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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~リスク回避の流れから物色は個別対応に

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

13日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:リスク回避の流れから物色は個別対応に
■外資系証券の注文動向:差し引き10万株の売り越し
■前場の注目材料:パナソニック、中国の大手自動車メーカーと、電気自動車向けの基幹部品を合弁生産



■ リスク回避の流れから物色は個別対応に

13日の日本株市場は売り優勢の相場展開になろう。10日の海外市場は原油相場の下げのほか、23日に予定されている欧州連合(EU)離脱を巡る英国の国民投票への懸念から全面安商状となり、NYダウは3ケタの下落、シカゴ日経225先物清算値は16300円を下回っている。この流れを受けて幅広い銘柄に売りが先行することになりそうだ。

その後は日米経済イベント待ちのなか、方向感の掴みづらい相場展開になろう。今週は14、15日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、終了後に声明と経済予測が発表される。15、16日に日銀が金融政策決定会合を開き、結果発表後に黒田総裁が会見する予定である。

さらに、英国EU離脱問題は今年最大のリスク要因とみられており、欧州連合(EU)残留・離脱を問う英国の国民投票を控え、基本的にはリスク回避の流れが続きそうである。円相場もドル安に振れやすく、物色は個別対応になりそうだ。

その個別対応であるが、14日から16日まで米ゲーム見本市「E3」がロサンゼルスで開催されるほか、米アップルの開発者向けカンファレンスWWDCがサンフランシスコにて13日から17日まで開催される。また、無料対話アプリのLINEが7月15日に東証に、14日にNY市場に上場することが決まった。さらに、株主総会が今後本格化するため企業改革等を手掛かりとした個別物色の流れがより強まりそうである。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き10万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1130万株、買い1120万株、差し引き10万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


6月06日(月):420万株の売り越し
6月07日(火):270万株の売り越し
6月08日(水):120万株の売り越し
6月09日(木):380万株の売り越し
6月10日(金):140万株の売り越し



■前場の注目材料

・NYダウは下落(17865.34、-119.85)・NY原油(49.07、-1.49)
・民泊、運用ルール案固まる、年度内に新法
・米ヤフー事業買収、バフェット氏も入札
・エフィッシモ、川崎汽船株保有3分の1超す
・パナソニック<6752>、中国の大手自動車メーカーと、電気自動車向けの基幹部品を合弁生産


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 4-6月期法人企業景気予測調査(大企業全産業景況判断指数:1-3月期:-3.2)


<海外>
・11:00 中・5月鉱工業生産(前年比予想:+6.0%、4月:+6.0%)
・11:00 中・5月小売売上高(前年比予想:+10.1%、4月:+10.1%)

《WA》

 提供:フィスコ

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