれも高値圏で推移しており、好需給状況の中で先高期待は強いだろう。欧州の弱い流れが影響する可能性はありそうだが、下値の堅さは意識されやすいと見ておきたい。
なお、経済指標ではS&P/コアロジックCS20住宅価格指数(6月)、消費者信頼感指数(8月)が予定されている。

《TM》

 提供:フィスコ

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