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【市況】米国株見通し:欧州株高好感で買い先行か

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

S&P500先物 2186.50(+5.00) (20:45現在)
ナスダック100先物 4825.00(+13.25) (20:45現在)

20:45時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は小じっかりに推移している。

22日の米株式市場はまちまち。フィッシャーFRB副議長がインフレ目標の達成に楽観的な姿勢を示したほか、米経済の改善に言及したことで早期利上げ観測が高まり売りが先行。原油安も嫌気されたものの、ジャクソンホールでの金融・経済シンポジウムを週後半に控えており、イエレン議長の講演内容を見極めたいとの思惑から、その後は売り買いの交錯する展開となった。ダウ平均は23.15ドル安の18529.42、ナスダックは6.23ポイント高の5244.60。

グローベックスの米株先物は小じっかりに推移しており、NYダウは45ドル高程度を織り込んで推移している。また、欧州市場は全般上昇して推移しており、伊FTSE MIBは2%近く上昇しているほか、ユーロストックや独DAX、英FTSEなど軒並み1%弱の上昇を見せている。

8月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)速報値は、製造業と サービス業を合わせた総合指数が前月から上昇した。英国の欧州連合(EU)離脱決定による経済への影響は限定的との見方となり、これを好感した流れといったところであろう。この流れを受けて、NY市場も買い優勢の展開が見込まれる。

もっとも、買い先行後はやはり、ジャクソンホールで予定されているFRB議長の講演を見極めたいとするムードが強まりやすく、次第にこう着感が強まりそうである。また、掲載指標では製造業PMI(8月)、新築住宅販売件数(7月)が予定されている。こちらも予想を上回ってくるようだと、年内利上げ観測につながりやすく、方向感は出難いだろう。なお、NYダウは25日線での攻防が続いている。現時点では支持線として機能しており、明確に割り込まない限り、過度に慎重になることはないだろう。

《KK》

 提供:フィスコ

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