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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 16,100円~16,400円

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 米株式市場は、英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票を控え、積極的な売買が見送られる中、ここまで市場をリードしてきた原油価格が下落したことを懸念し反落。その影響でシカゴの日経平均先物も、大証の終値に比べ(日中比)240円安と、大幅安で取引を終えていることから、東京市場の朝方も売り先行により大きく下落しての取引開始となりそうだ。

 一巡後は、明日から開催されるFOMCを前に、積極的な押し目買いは入り難そうで、今月の利上げ見送りは想定内ながら、来月も回避の見込みの可能性が高まれば、一段のドル安(円高)が進むことも推測されるだけに、影響の大きい輸出関連セクターは終始上値の重い展開となりそうである。

 ただ、新興市場は堅調に推移しており、ジャスダック平均は先週の終値ベースで、年初以来となる52週移動平均線突破を果たし、マザーズ指数も先週は3市場の中で一番上昇率が高いなど、リスクマネーの受け皿となってポジティブな展開となっている。本日も1部市場が冴えない取引が予想されることから、避難先として底堅い値動きとなることが期待される。

 テクニカル的には、日経平均の下値は目先の支持線である、一目均衡表の雲(16,542円前後)を下抜く公算であることから、次の下値メドはボリンジャーバンドの-2σ(16,331円前後)となるが、ここを維持出来なければ16,000円の大台近くまでの調整も視野に入ってくるだろう。

 新興市場のジャスダック平均は、5/6以来下値をサポートしている、一目均衡表の転換線(2,547円前後)が引き続き支持線となり、上値は心理的節目の2,600ポイントが上値メドとして意識されそうで、マザーズ指数は、ボリンジャーバンドの+1σ(1,176ポイント前後)~中心線(1,134ポイント前後)のレンジ内取引となりそうだ。

 本日の予想レンジ 16,100円~16,400円。(ストック・データバンク 編集部)

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