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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):三浦工、大成建、NTT、鹿島

三浦工 <日足> 「株探」多機能チャートより
■富士ソフト <9749>  2,583円  +61 円 (+2.4%)  本日終値
 富士ソフト<9749>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券はリポートで、同社に対する営業利益予想を、16年12月期93億円(従来89億円、計画85億円)、17年12月期94億円、18年12月期98億円、19年12月期102億円、20年12月期106億円と紹介。同証券予想の全体感として、顧客の費用削減の影響が続くアウトソーシングや低調な流通業や製造業の業務系ソフトが重石になるものの、強みを持つ自動車関連や機械系制御(FA・OA・家電・医療等)の組込みソフトによって増益基調が続く、というものと解説。レーティングは「オーバーウエイト」を継続、目標株価は2930円から2950円へ若干引き上げている。

■三浦工業 <6005>  2,403円  +48 円 (+2.0%)  本日終値
 三浦工業<6005>が続伸し年初来高値。16年3月期の連結営業利益は前期比13%増の102億2000万円と最高益を更新。国内メンテナンス事業が好調なほか、海外事業も利益寄与が始まり、新たな成長局面へと突入しているとの期待がある。国内ではバラスト水処理装置に加え排ガスボイラなどが順調。海外では、中国での天然ガス焚きボイラへの需要増期待が膨らんでいる。17年3月期の連結営業利益は会社側では前期比2%増の104億円を見込んでいるが、市場には113億円前後への増額観測が出ている。

■大成建設 <1801>  822円  +8 円 (+1.0%)  本日終値
 大成建設<1801>が小幅続伸。クレディ・スイス証券では、5月に上限200億円の自社株買いを発表したため、総還元性向は52.7%となり、インカムゲインの観点で魅力が高いと指摘。レーティングを「アンダーパフォーム」から「アウトパフォーム」に、目標株価を800円から990円に引き上げている。

■ミサワホーム <1722>  780円  +7 円 (+0.9%)  本日終値
 ミサワホーム<1722>が3日ぶり反発。日銀のマイナス金利政策は批判的な見方も多いが同社など住宅業界にとっては分かりやすいプラス材料だ。「今年の5月の大型連休中は、展示場への来場者数が前年同月と比較して新築で1割、リフォームでは5割も伸びた」(業界担当アナリスト)といわれており、今後の受注環境への追い風が意識されている。6月の日銀金融政策決定会合での追加緩和の思惑も買いを誘う。17年3月期の営業利益は前期比12%増の75億円を計画しており、PER8倍台、PBR0.7倍台と指標面でも割安感が強い。

■日本電信電話 <9432>  4,741円  +34 円 (+0.7%)  本日終値
 NTT<9432>が続伸。同社はこの日、午後1時にセキュリティー専門会社として「NTTセキュリティ」を設立することを発表した。NTTコミュニケーションズなどグループ企業の高度分析基盤やセキュリティー専門技術を新会社に集約、顧客のセキュリティー管理ライフサイクル全体をサポートするサービスを開発していく。

■鹿島 <1812>  694円  -39 円 (-5.3%)  本日終値  東証1部 下落率8位
 鹿島<1812>が急落。クレディ・スイス証券では、堅調な業績が継続しているものの、営業利益の増益率が低下し、株価バリュエーションは低位で推移すると予想。永久劣後ローン300億円を過去に発行していることや国内外で不動産投資を積極化させる可能性があることから増資リスクが高い銘柄と考え、財務上の不安が相対株価の下落要因になると解説。レーティングを「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に、目標株価を800円から700円に引き下げている。

■三井造船 <7003>  155円  -8 円 (-4.9%)  本日終値
 三井造船<7003>が大幅4日続落。SMBC日興証券がリポートをリリース。舶用ディーゼルエンジンの販売価格は上昇トレンドが続いてきたが、18年3月期には厳しくなると予想。生産数量は過去最高を更新すると予想するが、採算面では厳しくなろうと指摘。また、17年3月期から18月3月期を通じて、退職給付債務の数理差異の影響が大きく出てくることも新たに織り込み、17年3月期は前期比34億円、18年3月期はさらに12億円の減益要因になると予想している。投資評価を「1」(アウトパフォーム)から「2」(中立)へ格下げし、目標株価を250円から200円へ引き下げている。

■ペプチドリーム <4587>  6,970円  -260 円 (-3.6%)  本日終値
 ペプチドリーム<4587>が3日ぶりに反落。SMBC日興証券は、同社がスイスのノバルティス社との間で、15年4月に同社独自の創薬プラットフォームシステムであるPDPS(Peptide Discovery Platform System)の非独占的な技術貸与契約を締結していたが、今回、技術移転が完了し、2回目の技術ライセンス料(推定11億円)が入ってきたことを、3日午前に発表、同時に16年6月期通期計画の増額修正を発表したことを受け、リポートをリリース。同社ビジネスが想定以上に順調に進んでいるためであり、サプライズは小さいが、ポジティブに捉えられようと解説し、投資評価「1」(アウトパフォーム)、目標株価9000円を継続している。このほかゴールドマン・サックス証券は増額修正について、計画比で大幅な過達を予想していたためサプライズはないとみると解説。投資判断「中立」、目標株価4200円を継続している。

■IHI <7013>  267円  -7 円 (-2.6%)  本日終値
 IHI<7013>が下落。みずほ証券では、株価は昨年来の大幅下落の反転から上昇基調が続いているものの、大幅損失を計上した社会基盤・海洋事業のF-LNG・海洋構造物や、資源・エネルギー・環境事業のボイラ、ガスプロセスは未だ工事が継続中で、追加損失懸念が払拭できる状況ではないと指摘。当面は両事業における懸念案件の着実な工事遂行を注視したいとして、レーティング「中立」を継続。目標株価を200円から250円に引き上げている。

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