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【経済】中国:“2人っ子政策”開始で代理出産の需要拡大、ヤミ業者摘発も


中国では今年、全ての夫婦に2人まで子供を持つことを認める「2人っ子政策」が始まったことで、代理出産の需要が拡大しているという。同国の医療機関で代理出産や精子、卵子、受精卵などの売買は禁止されているため、代理出産を行うのは闇業者だ。こうした業者の摘発や、代理出産をめぐるトラブルが裁判に発展するケースも増えてきた。澎湃新聞網が24日付で伝えた。
上海市松江区では今年5月、代理出産業者の大型拠点が摘発され、受精卵6個と受精卵が細胞分裂した「胚」4個が見つかった。こうした業者は不妊に悩む夫婦に代理出産のサービスを提供し、利益を得ている。
上海の別の業者では、代理母を探すための基本料金が43万人民元(約648万6000円)。さらに検査や採卵、移植などで料金がかかり、2年以内に出産に成功した場合のセット料金は68万人民元に上る。このうち、代理母が受け取る報酬は18万人民元。代理母になる女性は雲南省や貴州省、江西省などの貧しい地域の出身者が多く、いずれも出産経験があるという。
ある業者では、病院の近くに借りた部屋で超音波検査などを行い、採卵や胚移植は専門業者が持つ住宅で行っている。病院でこうした作業を行うことは認められていないが、作業を行うのはアルバイト契約の本物の医師だ。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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