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【市況】明日の株式相場見通し=売り買い拮抗でもみあい、売買代金の乏しさに警戒感

日経平均 <日足> 売買代金 「株探」多機能チャートより
 あす(8日)の東京株式市場では、手掛かり材料不足のなか、売り買いが拮抗する地合いとなりそうだ。日経平均株価は小幅なレンジでのもみあいが予想される。前週末の米雇用統計ショックで急速に進行した円高が一服状態にあることを好感して、輸出関連の主力銘柄を中心に買い戻しが継続している。

 市場関係者からは「日経平均株価がきょうの終値で、25日移動平均線(1万6628円=7日)と75日移動平均線(1万6614円=同)の両線を上回ったことは評価できる。ただ、東証1部の売買代金はきょうで3日連続2兆円を割り込む薄商いとなっており、不安感を抱えた相場からの脱却には時間がかかりそうだ」との見方が出ていた。

 7日の東京株式市場は、海外株高や原油価格上昇、外国為替市場での円高一服を受けて買いが先行する展開となったものの、市場エネルギーの乏しいなか上値を買い進む動きは限定的だった。日経平均株価終値は、前日比95円42銭高の1万6675円45銭と反発。東証1部の売買代金は1兆7798億円にとどまった。

 日程面では、1~3月期の国内総生産(GDP)改定値、4月の国際収支、5月の景気ウォッチャー調査に注目。海外では、中国5月の貿易統計が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

最終更新日:2016年06月07日 17時42分

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