【市況】東京株式(前引け)=英国民投票“離脱リード”で日経平均は495円安
日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより
前場の東京株式市場は、文字通り乱高下で全面安の展開となっている。英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票で、残留支持が優勢との観測から、寄り付き直後は前日比一時150円高まで買い進まれた。ところが10時前から一転して売り優勢となり急落。その後も乱高下をするなか、日経平均株価は一時、前日比519円安の1万5719円まで売り込まれた。英国のEU離脱の是非を問う国民投票の開票で、予想以上に“離脱支持”が票を伸ばしていると報じられたのを手掛かり材料に、短期筋の売り期掛けで10分弱のあいだに500円幅を超える急落となった。
その後は、刻々と伝えられる開票内容に、日経平均株価は一時前日比プラスに転じる場面があったものの、前場引けにかけて再び大きく売り直されて前場の引けは、500円に迫る下落幅となった。
個別銘柄では、トヨタ自動車<7203>、ソニー<6758>、東芝<6502>、パナソニック<6752>、第一生命保険<8750>、アルプス電気<6770>、ファナック<6954>などが軒並み売られている。シャープ<6753>、エイチーム<3662>、JVCケンウッド<6632>も急落している。半面、宇部興産<4208>、ユーシン精機<6482>、大同メタル工業<7245>は前日比プラス圏を維持した。
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)