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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ユニチャーム、リンガハット、三井不、ABCマート

ユニチャーム <日足> 「株探」多機能チャートより
■ユニ・チャーム <8113>  2,060.5円  -123 円 (-5.6%)  本日終値
 ユニ・チャーム<8113>が続落。クレディ・スイス証券では、いったんは落ち着きを見せた競争環境は、ここから更に激化する局面を迎えると指摘。日本での並行輸入業者の購買沈静化、中国での競争激化、東南アジアのモダントレード拡大に伴う販促費の増加から、収益モメンタムに回復の兆しが見えないとして、中国では、今後の円高影響もあり、日本製の輸入品が伸び悩むリスクが出ると予想。レーティングを「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に、目標株価を2500円から1900円に引き下げている。

■リンガーハット <8200>  2,290円  -130 円 (-5.4%)  本日終値
 リンガーハット<8200>が反落。7日取引終了後、17年2月期の第1四半期(3~5月)連結決算を発表し、売上高は103億3900万円(前年同期比4.2%増)、営業利益は6億2300万円(同2.2%減)と営業減益だったことが嫌気されている。グループ全体の既存店売上高は0.1%増で、国産野菜使用のPRが奏功し、「長崎ちゃんぽんリンガーハット」がとんかつ店「浜勝」の不振をカバーした。ただ、人件費が増加したことや、熊本地震の影響で営業利益は減益を余儀なくされた。なお、通期業績予想は従来見通しを据え置き、売上高425億円(前期比3.3%増)、営業利益31億円(同9.4%増)を見込んでいる。

■OSG <6136>  1,552円  -75 円 (-4.6%)  本日終値
 OSG<6136>が反落し年初来安値を更新。7日の取引終了後、16年11月期の連結業績見通しについて、売上高を1170億円から1060億円(前期比5.3%減)へ、営業利益を230億円から180億円(同16.7%減)へ下方修正したことが嫌気されている。中国経済減速などの影響で海外需要が低迷したことに加えて、円高の進行が響くという。なお、同時に発表した第2四半期累計(15年12月~16年5月)決算は、売上高534億8400万円(前年同期比4.8%減)、営業利益98億3500万円(同10.7%減)に終わった。

■三井不動産 <8801>  2,039円  -96 円 (-4.5%)  本日終値
 大手不動産株の下落が続いた。三井不動産<8801>や三菱地所<8802>はともに4日続落で年初来安値を更新。住友不動産<8830>は5日続落で新安値に売り込まれた。英国の欧州連合(EU)離脱でロンドンから有力金融機関の海外移転などが懸念されるなか、英国の不動産価格下落を危惧した不動産ファンドの解約が増加し、それとともに取引停止の動きが相次いでいる。英不動産ファンドの資産凍結は、日本の不動産市場からの海外資金引き揚げにつながりかねず、不動産市況の弱含み要因になることが懸念されている。

■エービーシー・マート <2670>  6,610円  -290 円 (-4.2%)  本日終値
 エービーシー・マート<2670>が反落。大和証券が同社についてリポートをリリース。同社の17年2月期第1四半期は前年同期比4.5%増収、営業利益は同7.9%増の143億5000万円で良好と紹介。詳細な開示はないものの、会社計画を上回った模様とみて、単体が順調、海外が円高の影響を受けるも総じて良好で、特に利益貢献の大きい韓国が同33.3%営業増益と好調と説明。引き続きスニーカーが牽引しスポーツ、キッズが好調と解説。業績予想を据え置き、投資判断「2」(アウトパフォーム)を継続。目標株価は7600円から7200円へ引き下げている。

■USMH <3222>  990円  -42 円 (-4.1%)  本日終値
 ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス<3222>が5日続落。同社は7日の取引終了後、17年2月期の第1四半期(3~5月)連結決算を発表。営業収益は1694億5600万円(前年同期比3.9%増)、営業利益は36億3900万円(同3.2%増)、純利益は25億1300万円(同52.1%増)と増収増益を達成したが株価は反応薄。マルエツでは週末の集客施策として「どっキン市」を新たに実施し、バラ販売の強化と週末の買い物を意識したお徳用商品の訴求を実施、カスミでは「おいしい・安全安心」や「新鮮・新しい」、「健康」、「簡単便利」、「地域」、「楽しさ・豊かさ」の6つのキーワードに基づく品揃え、商品開発に取り組んでいる。通期業績は営業収益6960億円(前期比4.9%増)、営業利益143億円(同2.0%増)、純利益58億円(同8.8%増)と従来見通しを据え置いた。

■クミアイ化学工業 <4996>  563円  -22 円 (-3.8%)  本日終値
 クミアイ化学工業<4996>が連日で年初来安値を更新。国内大手証券では、15年から2年継続している国内農薬の在庫調整の影響は、17年10月期に和らぐ可能性が高く、外部環境は改善に向かうと指摘。中長期的には、ピロキサスルホンの販売増加・収益改善も寄与するとの見方で、国内水稲用除草剤のシェアはやや低下しているものの、定期的な製品サイクルの一環で、長期視点での懸念は大きくないと解説。レーティング「バイ」を継続、目標株価は1230円から870円に引き下げている。

■ホシザキ <6465>  9,160円  -350 円 (-3.7%)  本日終値
 ホシザキ電機<6465>が続落。ゴールドマン・サックス証券では、2025年までに営業利益が2.7倍になると予想しているものの、株価は十分にそれを織り込んでいると指摘。上値余地が限定的と見るなか、北米/アジアの奥行きに注視したいとして、レーティングを「買い」から「中立」に引き下げ。目標株価は1万円から1万1000円に引き上げている。

■ブイ・テクノロジー <7717>  12,100円  -360 円 (-2.9%)  本日終値
 ブイ・テクノロジー<7717>が続落。日足チャートは前日の「大陰線」につづき今日も陰線となりそうな気配。米AppleがiPhoneの有機ELディスプレイ化を計画しており、有機EL関連銘柄としてブイ・テクノロジーは高く評価されている。直近では、JPモルガン・アセット・マネジメントが発行済み株数の7.87%まで買っていたことがわかりポジティブ材料の一つとなっていた。ただ、7月7日に提出された5%ルール大量保有報告書では、このJPモルガン・アセット・マネジメントが保有株を売却していることがわかった。資料によると、保有株比率7.87%から7.30%に減少している。一時的なポジション調整との見方や、上値メドで利益確定するのではないかとの見方がある。

■キリンホールディングス <2503>  1,778.5円  -41.5 円 (-2.3%)  本日終値
 東京証券取引所は7日、本決算期末が10~12月期に該当する企業のTOPIX浮動株比率(FFW)の定期見直しを発表した。この浮動株比率見直しに伴うTOPIXへの適用は今月29日に予定されており、28日終値ベースでリバランスに伴う売買インパクトが予想されている。大和証券では7日、浮動株比率の見直しでのウエイト差が大きく買い需要が見込める銘柄として、キリンホールディングス<2503>、楽天<4755>、コメダホールディングス<3543>、ノジマ<7419>、ネクソン<3659>、イリソ電子工業<6908>、SUMCO<3436>などを挙げた。

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