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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):日精工、アイシン、武田、クボタ

日精工 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本精工 <6471>  824円  +5 円 (+0.6%)  本日終値
 日本精工<6471>が反発。クレディ・スイス証券では、同社では売価ダウンや各種費用、為替前提を保守的に想定しているため、業績計画の上振れが期待できると指摘。2020年に向けてAT多段化や電動化分野のオルタネータなどの安定成長が見込まれることや第2四半期あたりが業績のボトムとみることから、20年3月期あたりにも過去最高益の更新が可能と解説。レーティング「アウトパフォーム」を継続、目標株価は1250円から1100円に引き下げている。

■アイシン精機 <7259>  4,205円  +25 円 (+0.6%)  本日終値
 クレディ・スイス証券の機械セクター(自動車消耗品)のリポートでは、自動車消耗品の株価先行指標を見る限り、各社の株価はアイシン精機<7259>に対する出遅れ感が解消する格好で上昇に転じる可能性が高そうと指摘。各社PBRは1倍を割り込み、配当利回りが4%近くまで上昇している銘柄もあり、魅力度が増している点も株価上昇のサポート材料になると解説。個別では、日本精工<6471>>椿本チエイン<6371>>ジェイテクト<6473>>NTN<6472>の選好順位を継続している。

■武田薬品工業 <4502>  4,426円  +25 円 (+0.6%)  本日終値
 武田薬品工業<4502>が5営業日ぶりに小反発。大和証券は、従来想定以上に好調な炎症性腸疾患治療剤エンティビオなどの新薬の売上予想を増額も、成長が鈍化している高血圧症治療剤アジルバや、売上減少ペースが加速している消化性潰瘍治療剤パントプラゾールなどの売上予想を下方修正したとのリポートをリリース。ただ、事業譲渡益計上の影響を除くと、営業利益は17年3月期を底として、17年11月のベルケイドの米国特許満了の影響をエンティビオやニンラーロなどの売上拡大で吸収し、安定的な増益基調に入ると予想している。投資判断は「3」(中立)を継続。目標株価は6200円から5000円へ引き下げている。

■クボタ <6326>  1,419.5円  +5.5 円 (+0.4%)  本日終値
 クボタ<6326>が小反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、株価バリュエーションに割高感はないとしながらも、北米市場での小型トラクタの販売競争激化など懸念材料もあり、ポジティブカタリストに乏しいと指摘。16年12月期は畑作用大型トラクタなど新製品効果を会社計画に大きく織り込んでいるものの、当該トラクタの生産進捗は遅れ気味とみて、レーティング「ニュートラル」を継続。目標株価を1710円から1560円に引き下げている。

■フジッコ <2908>  2,935円  +7 円 (+0.2%)  本日終値
 東海東京調査センターでは、きょうの日本株は、日米の金融政策決定会合や23日の英国でのEU(欧州連合)離脱の是非を問う国民投票などを控えて投資家の様子見姿勢が続くと指摘。現時点は、これらイベントが過ぎた後の展開に備えることが重要な時として、英国がEU離脱となれば瞬間的に国内株は下値を試す場面もあるものの、早期に英国がEUから完全離脱できないとの見方などもあることから、株価が反転する可能性もあると解説。6月20日号のウィークリー銘柄として、今・来期ともに増収・増益が見込まれるフジッコ<2908>とタカラトミー<7867>をピックアップしている。

■アキュセラ・インク <4589>  1,160円  -93 円 (-7.4%) 一時ストップ安   本日終値
 アキュセラ<4589>が一時、2日連続ストップ安。朝方からウリ気配を切り下げ、953円と値幅制限いっぱいまで売られたが、同水準で売買が成立後は買いが流入し1000円台を回復した。14日に大塚ホールディングス<4578>傘下の大塚製薬からドライ型加齢黄斑変性治療薬候補「エミクススタト塩酸塩」の共同開発および共同販売にかかわる契約を終了する通知を受領したと発表。緑内障治療のための治療薬候補 「OPA―6566」に関する契約も終了となり、大塚製薬との契約打ち切りを懸念した売りが膨らんだ。株価は、今回の暴落時の安値となっていた6日の986円を下回る水準まで売られたが、4ケタ割れの水準では買いが入っており、先行きへの強弱感が対立する格好となっている。

■関西電力 <9503>  968.2円  -57.8 円 (-5.6%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 関西電力<9503>が急反落。SMBC日興証券がネガティブなリポートをリリースしており、売り手掛かり材料視されているようだ。リポートでは、足もとの事業環境を考慮し、同社の17年3月期~18年3月期の業績予想および配当予想を下方修正。主な下方修正要因は、低圧自由化などを背景とした競争激化による販売数量および粗利の下振れと、システム委託費やスマートメーター設置費用、年金数理差異償却など諸経費の増額であると説明。今回、同証券による配当予想を17年3月期は30円から5円へ、18年3月期は40円から10円へ下方修正。新たに加えた19年3月期は25円としている。投資評価は「1」(アウトパフォーム)から「2」(中立)へ格下げし、目標株価は1600円から1000円へ引き下げている。

■ダイヘン <6622>  474円  -22 円 (-4.4%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 ダイヘン<6622>が5日続落。いちよし経済研究所が14日付のリポートで、レーティングを「A」から「B」へ、フェアバリューを700円から600円へ引き下げたことが嫌気されている。同研究所では、変圧器など送配電インフラの更新需要顕在化により電力機器事業は堅調な推移を予想している。ただ、16年3月期下期(15年10月~16年3月)に溶接メカトロ事業の受注が減少したことに加えて、円高進行も追い打ちとなり、17年3月期営業利益を100億円から85億円(会社計画80億円)と見通しを引き下げた。また、18年3月期も同110億円から95億円へ修正した。

■北海道電力 <9509>  868円  -38 円 (-4.2%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 北海道電力<9509>が反落。SMBC日興証券がリポートをリリース。需要減や低圧自由化を背景とした競争激化による販売電力量・粗利の下振れと、修繕費やシステム委託費など諸経費の増額を主な要因として、17年3月期の予想経常利益を634億円から326億円へ、18年3月期は657億円から231億円へ減額修正。また、同証券による泊原子力発電所の稼働想定を19年3月期まで不稼働とし、同社が従来よりも自己資本の積み増しを重視するとみて、17年3月期の配当予想を30円から10円へ、18年3月配当予想は45円から15円へ減額。投資評価は「1」(アウトパフォーム)から「2」(中立)へ格下げし、目標株価は1800円から1000円へ引き下げている。

■東建コーポレーション <1766>  8,220円  -270 円 (-3.2%)  本日終値
 東建コーポレーション<1766>が小幅反落。同社は昨日引け後、16年4月期業績と17年4月期業績見通しを発表。16年4月期は売上高が前の期比6.9%増の2837億3100万円、営業利益は同39.5%増の131億8100万円となっており、17年4月期業績は、売上高が前期比6.4%増の3018億3600万円、営業利益は同12.4%増の148億800万円を計画している。会社側では、今期見通しに関して、前期の受注が堅調に推移したことや受注残の質の向上効果及び今期受注が堅調に推移すると見込んでいることから、建設事業、不動産賃貸事業ともに増収増益を見込んでいる。

●ストップ高銘柄
 アクサスHD <3536>  168円  +50 円 (+42.4%) ストップ高   本日終値
 ショーケース <3909>  2,342円  +400 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値
 クロスキャット <2307>  695円  +100 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値
 メドレックス <4586>  1,083円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 以上、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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