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【市況】NY株式:ダウは610ドル安、英国EU離脱で世界的なリスク回避姿勢

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

24日の米国株式相場は下落。ダウ平均は610.32ドル安の17400.75、ナスダックは202.06ポイント安の4707.98で取引を終了した。英国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が選択されたことで、世界経済の先行き懸念からアジア・欧州株がほぼ全面安、米国株も寄付き後から急落した。原油相場が大幅下落となったほか、5月耐久財受注も予想を大きく下振れ、終日軟調推移となった。一時、ダウは650ドル、ナスダック総合指数は210ポイントを超える下落となった。セクター別では公益事業を除いて全面安となり、銀行や自動車・自動車部品の下落が目立った。英国民投票の結果を受け、シティグループ(C)やモルガン・スタンレー(MS)、ゴールドマンサックス(GS)などの金融各社が軒並み下落。プライスライン(PCLN)やエクスペディア(EXPE)などの旅行予約サイト各社も売られた。原油相場の下落を受けて、深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)やエネルギー開発会社のチェサピーク・エナジー(CHK)が軟調推移。一方で、鉱山会社のニューモント・マイニング(NEM)は金相場の上昇を受け、上昇した。EU離脱は前例のない事態であり、不透明感から株式相場は暫く低迷する可能性がある。来週27日に独のメルケル首相が、仏伊の首脳を招き協議を行うほか、28-29日はEU首脳陣が会合をを開く予定で、今後の対応等について何らかの発表が行われるかが焦点となる。



Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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