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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):川重、SUMCO、国際石開帝石、野村

川重 <日足> 「株探」多機能チャートより
■川崎重工業 <7012>  317円  -8 円 (-2.5%)  本日終値
 川崎重工業<7012>が4日続落。SMBC日興証券がリポートをリリース。17年3月期の営業利益を700億円→682億円、18年3月期を759億円→694億円としている。17年3月期営業利益予想は従前予想どおり、航空宇宙事業における収益性悪化と円高影響により、前期比大幅減益を予想。18年3月期営業利益は特に航空宇宙事業において298億円→172億円と大きく下方修正していることが主要因としている。ただ、17年3月期以降の実効税率前提の引き下げと、機械、造船・プラントセクター基準PERの引き上げに伴い、目標株価は300円から340円に、相対的な割高感払拭によりセクター内相対評価に基づく投資評価は「3」(アンダーパフォーム)から「2」(中立)へ引き上げている。

■SUMCO <3436>  722円  -18 円 (-2.4%)  本日終値
 SUMCO<3436>が3日続落、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が3日付でレーティング「アンダーウエート」継続、目標株価を640円から610円へ引き下げた。足もとでウエハー需要は増加中ながら円高影響が大きく利益水準は市場期待を下回ると予想。16年12月期は通期連結営業利益で従来予想の250億円(前期294億4700万円)から160億円へ、17年12月期は310億円から220億円へ引き下げている。

■国際石油開発帝石 <1605>  845.9円  -21 円 (-2.4%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>など石油関連株が続落。国際帝石は4日続落しているほか、石油資源開発<1662>も3日連続で値を下げている。3日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近7月物が前日比0.55ドル安の1バレル48.62ドルと下落した。米雇用統計の結果がさえなかったことから、米景気の先行きに不透明感が強まった。また、2日に開催されたOPEC(石油輸出国機構)総会では、生産目標の設定などで合意はできなかったことから原油市場の需給悪化は続くとの見方が出ている。

■あさひ <3333>  1,705円  -42 円 (-2.4%)  本日終値
 あさひ<3333>が反落。この日の午後1時、同社は5月度月次売上高を発表し、既存店売上高が前年同期比6.4%減、全社売上高2.2%減と前年実績を下回ったことが嫌気されている。既存店では、8カ月ぶりにマイナスに転じた。

■野村ホールディングス <8604>  443.8円  -10.4 円 (-2.3%)  本日終値
 野村ホールディングス<8604>、大和証券グループ本社<8601>などをはじめ証券株への売りが目立つ。米5月の雇用統計発表を受け、米利上げの後ずれ思惑から為替市場でドル安・円高が進行、東京市場はリスク回避ムードの強いなか売りに押されている。一方、東証1部の売買代金は前週末に1兆7000億円台と再び2兆円台を大きく下回るなど低調で、証券セクターは、手数料収入の減少や投信など運用成績の低下が懸念され、売りの対象となっている。

■ジェイアイエヌ <3046>  3,635円  -75 円 (-2.0%)  本日終値
 ジェイアイエヌ<3046>は年初来安値。同社は3日の取引終了後、5月度の月次売上高状況(速報)を発表しており、既存店売上高は前年同月比8.3%減と2カ月連続で前年実績を下回った。前年4月23日に放送された「カンブリア宮殿」効果で前年5月の売上高が急伸しており、その反動が大きいという。なお、全店売上高も同3.4%減で14カ月ぶりに前年を下回った。

■椿本チエイン <6371>  754円  -15 円 (-2.0%)  本日終値
 椿本チエイン<6371>が4日続落。TIWでは、16年3月期は期末にかけ円高が進み、マテハンが下振れする中で期初計画並みの営業利益を確保したことが評価できると指摘。17年3月期は営業微減益を計画しているものの、厳しい環境下で将来への投資を積み増していることを踏まえればむしろポジティブな内容と解説。豊富な自動車部品の受注や、チェーン、精機、マテハンといった自動車部品以外の事業での体質改善の進展などにより、中期的にも高収益持続の公算が大きいと予想。レーティング「2+」を継続している。

■堀場製作所 <6856>  4,830円  -85 円 (-1.7%)  本日終値
 堀場製作所<6856>が続落。TIWでは、自動車計測では、排ガス規制の変化に伴い、国内外顧客の研究開発投資需要は底堅く伸びる公算が高いと指摘。「足もとでは割安感が薄れいている」としながらも、環境・安全面から世界的に高まる測定・分析ニーズに対し、最適のソリューションを提供できる強みを引き続き高く評価。レーティング「2+」を継続している。

■資生堂 <4911>  2,815円  -48 円 (-1.7%)  本日終値
 資生堂<4911>が4日続落。為替の急激な円高が進み、株式市場全般も下落するなか同社株にも売りが先行。同社は3日、米高級化粧品会社、ガーウィッチ・プロダクツを9月末までに買収すると発表した。資生堂による買収は約6年ぶり。ゴールドマン・サックス証券は3日、買収対事業の業績推移や、買収金額が非公表であり、定量的な評価は困難としながらも、ガーウィッチ社が持つメーキャップの「ローラ メルシエ」などのブランドは「未進出の中国やその他アジア市場での資生堂の販路を活用し、事業拡大をスピードアップする余地は大きい」と指摘。今回のブランド買収には戦略的メリットがあるとみている。ただ、未進出のブランドを立ち上げるには先行投資も必要となるとも予想している。

●ストップ高銘柄
 内外テック <3374>  383円  +80 円 (+26.4%) ストップ高   本日終値
 セレス <3696>  2,849円  +500 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値
 宮越ホールディングス <6620>  510円  +80 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値
 カーディナル <7855>  1,070円  +150 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 あんしん保証 <7183>  1,145円  +150 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 文教堂GHD <9978>  485円  -100 円 (-17.1%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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