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2016年06月25日10時00分

【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「注目は投票よりもトレンド」

株式評論家 富田隆弥

◆世界が注目する英国のEU離脱投票。このコメントが掲載される頃には結果も判明していることだろう。それにしても、これほど世界の関心を集めた投票も珍しい。「残留なら…、離脱なら…」と関係者や投資家からいろいろコメントが出ていたが、自分の方針としては投票結果がどうであれ「チャートに従う」だけである。

◆ちなみに、アノマリー(経験則)を付け加えるなら、事前に多くの投資家が身構えていることから「暴騰もなければ、暴落もない」とみている。FRBやECB、日銀などの金融当局はもちろん、投資家たちも「もしも」に備えている。ならば、結果が出たときは一時的に振れるだろうが、上げても下げても「出尽くし」として反対売買によりすぐ戻されることが想定される。

◆ただし、そうした目先の動向はともかく、大事なのは話題に振り回されることなく、相場の流れを見失わないことだ。チャートで言えば、日足でなく週足や月足という中長期の流れで、基調に変化が生じるか否かを見ておくことだ。

◆いま日経平均株価は、2月からもみ合いの踊り場局面にあるが、週足をみれば昨年のダブルトップからの調整過程にある。為替(ドル円)も昨年の「三尊高値」から調整(円高)基調にあり、NYダウやFT、DAXは昨年付けた過去最高値が君臨したままである。

◆そして、市場には英国が決着しても次なる問題、EUや中国、地政学リスクなどが控えていよう。日本では関心が薄れているが7月10日に「参院選」がある。政府としては、それまで「株高」でいてほしいのは言うまでもなく、PKO的な動きを強める可能性もある。日経平均が大きく上昇して週足が「好転」するなら、スタンスも大きく変わるだろうが、それを確認するまでは慌てることもない。これまでの流れはあの2008年「リーマン前」と似ており、「先安懸念」はまだ払拭されていない。目先の上げ下げに振り回されることなく、時を待つことも大事である。

(6月23日 記、毎週土曜日10時に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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