【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ANAHD、サイバダイン、パナソニック
ANAHD <日足> 「株探」多機能チャートより
ANAホールディングス<9202>が反落。子会社ANAの米ボーイングの最新鋭機「B787」に搭載している英ロールス・ロイス社製のエンジン部品に不具合が発覚し、集中的に改修するため、国内線の一部を欠航すると発表しており、業績への影響を警戒した売りが出ているようだ。エンジン内部で高速回転するタービンのブレード(羽根)の腐食を防ぐコーティングが不十分で、設計よりも短期間で劣化し破断することが分かったという。欠航は、少なくとも9月末までに350便程度生じる見込みだが、国際線には影響を及ぼさないとしている。
■CYBERDYNE <7779> 1,618円 -26 円 (-1.6%) 本日終値
CYBERDYNE<7779>が反落。米調査会社シトロン・リサーチが26日、日本の証券取引等監視委員会に対して、山海嘉之社長の調査を求めるなどとの声明をホームページ上で公表しており、これを嫌気した売りが出ているようだ。これに対してCYBERDYNEでは午後1時ごろ、「投資家をミスリードしかねない煽情的な表現や、事実誤認や全体の文脈を無視した一部の情報だけの強調といった不適切な部分が含まれており、誠に遺憾だ。当社としては、見解を本日中に公表するとともに、事実と異なる情報を殊更に発信する行為には、市場を惑わすものとして毅然として対応したい」とのコメントを発表。
■ファミリーマート <8028> 7,800円 -110 円 (-1.4%) 本日終値
ファミリーマート<8028>は続落。公正取引委員会が25日、下請業者に支払う代金を不当に減額したとして、同社に対して下請け法違反で減額分の返還や再発防止を勧告したことを嫌気する売りが膨らんでいる。また同社株は、ユニーグループ・ホールディングス<8270>との9月の経営統合に向け、ユニーグループが日経平均採用銘柄から削除される一方、存続会社の同社が29日から新規採用されることを好材料視し株価は急伸してきた。その日経平均入れ替えに伴うリバランス需要は、この日の引けにかけ発生する見込みであり動向が注目されている。
■パナソニック <6752> 1,016.5円 -2.5 円 (-0.3%) 本日終値
パナソニック<6752>は小幅続落。同社は25日、モバイル機器の筐体とパネルの接着・組み立てに適した時間差硬化UV(紫外線)接着剤「Fine Glue(ファイングルー)」を製品化、9月から量産を開始することを発表したが株価は反応薄。ファイングルーは紫外線の照射後、一定時間経過した後に硬化する液状の材料で、照射後の組み立てがしやすく、紫外線を通さないUVカットパネルなどを照射後に接着することも可能。接着剤を厚く、細く塗布することができるため、モバイル機器などの狭いスペースの接着にも対応できるという。
■アライドHD <6835> 63円 +18 円 (+40.0%) 本日終値
アライドテレシスホールディングス<6835>が急騰。25日の取引終了後、京都大学大学院情報学研究科守倉研究室(守倉正博教授)と、無線LANアクセスポイント(AP)を高密度に設置するだけで、APが電波出力およびチャンネルを自動で制御し、最適な無線LANサービスを実現する高密度無線LAN最適制御技術「Network AI」を共同開発したと発表しており、これを好感した買いが入っている。「Network AI」は、複数の無線LAN APを使用する無線ネットワークにおいて、従来の技術では最適化が難しい各APにおける無線電波出力の自動調整や、使用するチャンネルの最適化を全体として最適化するのが特徴。管理下の無線LAN APそれぞれのサービスエリアを重複させつつ、干渉を避けるように異なるチャンネルを適用し、安定して通信が可能な無線ネットワークを実現するという。また、従来型の無線コントローラーソリューションでは最適化の際には個々のAPを順番に最適化するため、ネットワーク全体での安定化に時間が必要だったが、同技術を用いることで早急に調整を収束させ、安定した無線LANをより早く使うことができるようになるという。
■極楽湯 <2340> 875円 +150 円 (+20.7%) ストップ高 本日終値
極楽湯<2340>が後場急伸。同社はきょう、中国上海市で大型温浴施設「極楽湯」を展開している子会社の極楽湯(上海)沐浴が、同国企業2社とフランチャイズ展開することで合意したと発表。これが材料視されているようだ。フランチャイズ展開で合意したのは、青島紅樹林旅業(中国山東省)および無錫博大置業(中国江蘇省)の2社。青島では17年夏に、無錫では同年秋にそれぞれ開業する予定だとしている。
■ソーシャルワイヤー <3929> 1,149円 +111 円 (+10.7%) 本日終値
25日、ソーシャルワイヤー <3929> [東証M]が発行済み株式数(自社株を除く)の1.5%にあたる4万1000株(金額で4510万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月26日から11月30日まで。
■日本システムウエア <9739> 1,533円 +102 円 (+7.1%) 本日終値 東証1部 上昇率4位
NSW<9739>が大幅反発。この日午前中、IoTクラウドプラットフォーム「Toami(トアミ)」が、堀場製作所<6856>の医療用機器向け総合保守サービス支援システム「HORIBA MEDISIDE LINKAGE(ホリバ・メディサイド・リンケージ)」に採用されたと発表しており、これを好感した買いが入っている。「HORIBA MEDISIDE LINKAGE」は、堀場製が開発した総合保守サービス支援システム。今年10月にはフクダ電子<6960>の新メンテナンスプログラムとして提供開始が予定されており、装置から取得したデータをToami上で可視化し、機器制御やデータ分析に活用することが可能となるとしている。
●ストップ高銘柄
関西スーパーマーケット <9919> 1,430円 +300 円 (+26.6%) ストップ高 本日終値
など、2銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース