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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):エボラブルA、ツルハHD、サンバイオ、東芝

エボラブルA <日足> 「株探」多機能チャートより
■エボラブルアジア <6191>  5,730円  +630 円 (+12.4%)  本日終値
 14日、エボラブルアジア <6191> [東証M]が7月31日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■ツルハホールディングス <3391>  12,590円  +970 円 (+8.4%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 14日、ツルハホールディングス <3391> が決算を発表。16年5月期の連結経常利益は前の期比16.6%増の326億円で着地。続く17年5月期も前期比16.2%増の379億円に伸び、24期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は125店の新規出店を計画するほか、昨年10月に買収したレディ薬局が通期フル寄与し、10.5%の大幅増収を見込む。業績好調に伴い、前期の年間配当を88円→108円(前の期は88円)に増額し、今期も108円を継続する方針としたことも買いに拍車を掛けた。

■サンバイオ <4592>  1,904円  +136 円 (+7.7%)  本日終値
 サンバイオ<4592>が反発。同社は14日取引終了後に、17年1月期第1四半期(2~4月)の連結決算を発表。営業損益は7700万円の黒字(前年同期は8100万円の赤字)となり、上半期計画(16億2900万円の赤字)を大きく上回った。事業収益は6億2500万円(前年同期比2.2倍)で着地。北米で大日本住友製薬<4506>と締結しているSB623(慢性期脳梗塞を対象とした細胞医薬品)の共同開発およびライセンス契約によるマイルストン収入500万ドルと開発協力金収入などが業績に寄与した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■東芝 <6502>  292.9円  +20.6 円 (+7.6%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 SMBC日興証券が14日付で東芝 <6502> の投資判断「2(中立)」を継続し、目標株価を200円→360円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、NAND型フラッシュメモリーの収益改善を評価している。17年3月期はNANDの営業利益が会社計画を700億円弱上回るほか、リスクが会社想定を下回ると指摘。18年3月期以降もNAND堅調や原子力改善などで利益が拡大するとみている。同証券では、17年3月期の連結営業利益を1350億円→2000億円(会社計画は1200億円)、18年3月期を1900億円→2300億円に引き上げ、新たに19年3月期は2750億円に回復すると予想している。

■FFRI <3692>  4,320円  +250 円 (+6.1%)  本日終値
 FFRI<3692>が反発。JTBが同社子会社のサーバーに外部からの不正アクセスがあり、最大約793万人の顧客情報が流出した可能性があると発表したことを受け、サイバー犯罪への警戒感が高まっている。これは「標的型メール」に分類されるサイバー攻撃で、対策の重要性が再びクローズアップされる方向にある。そのなか、FFRIはヒューリスティックエンジンにより未知のウイルスを検知する技術で先駆しており、関連有力株として再度脚光を浴びている。

■そーせいグループ <4565>  17,200円  +910 円 (+5.6%)  本日終値
 そーせいグループ<4565>、ペプチドリーム<4587>が反発。時価総額の大きい両銘柄が買われるのを横目に、ここ売り込まれていたバイオ関連株が軒並み切り返す銘柄が目立っている。「きょうはアキュセラ<4589>がストップ安の953円で寄り付いた後、1000円台に下げ渋っており、前日まで連動して大きく売られたバイオ株も選別して買い直す動きが出ている」(市場関係者)と指摘されている。アキュセラは、期待されたドライ型加齢黄斑変性治療薬候補「エミクススタト塩酸塩」の臨床試験で有効性が確認できなかったことを発表、大塚製薬との提携関係も打ち切られたことで前日はストップ安のまま売り物を残す展開となっていた。そーせいグループは製薬分野で高い需要のある肺疾患や認知症向けの創薬を手掛けていることに加え、今17年3月期は営業利益段階で前期比16倍の171億円予想と急変貌を遂げる見通しにあることで、市場の評価は高い。また、ペプチドリームは特殊ペプチドを使った医薬品候補物質を創製するバイオベンチャーで、世界のメガファーマシー(巨大製薬会社)を中心に新規契約が増加、創薬基盤技術の商業化による収入が収益成長シナリオを支えており、株価はバイオ株波乱のなかにあって今なお13週移動平均線をサポートラインとした中期上昇波を形成している。

■UBIC <2158>  858円  +35 円 (+4.3%)  本日終値
 UBIC<2158>が4日ぶりに反発。午前10時ごろ、ガリバーインターナショナル<7599>と共同で、UBICが独自開発した人工知能KIBIT(キビット)を活用し、ガリバーのオンライン型接客サービス「クルマコネクト」において自動接客支援を行うための開発を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。ガリバーの「クルマコネクト」は、今年1月から提供が開始されている新しいO2Oによるオンライン接客型サービス。利用者は、豊富な車両情報や写真を見ながら、チャットでアドバイザーに相談できるのが特徴。アドバイザーは在庫の中から希望に合ったクルマを提案し、購入意思がある利用者には近くのガリバーの店舗を案内し、クルマの購入につなげることができるサービスだ。今回、ガリバーと開発を進める自動接客支援では、チャット機能の一部をKIBITが担うことで、利用者に質の高いレコメンド(おすすめ)を自動で提供することを目指すという。KIBITが初期対応を担当し、チャットを通じた接客を行いながら、利用者の好みや関心を尋ね、ガリバーが持つ約2200種類のクルマのレビューを元に「デザイン」や「燃費」「使い勝手」「パワー」など利用者の意向や嗜好を学習し、その選択理由も含めた納得感のあるレコメンドを提供。チャットでのやりとりで利用者を待たせることなく、かつ気軽に車種選びを行ってもらうことができるようになるという。

■PCデポ <7618>  1,538円  +59 円 (+4.0%)  本日終値
 14日、ピーシーデポコーポレーション <7618> が月次売上高を発表。5月の既存店売上高は前年同月比4.6%増と、今期に入り2ヵ月連続で前年実績を上回ったことが買い材料視された。ソリューションサービスと通信料等収入を合計したサービス部門の売上は前年同月比21.9%増と好調を維持した。一方、商品部門は同11.3%減とマイナスが続いている。なお、全店売上高は同4.5%増だった。

■インフォコム <4348>  1,585円  +52 円 (+3.4%)  本日終値
 インフォコム<4348>が反発。14日の取引終了後、連結子会社アムタスの展開する電子書籍配信サービス「めちゃコミック」「ekubostore(エクボストア)」の5月度月間売上高が14億円を突破し、過去最高を更新したと発表しており、これを好感した買いが入っている。「めちゃコミック」で人気作品のラインアップを拡充したことや、14年から開始したテレビCMの積極的展開により認知度・好感度ともに上昇したことが要因している。また、月間のサイト来訪ユニークユーザー数は約800万人となったという。

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