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【市況】日経平均は3日ぶり小幅反落、円高で売り先行も一時プラスに切り返す/相場概況

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均は3日ぶり小幅反落。9日の米国市場でNYダウは3ドル高と小幅に上昇したが、米長期債の利回りが低下したことで為替相場は円高方向に振れた。こうした流れで日経平均は65円安からスタートすると、前場は16600円台後半を中心とした小動きが続いた。為替市場では1ドル=101円台前半まで円高が進んだが、日経平均は日本銀行の上場投資信託(ETF)買い入れによる需給期待を背景に底堅い展開となり、後場には一時プラス圏へ浮上して16800円台を回復する場面があった。

大引けの日経平均は前日比29.85円安の16735.12円となった。東証1部の売買高は17億0031万株、売買代金は2兆0906億円だった。業種別では、ゴム製品が5%安となったほか、証券、保険業が下落率上位だった。一方、水産・農林業、空運業、建設業が上昇率上位だった。

個別では、前日急伸した任天堂<7974>はもみ合いとなり、終値では小反落した。その他売買代金上位ではトヨタ自<7203>、ファーストリテ<9983>、三井住友<8316>、小野薬<4528>、みずほ<8411>などが下落。上期決算と通期予想の下方修正を発表したブリヂス<5108>、資生堂<4911>が売られ、ともに7%前後の下落となった。第1四半期決算を発表した第一生命<8750>も4%近い下げ。また、決算を受けて投資評価引き下げも観測されたCOOKPAD<2193>が急落し、アイダ<6118>、近鉄エクス<9375>などとともに東証1部下落率上位となった。一方、ソフトバンクグ<9984>が2%超の上昇で指数を支えたほか、花王<4452>、コマツ<6301>、大成建<1801>などが堅調。三菱UFJ<8306>やNTT<9432>は小幅高となった。第1四半期決算が好感されたダイキン<6367>は4%超、リクルートHD<6098>は5%超の上昇。また、戸田建<1860>、大真空<6962>、PCDEPOT<7618>などが東証1部上昇率上位となった。
《HK》

 提供:フィスコ

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