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2016年08月23日05時20分

【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

さくらネット <日足> 「株探」多機能チャートより

■さくらインターネット <3778>  941円 (+97円、+11.5%)

 東証1部の上昇率2位。さくらインターネット <3778> をはじめ、インフォテリア <3853> 、アイリッジ <3917> 、セレス <3696> 、マネーパートナーズグループ <8732> などが軒並み高。「三菱UFJ銀行と日立製作所は近く、シンガポールでフィンテックを活用した金融システムの共同開発に乗り出す」と22日付の日本経済新聞が報じている。「2018年にもブロックチェーンと呼ばれる仮想通貨技術で電子小切手を決済できるようにする計画」と伝えており、関連企業に幅広く物色の矛先が向かった。きょう23日には日銀の黒田総裁がFintechフォーラムで挨拶をする予定にあり、目先、同テーマへの市場の注目度が高まっている。

■岡部 <5959>  830円 (+64円、+8.4%)

 東証1部の上昇率6位。19日、岡部 <5959> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.35%にあたる120万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月22日から11月30日まで。

■HUG <3676>  3,900円 (+300円、+8.3%)

 東証1部の上昇率7位。ハーツユナイテッドグループ <3676> が急伸し、年初来高値を更新。同社は22日、中国のゲームメーカーからデバッグ(製品の不具合を検出・報告する事業)案件を初受注したと発表。これが材料視されたようだ。同社は今回の受注を機に、既に引き合いを受けている新規案件についても積極的にデバッグサービスの展開を図り、中国のゲーム市場における品質基準の確立およびそのビジネス形成を主導していく意向を示している。

■ブイ・テクノロジー <7717>  12,740円 (+780円、+6.5%)

 ブイ・テクノロジー <7717> が後場急上昇。22日午後1時ごろ、海外大手フラットパネルディスプレーメーカーから、製造装置を約80億円で受注したと発表しており、業績への寄与を期待した買いが入った。なお、同受注は18年3月期業績に貢献するとしている。

■レーザーテック <6920>  1,871円 (+102円、+5.8%)

 レーザーテック <6920> が大幅続伸し年初来高値を更新。いちよし経済研究所は19日、同社株のレーティングを「B」から「A」へ引き上げた。フェアバリューは1460円から2250円に見直している。同経研ではフラットパネル向けフォトマスク検査装置に加え、次世代露光方式であるEUVL(極端紫外線リソグラフィ)用フォトマスクブランクス検査装置の売り上げ拡大などを予想。17年6月期の連結営業利益は前期比7%減の41億円(会社予想37億円)に対して、18年6月期は同56億円(従来予想48億円)、19年6月期は同83億円と業績拡大を見込む。特に、微細化進展に伴うEUVL向け装置の寄与を評価している。

■東洋建設 <1890>  435円 (+18円、+4.3%)

 東洋建設 <1890> が反発。同社は5日ザラ場中に発表した16年4-6月期業績が営業利益段階で前年同期比47%減と大幅減益だったことから急落したが、「手持ち工事が豊富で、17年3月期通期の営業利益は会社側計画の80億円を上回ってくる公算が大きい」(国内中堅証券)と指摘されている。四半期ベースの開示に過剰反応の売りが出た格好で、目先は押し目を拾う動きが顕在化している。労務費の拡大は足かせとなるものの、船舶の大型化に対応した港湾整備が高水準で収益環境は追い風が強い。

■ファンケル <4921>  1,692円 (+56円、+3.4%)

 ファンケル <4921> が反発。同社は19日、ファンケル化粧品を通じてドラッグストアで新たな洗顔製品を順次販売を開始することを発表した。今回、洗顔料としてさらに進化した「洗顔パウダー」のほか、洗顔市場で半分のシェアがあるクリームタイプ洗顔料でニキビケア用の「AC洗顔クリーム」、泡が出てすぐに洗える手軽さで市場が広がりつつあるプレフォームタイプ「クリーミィ泡洗顔料」を販売。今後、洗顔製品の取り扱いのドラッグストア数を現在の約8500店舗から、17年3月期中に1万店舗を目指して、市場の拡大を図る方針。

■五洋建設 <1893>  583円 (+19円、+3.4%)

 五洋建設 <1893> が高い。同社は22日、香港機場管理局から香港国際空港第3滑走路の地盤改良(深層混合処理工法)工事を現地企業と共同で受注したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。この工事は、香港国際空港第3滑走路建設で最初に施工される工事で、全4工区355ヘクタールの地盤改良工事のうち最大工区となる98ヘクタールを同社JV(共同企業体)が施工するもの。JVの受注金額は約489億円で、同社の受注金額は約244億円になるとしている。

■任天堂 <7974>  22,890円 (+690円、+3.1%)

 任天堂 <7974> が反発。22日の朝方、米子会社が所有する、メジャーリーグ球団シアトルマリナーズの運営会社ファースト・アベニュー・エンターテインメント(FAE)社の持ち分の一部を売却する交渉を開始したと発表しており、業績への影響を期待した買いが入った。会社側によると、メジャーリーグベースボール機構の承認を得て、売却が正式に決まったとしており、売却額は6億6100万ドル(約665億円)。なお、同売却が業績に与える影響については、影響額が確定後、必要に応じて開示するとしている。

■東ソー <4042>  631円 (+19円、+3.1%)

