【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):任天堂、ラウンドワン、東エレク、ヤフー
任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
任天堂<7974>が続伸。同社とポケモン、Nianticとの3社共同で開発を進めている、アンドロイドとiOS対応のスマホゲーム「Pokemon Go」が一部の国で配信開始されたことを材料視しているようだ。「Pokemon Go」は位置情報を活用することにより、現実世界そのものを舞台として、ポケモンを捕まえたり、交換したり、バトルするといった体験をすることのできるゲームで、日本での配信開始に期待が高まるところ。
■ラウンドワン <4680> 831円 +44 円 (+5.6%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
7日、ラウンドワン <4680> が月次売上速報を発表。6月の既存店売上高が前年同月比5.1%増と、今期に入り3ヵ月連続で前年実績を上回ったことが買い材料視された。アミューズメント部門が9.6%増と好調を維持したほか、ボウリングも4.0%増とプラスに転じたことが寄与した。併せて、第1四半期(4-6月)に為替差損3.6億円を営業外費用に計上したと発表したが売り材料視されなかった。
■ヨネックス <7906> 5,990円 +290 円 (+5.1%) 本日終値
ヨネックス<7906>が大幅反発。ゴールドマン・サックス証券では、バドミントンラケットにおいてグローバルで圧倒的トップシェアを誇る高いブランド力により、1億5000万人の競技人口を誇る中国市場のみならず、インド/ASEAN地域でも中価格帯製品市場拡大の恩恵を受けると指摘。今後、中国市場での20%以上の売上成長と20%前後の営業利益率維持が確認されること、インド/ASEAN地域が次の柱として市場に認識されること、創業家の株式の一部放出などによる株式の流動性増加などをカタリストとして挙げ、レーティングを「中立」から「買い」に、目標株価を4400円から6800円に引き上げている。
■乃村工藝社 <9716> 1,604円 +38 円 (+2.4%) 本日終値
7日、乃村工芸社 <9716> が決算を発表。17年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比6.0%増の24.3億円に伸びて着地したことが買い材料視された。前年同期に大型案件があった博物館・美術館向けの売上減少などで減収となったものの、採算を重視した受注や原価低減の徹底が奏功し、増益を確保した。上期計画の28億円に対する進捗率は86.8%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■東京エレクトロン <8035> 8,490円 +158 円 (+1.9%) 本日終値
SMBC日興証券が7日付で東京エレクトロン <8035> の投資判断を「2(中立)→1(強気)」に引き上げ、目標株価を7500円→10500円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、市場拡大が見込まれる3D NANDフラッシュメモリーへの投資が拡大基調をたどる可能性が高まっていると指摘。また、比重は低下するも2016年以降にはFPD関連装置の拡大も見込まれるなど、半導体製造装置セクター内において優位なポジションにあると報告している。同証券では、17年3月期の連結営業利益を1080億円→1300億円(会社計画は1240億円)、18年3月期を1150億円→1500億円にそれぞれ引き上げた。
■ヤフー <4689> 452円 +3 円 (+0.7%) 本日終値
ヤフー<4689>が続伸。クレディ・スイス証券では、販売促進費がピークアウトしつつ、流通総額の増加とともにショッピング関連広告も増加し始めたと指摘。オークション手数料や会員料金の見直しも業績にポジティブに影響するとの見方で、業績モメンタムの好転により株価が再評価されそうと解説。レーティング「アウトパフォーム」、目標株価600円でカバレッジを開始している。
■グローリー <6457> 2,704円 +4 円 (+0.2%) 本日終値
グローリー<6457>が反発。国内大手証券では、Brexitに伴う円高や欧州景気減速懸念、マイナス金利の影響など外部環境の不透明感を考慮しても底堅い業績が続くと指摘。国内では、金融機関向け機器の更新需要が18年3月期にかけて見込まれることや、流通向け(レジつり銭機など)でも更新や新規需要を背景に着実な業績拡大が予想されるとの見方で、欧米でも金融・流通向けに顧客開拓が進みそうなことがプラス材料と解説。レーティング「バイ」を継続、目標株価は4000円から3600円に引き下げている。
■NEXT 原油ブル <2038> 781円 -69 円 (-8.1%) 本日終値
NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブルETN<2038>は急反落。一時、前日に比べ7%強の下落となった。 7日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インター ミディエート)の期近8月物は前日比2.29ドル安の1バレル45.14ドルに急落した。一時、44.87ドルと5月中旬以来、約2カ月ぶりの水準に下落した。米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油在庫統計では、在庫の減少が市場予想より小幅だったことなどが嫌気された。
■イオンモール <8905> 1,212円 -85 円 (-6.6%) 本日終値
イオンモール<8905>が続落。SMBC日興証券がリリースしたリポートによると、国内消費低迷などを踏まえて既存店売上想定を引き下げたこと、売上減に加えて建設費上昇を考慮し、既存および新規モールの採算性が低下すると見込んだことを要因に、営業利益予想を17年2月期は10億円、18年2月期は20億円、19年2月期は30億円減額した、と紹介している。ただ、国内小売最大手グループの総合力で、既存モールの売上創出力を向上させられるか注目するほか、海外事業に関し、同証券では18年2月期に黒字化すると想定しており、その進捗に注目したいと解説。目標株価は2100円から1760円へ引き下げ、投資評価は「2」(中立)を継続している。
株探ニュース