【注目】話題株ピックアップ【夕刊】（1）：邦チタ、コロプラ、森永、双日

■東邦チタニウム <5727> 　753円　 +57 円 (+8.2％)　　本日終値　 東証１部 上昇率3位
　東邦チタニウム<5727>は大幅高。株価は５月以降底値圏もみ合いを続けており、「在庫調整一巡で、全体相場が軟調相場のなかで先に下値を出し切っているとの見方が、買いやすさにつながっている」（国内準大手証券情報部）という。そうした折、「きょうは鉄鋼株が総じて強い動きをみせていることや、三菱ＵＦＪモルガン・スタンレーが同社株のレーティングを『オーバーウェート』に引き上げており、投機資金流入の対象となったようだ」（同）と指摘されている。

■コロプラ <3668> 　2,267円　 +162 円 (+7.7％)　　本日終値　 東証１部 上昇率5位
　コロプラ<3668>は続伸。同社は３日の取引終了後、スマートフォン向け新作アクションＲＰＧ「ドラゴンプロジェクト」（通称ドラプロ）のＡｎｄｒｏｉｄ版とｉＯＳ版を配信開始した。「ドラプロ」は、仲間と気軽に楽しめるアクション性の高いＲＰＧ。同社が独自に開発したインターフェース「ぷにコン」を搭載し、指１本での簡単操作を実現。プレイヤーが扱う武器は片手剣や弓矢など５種類あり、さらにスキルを発動できる「マギ」をセットすることで、プレイヤーごとにさまざまなスタイルで戦うことができるのが特徴という。

■パラベッド <7817> 　4,785円　 +255 円 (+5.6％)　　本日終値　 東証１部 上昇率8位
　パラマウントベッドホールディングス<7817>が３日続伸。三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券はリポートで、医療施設、高齢者施設、在宅向けのベッド需要は、高齢化の進展に伴い、安定的な需要が今後も見込めるという見方は従来と同じと紹介。新しいエクイティストーリーでは、主力のベッド製造販売事業からの安定的な収益に加えて、１７年３月期以降は、海外やレンタル卸など、新規事業の収益への貢献が本格化、１８年３期以降は営業利益で最高利益更新を予想。レーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」へ格上げし、目標株価は３４９０円から５４４０円へ引き上げている。

■森永製菓 <2201> 　620円　 +31 円 (+5.3％)　　本日終値
　森永製菓<2201>が続伸。同社は３日、独自素材「パセノール」の有効成分であるピセアタンノールの抗炎症作用について、国際学術誌「Ｆｏｏｄ　Ｓｃｉｅｎｃｅ＆Ｎｕｔｒｉｔｉｏｎ」に掲載されたと発表。また、同日にはピセアタンノールの体内吸収をさらに高める技術が国際学術誌「Ｊｏｕｒｎａｌ　ｏｆ　Ａｇｒｉｃｕｌｔｕｒａｌ　ａｎｄ　Ｆｏｏｄ　Ｃｈｅｍｉｓｔｒｙ」に掲載されたことも明らかにしており、今後の商品開発などが期待されているようだ。

■アークランドサービス <3085> 　3,515円　 +145 円 (+4.3％)　　本日終値
　アークランドサービス <3085> がかつや直営店の月次売上速報を発表。5月の既存店売上高が前年同月比2.2％増と、今期に入り5ヵ月連続で前年比プラスだったことが買い材料視された。客数も前年同月比1.8％増だったほか、客単価は同0.4％増とプラスに転じた。なお、全店売上高も同4.0％増と前年実績を上回って推移している。

■双日 <2768> 　252円　 +10 円 (+4.1％)　　本日終値
　双日<2768>がしっかり。みずほ証券では、同社は商社で最も規律ある資本配分を実現し、超過リターンを持続的に創出していると指摘。株価は低バリュエーションが是正される際に良好になる傾向があるとの見方で、基礎フリーキャッシュフロー創出能力に鑑みれば、株式リスクプレミアムは今後も正常化（低下）する可能性が高いと解説。レーティング「買い」、目標株価３００円でカバレッジを開始している。

■カゴメ <2811> 　2,908円　 +110 円 (+3.9％)　　本日終値
　カゴメ<2811>、キユーピー<2809>、森永製菓<2201>、日清オイリオグループ<2602>、明治ホールディングス<2269>など食品関連株に買いが目立つ。全般下げ相場のなかで、為替の円高が輸入コストの低下メリットとしてプラスに作用するディフェンシブストックとして消去法的な買いが向かっている。信用取組も買い残を売り残が上回る売り長の銘柄が多く、需給面の強みも反映されている格好だ。

■フェローテック <6890> 　1,526円　 +56 円 (+3.8％)　　本日終値
　フェローテック<6890>が続伸。３日付で三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券がレーティング「バイ」継続、目標株価を１６２０円から１７６０円へ引き上げた。半導体、有機ＥＬ関連投資活況の恩恵や、太陽電池関連部門の赤字縮小が従来想定を上回るペースであることを指摘。１７年３月期を通期連結営業利益で会社側の５０億円（前期４０億２５００万円）に対して従来予想の５４億円から５７億円へ、１８年３月期を６２億円から７０億円へ引き上げている。

■スタンレー電気 <6923> 　2,345円　 +79 円 (+3.5％)　　本日終値
　スタンレー電気<6923>が続伸。仏系有力証券では、下期のＬＥＤヘッドランプ受注は好調と指摘。レーティングを「アンダーパフォーム」から「買い」に、目標株価を２６２５円から２９００円に引き上げている。

■タカラトミー <7867> 　872円　 +29 円 (+3.4％)　　本日終値
　タカラトミー<7867>が続伸。東海東京調査センターでは、Ｈ．Ｇメイ社長兼ＣＥＯの経営改革による企業体質の改善や、１５年７月より販売している「ベイブレードバースト」のアニメ放送開始で販売の本格化が期待されることから、１７年３月期経常利益は会社計画の３２億円を上回る５７億円と予想。レーティング「アウトパフォーム」、目標株価１３００円でカバレッジを開始している。

株探ニュース