 野村証券は化学・繊維セクターのリポートで「中国・アジアの好影響を受けやすい総合化学に注目」としている。特に、自動車や建築用途などを中心にアジア・中国向けの化学・繊維製品の需要が回復している。中国には過剰生産など構造的な問題があり、需要拡大が不透明としているが、「たとえば自動車では減税効果が切れると見込まれる16年12月期にかけて需要が上振れする可能性がある」と指摘。その場合、「7-9月期や10-12月期の化学・繊維企業の業績にプラスとなるだろう」とみている。個別銘柄では、塩ビなど景気敏感製品を持ち、需給悪化懸念の製品が相対的に少ない東ソー <4042> や三井化学 <4183> は割安感があり、投資評価は「バイ」とし推奨している。また、三菱ケミカルホールディングス <4188> はMMAの需給改善などの好影響を受ける可能性がある。住友化学 <4005> はサウジアラビアの「ぺトロ・ラービグ」プロジェクトの第2期投資の安定稼働やメチオニン市況の改善といった課題がクリアできれば現状より高い評価が可能とみている。両社の投資評価は「ニュートラル」としている。

■マブチモーター <6592>  5,350円 (+150円、+2.9%)

 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が19日付でマブチモーター <6592> の投資判断「ニュートラル(中立)」を継続し、目標株価を4600円→5000円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、8月5日に発表した通期計画の下方修正について、営業利益の修正幅が7億円と小幅でありポジティブな見方が台頭していると評価。パワーウィンドウモーターの北米への拡販が想定以上に進む一方、積極的なコストダウンも寄与すると報告している。同証券では、16年12月期の連結営業利益を193億円→220億円(会社計画は218億円)、17年12月期を213億円→230億円にそれぞれ上方修正した。

■大林組 <1802>  943円 (+26円、+2.8%)

 8月相場では下値模索の動きを強いられていた大林組 <1802> 、大成建設 <1801> 、清水建設 <1803> など大手ゼネコンや、西松建設 <1820> 、戸田建設 <1860> 、熊谷組 <1861> など準大手ゼネコン株が、足もと反発に転じた。東海東京調査センターが19日付でセネコン業界についてまとめたレポートでは、建築中心に利益率の向上を評価する内容となっている。低採算案件がほとんどなくなったこと、2013年頃からの採算重視の受注活動が奏功していること、労務費および資材価格の安定などを完成工事総利益率上昇の要因として挙げている。ゼネコン11社の17年3月期通期の営業利益は大手4社が前期比13%減、準大手7社が同15%減益となっているが、同調査センターでは会社側想定は保守的であり、上方修正の可能性が高いという。第1四半期の決算から判断してその可能性は一段と高まったとしており、大手4社合計が26%増益、準大手7社が22%増益と試算している。

■エムティーアイ <9438>  629円 (+16円、+2.6%)

 エムティーアイ <9438> が3日ぶりに反発。22日正午ごろ、100%子会社メディアーノが、スマートフォンメディア開発運用を手掛けるハロ(東京都渋谷区)から、累計100万ダウンロード超の人気アプリ「もぐたんのダイエット記録」を事業譲受したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。「もぐたんのダイエット記録」は、かわいく、楽しく続けられ、操作も簡単なレコーディングダイエットアプリ。累計ダウンロード数は100万を超えることから、メディアーノがこれまでに培った広告事業のノウハウを同アプリにも生かすことで、メディア広告事業の拡大を目指すとしている。

■SCSK <9719>  3,920円 (+80円、+2.1%)

 SCSK <9719> が反発。19日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「オーバーウエイト」継続、目標株価を5550円から5600円へ引き上げた。収益性改善や車載ソフト分野でBSW(Basic Software)がサプライヤーなどに採用され利益成長につながることを指摘。17年3月期を通期連結営業利益で会社側計画と同様の330億円(前期317億8500万円)から337億円へ、18年3月期を375億円から380億円へ引き上げている。

■アイシン精機 <7259>  4,795円 (+90円、+1.9%)

 アイシン精機 <7259> が続伸。SMBC日興証券は19日、同社株の目標株価を4700円から5300円に引き上げた。投資評価の「1」は継続した。業績の上方修正期待などを評価している。また、同社は1000万株(発行株式数の3.46%)、500億円を上限に自社株買いを実施しているが、株主還元積極化など株価を意識した経営スタイルへの変化も前向きにみている。同証券では17年3月期の連結営業利益は会社予想1750億円に対して、1900億円への増額修正を予想。日本や米国、中国でAT(自動変速機)需要が増勢基調にある。また、18年3月期は同2100億円への増益を見込んでいる。

■ラオックス <8202>  754円 (+9円、+1.2%)

 ラオックス <8202> が続伸。インバウンド需要の剥落で今期の業績が低調に推移しており、6月中旬以降は下値模索の動きを強めていたが、8月に入り底入れ確認から戻り足を強めてきた。テクニカル的にも5日・25日移動平均線が大底圏でゴールデンクロスを示現、信用取組は売り買いがっぷり四つで信用倍率1.06倍と需給妙味も意識されている。19日、同社子会社のモード・エ・ジャコモを通じて民事再生手続き中のシンエイ(東京・台東区)から婦人靴の企画販売事業を3億8000万円で取得することを発表したことなどが株価上昇の新たな思惑材料となっている。

■富士通 <6702>  517.1円 (+5.1円、+1.0%)

 富士通 <6702> が続伸。JPモルガン証券が18日に同社株のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエイト」に引き上げ、目標株価を390円から680円に見直したことが引き続き好感された。同証券では、同社株のバリュエーションが低位でとどまってきた理由として「ハードウェア事業における低収益性やビジネスモデル変革費用の行方の不鮮明さ」と指摘。ただ、ハードウェア事業はコスト削減が進展しており、ビジネスモデル変革費用の状況に関しても、9月末前後の中期計画発表で新たな進展がある見込みだ。仮に進捗がなかったとしても市場を大きく落胆させることはない、とみている。同証券では17年3月期の連結最終利益を900億円(会社予想850億円)に対し、18年3月期は1390億円、19年3月期は1450億円を見込んでいる。

※22日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。


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