市場ニュース

戻る
 

【市況】7日の香港市場概況:ハンセン1.0%高と3日ぶり反発、自動車セクターの上げ目立つ


7日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比211.63ポイント(1.03%)高の20706.92ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が97.85ポイント(1.15%)高の8600.99ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は496億8800万香港ドルに縮小している(6日は606億5400万香港ドル)。

海外動向の不透明感がひとまず薄らぐ。米経済指標が大幅に改善する中、米景気に対する慎重スタンスがやや後退し、昨夜のNY株が上昇したことを好感した。6日までの2日間でハンセン指数は2.7%下落しているため、値ごろ感も着目されている。

ハンセン指数の構成銘柄では、エネルギー関連株の上げが目立つ。石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が3.7%高、石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.3%高、石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が1.9%高で引けた。昨夜の原油高が好感されている。香港系不動産株もしっかり。大手の恒基兆業地産(12/HK)が2.1%上昇した。昨夜公開された6月開催分のFOMC議事録で、利上げに慎重な意見が多かったことに注目。香港域内でも現状の金融政策が続くとみられている。

通信セクターも高い。キャリア大手3社の中国電信(チャイナ・テレコム:728/HK)が3.8%、中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が3.2%、中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が2.0%ずつ上昇した。

自動車セクターも物色される。華晨中国汽車HD(1114/HK)が5.5%高、長城汽車(2333/HK)が4.1%高、吉利汽車HD(175/HK)が3.3%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.0%高と値を上げた。吉利汽車の販売台数が前年同月比で4割増加したことが業界全体の支援材料。伸び率は前月から加速した。長城汽車もすでに5日、同月の販売実績を報告。11カ月連続のプラス成長を明らかにした。


【亜州IR】

《WA》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均