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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):PALTAC、ユニチャーム、日触媒、ジェイエイシ

PALTAC <日足> 「株探」多機能チャートより
■PALTAC <8283>  2,060円  +65 円 (+3.3%)  本日終値
 PALTAC<8283>が反発。クレディ・スイス証券では、訪日来客の消費増加、将来的な日本製商品の越境取引の拡大ポテンシャル、女性の社会進出や高齢化社会などを背景としたトレードアップの動き、積極的なM&Aによるスケールメリット享受、メーカーや小売りの収益性重視シフトに起因する存在感の高まりを評価すべきと指摘。複数の成長テーマに絡む隠れた有望企業と位置づけ、レーティング「アウトパフォーム」を継続、目標株価は2750円から2600円に調整している。

■ユニ・チャーム <8113>  2,126.5円  +67 円 (+3.3%)  本日終値
 ユニ・チャーム<8113>が5日ぶりに反発。午前11時6分に提出された大量保有報告書で、英ファンドのファースト・ステート・インベストメント・マネジメントが共同で5.02%を保有していることが判明しており、需給思惑から買いが入っているようだ。なお、投資目的は投資一任契約による純投資としている。

■日本触媒 <4114>  6,460円  +200 円 (+3.2%)  本日終値
 日本触媒<4114>が6日ぶりに反発。ゴールドマン・サックス証券は14日、投資判断の「買い」を再強調するとともに、「コンビクション・リスト」に新規採用し、素材セクターでのトップピックとした。目標株価は9000円としている。株価は今期業績などに比べ割安で「魅力的な投資の好機」としている。主力の高吸水性樹脂(SAP)は、4月以降は新規参入メーカーの安値攻勢も一服、市況は秩序を取り戻している。また、SAPの世界需要は紙おむつ需要の拡大に伴い年5~6%で増加する一方、16~17年にかけて需給バランスも改善に向かうとみている。同証券では17年3月期の連結営業利益は270億円と会社予想(220億円)に対して大幅な増額修正を予想。配当金も160円(会社予想150円)を見込んでいる。

■ジェイエイシ <2124>  1,758円  +52 円 (+3.1%)  本日終値
 JAC Recruitment<2124>が3日ぶり反発。外資系企業向けに高い実績を有し、外資の日本での事業拡大ニーズを背景に高額案件に特化した人材紹介事業で快調に売り上げを伸ばしている。東海東京調査センターが14日付けで同社のレーティングを「アウトパフォーム」継続で目標株価を2050円に設定、時価1700円台は上値余地ありとみた買いを呼び込んでいる。16年12月期業績について、同調査センターでは売上高139 億円、営業利益47億3000万円と、会社側計画を大きく上回る予想を示している。

■ベクトル <6058>  3,170円  +90 円 (+2.9%)  本日終値
 14日、ベクトル <6058> が8月31日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■豊田自動織機 <6201>  4,305円  +105 円 (+2.5%)  本日終値
 豊田自動織機<6201>が小幅反発。クレディ・スイス証券では、台数/収益の成長モメンタムには一服感があるものの、金融資産を踏まえた株価バリュエーションには依然割安感が残ると指摘。17年3月期はGDエンジンの本格展開、インド生産立ち上げによるエンジン事業の回復に期待したいとして、レーティング「アウトパフォーム」を継続。目標株価は6300円から5500円に引き下げている。

■ヤマハ発動機 <7272>  1,638円  +17 円 (+1.1%)  本日終値
 ヤマハ発動機<7272>が6営業日ぶりに反発。円高基調が続いているものの、きょうは完成車メーカーが軒並み高となっていることが追い風となっている面もあり、ヤマハ発にも自律反発狙いの買いや、値ごろ感からの買いも入っているようだ。クレディ・スイス証券は、同社の二輪事業は依然、通期グローバル販売台数が会社計画を下回るとの見方は変わらずとのリポートをリリース。マリン事業は第1四半期同様、前年同水準の販売が続くとみるほか、特機事業のROVの足もとの販売進捗がやや遅れている点や新型ピュアスポーツROVであるYXZ1000Rの販売が伸び悩んでいる点を指摘し、通期でも下振れる可能性があろうと解説。それでも、感応度が高い為替変動による業績の振れ幅は大きいものの、会社計画に対し、価格調整効果、コストダウン/原材料安効果の上積み、成長戦略費用の抑制などで、計200億円程度の収益補完は可能との見解を示している。投資評価は「ニュートラル」を継続、目標株価は2050円から1900円へ引き下げている。

■日本水産 <1332>  608円  +6 円 (+1.0%)  本日終値
 日本水産<1332>が5営業ぶりに反発。大和証券はリポートで、17年3月期の営業利益予想を195億円(従来188億円)に引き上げ、新たに18年3月期を220億円と予想。特に北米の家庭用冷凍食品の競争力の低下は構造的であり、今後の動向には注意したいと指摘。ポイントである南米の養殖事業の収益回復の状況が顕在化するのは第3四半期業績からとなるとみるほか、5月14日発売の機能性表示食品の販売動向および18年に予定される新工場稼働によるEPAの拡大に期待したいと解説。投資判断は「2」(アウトパフォーム)を継続、目標株価は650円から720円へ引き上げている。

■川崎重工業 <7012>  306円  +3 円 (+1.0%)  本日終値
 川崎重工業<7012>が高い。この日、大林組<1802>と共同で、北海道電力<9509>から、石狩LNG基地向け地上式LNGタンク1基の建設工事を受注したと発表しており、業績への寄与を期待した買いが入っている。今回受注したLNGタンクは、容量23万キロリットルのPC(プレストレストコンクリート)防液堤外槽一体型のタンクで、地上式LNGタンクとしては世界最大級。石狩湾新港発電所への燃料ガス供給に寄与する燃料貯蔵設備として設置するもので、北海道電力が石狩LNG基地内に設置する2基目のLNGタンクとなる。なお、同タンクは2020年に運用開始を予定している。

■コスモス薬品 <3349>  20,360円  +170 円 (+0.8%)  本日終値
 コスモス薬品<3349>が小幅反発。JPモルガン証券では、地方でのデフレ懸念再燃の下、デフレに強い企業として高バリュエーションが継続していると指摘。当面、株価調整のカタリストは不足気味と見ているものの、相対的に投資魅力の強い小売株は多数存在すると解説。レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を1万6000円から1万8000円に引き上げている。

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