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【市況】日経平均は続伸、後場上げ幅を広げ3ケタの上昇/相場概況

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均は続伸。8日の米国市場では利益確定の売りが広がり、NYダウは14ドル安となった。日経平均もこうした流れを受けて18円安でスタートしたが、前日の大幅高に対する反動は限定的で、寄り付き後にはプラスへと切り返した。一方で、前場は積極的に買い進む動きも見られず、前日終値を挟み方向感に乏しい展開が続いた。為替相場も1ドル=102円台前半でこう着感を強めたが、後場に入ると日経平均は日本銀行による上場投資信託(ETF)買い入れへの思惑などからじりじりと上げ幅を広げ、3ケタの上昇となった

大引けの日経平均は前日比114.40円高の16764.97円となった。東証1部の売買高は18億9247万株、売買代金は2兆2254億円だった。業種別では、その他製品、鉱業、水産・農林業が上昇率上位だった。一方、空運業が軟調だったほか、ゴム製品や輸送用機器などが小幅に下落した。

個別では、任天堂<7974>が売買代金トップで7%超の上昇となった。スマートフォンゲーム「Pokemon GO」の売上高が2億ドルを突破したと伝わっている。ソフトバンクグ<9984>は3%高となり指数を押し上げた。その他売買代金上位では、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、ソニー<6758>、NTT<9432>、大成建<1801>などがしっかり。前日ストップ安比例配分となった小野薬<4528>は急反発した。また、第1四半期決算と通期予想の上方修正を発表したブラザー<6448>は商いを伴って19%高と急伸し、「Pokemon GO」関連とされるサノヤスHD<7022>などとともに東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、トヨタ自<7203>、ファーストリテ<9983>、第一生命<8750>、みずほ<8411>などがさえなかった。大林組<1802>は下げ足を速め年初来安値を更新。第1四半期決算を発表したスクリン<7735>も大きく売られた。また、東和薬品<4553>、加藤製<6390>、ノーリツ鋼機<7744>などが東証1部下落率上位となった。
《HK》

 提供:フィスコ

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