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【注目】今週の「妙味株」一本釣り! ─ 菊池製作所

菊池製作 <日足> 「株探」多機能チャートより

●菊池製作所 <3444>  【目標株価】1500円(29日終値944円)

「主力事業回復で今期経常は黒字転換へ、新規事業の成長性にも注目」

 菊池製作所 <3444> [JQ]はスマートフォンやデジタルカメラ、車載部品などの新規開発試作品製造および金型製造、量産品製造を手掛ける企業。今17年4月期は主力の試作・金型事業が堅調に推移することが見込まれ、連結業績は売上高が68億2000万円(前期比15.2%増)、経常損益は1億3100万円の黒字(前期は4億700万円の赤字)が予想されている。

 また、成長が著しい新規事業では政府の成長戦略を追い風に、マッスルスーツやドローンをはじめとした独自製品を積極的に市場投入していく方針。特にマッスルスーツは新モデルの引き合いが好調で、今期は重点ターゲットの設定で大口受注を目指すとしている。また、7月11日には、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「次世代人工知能・ロボット中核技術開発」で、小型UAV(無人航空機)向けフライトレコーダーの研究開発を受託したと発表しており、これも注目材料となる。

 足もとの株価は上値の重い展開が続いているものの、昨年来の安値は800円近辺で下げ止まっており下値は堅い印象。今期の黒字転換見通しと新規事業の成長性が見直されれば、株価は水準訂正に向けた動きを強めそうだ。

●日本リーテック <1938>  【目標株価】1250円(29日終値890円)

「受注残豊富で低PER・PBRに見直し余地」

 日本リーテック <1938> [東証2]は待ち伏せ買い対象として面白い。鉄道電気工事会社でJR東向け売上比率が過半を占めており、業績は安定している。横浜駅西口再開発工事など駅前再開発で受注実績豊富。豊富な受注残を武器に17年3月期営業利益は会社側予想の41億5000万円から43億円(前期比4%増)程度に上方修正される可能性が指摘されている。道路設備工事や電線地中化工事も手掛けており、都知事選に絡みにわかにテーマ性を帯びる電線地中化関連の穴株としても人気化素地。

 出来高流動性にやや難があるものの、PER7倍前後、PBR0.6倍未満と株価指標面から見直し余地が大きい。


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