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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ユニシス、横河電、ライオン、クボタ

ユニシス <日足> 「株探」多機能チャートより
■ぴあ <4337>  2,180円  +100 円 (+4.8%)  本日終値
 10日、ぴあ <4337> が発行済み株式数(自社株を除く)の5.21%にあたる75万株(金額で15億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は5月11日から17年5月10日まで。同時に決算を発表。17年3月期の連結経常利益が前期比4.9%減の14億円に減る見通しとなったが、売り材料視されなかった。

■日本ユニシス <8056>  1,390円  +62 円 (+4.7%)  本日終値
 10日、日本ユニシス <8056> が決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比1.7%減の121億円になったものの、続く17年3月期は前期比13.5%増の138億円に拡大する見通しとなったことが買い材料。今期は金融機関や電力向けにシステムサービスや開発受託の受注が伸びる。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比5円増の35円に増配する方針としたことも支援材料。

■横河電機 <6841>  1,203円  +49 円 (+4.3%)  本日終値
 横河電機<6841>が上昇。同社が前日発表した17年3月期の連結業績予想では、売上高が4070億円(前期比1.6%減)と微減収を見込み、営業利益は360億円(同9.2%減)、最終利益は230億円(同23.7%減)と低調な予想となっている。16年3月期は中東でのエネルギープラント向け制御機器のメンテナンス需要を取り込み、最終利益段階で前の期比75%の高い伸びをみせたが、17年3月期予想は原油安などの影響も考慮され、反動が出る見通し。ただ、株価は既に4月下旬から決算発表を前にした前倒しの売りに水準を切り下げており、決算発表を受け目先材料出尽くし感が浮上した。信用取組は売り長で直近の信用倍率は0.8倍。空売りの買い戻しも株価に浮揚力を与えているようだ。

■ITホールディングス <3626>  2,711円  +110 円 (+4.2%)  本日終値
 10日、ITホールディングス <3626> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.3%にあたる110万株(金額で21億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は5月11日から8月10日まで。同時に決算を発表。17年3月期の連結経常利益が前期比6.0%増の260億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。併せて、今期の年間配当は前期比3円増の36円に増配する方針としたことも支援材料。

■ライオン <4912>  1,610円  +62 円 (+4.0%)  本日終値
 ライオン<4912>が4連騰。大和証券はリポートで、同社の16年12月期第1四半期決算について、営業利益が前年同期比で2.7倍まで拡大するとは考えておらず、ポジティブサプライズと判断していると紹介。同社の利益重視戦略による収益性の改善を従来同様に評価、今回の決算を受け、株価は短期的に好感する可能性が高いとの見解を示している。投資判断は「3」(中立)を継続、目標株価は1250円から1510円へ引き上げている。

■クボタ <6326>  1,710円  +63 円 (+3.8%)  本日終値
 クボタ<6326>が大幅高。前日に発表した自社株買いを好感した買いが入り、日足チャートは窓開けとなった。クレディ・スイス証券ではクボタの2016年12月決算第1四半期(1月~3月)について、「通期計画を下方修正も、自社株取得を発表」とアナリストリポートをリリース。レーティングは「アウトパフォーム」、目標株価1800円で変更はしていない。アナリストは自社株取得800万株、決算については為替変動リスクが織り込まれ相対的には悪くない印象とコメント。配当については未定ながらも10円増の38円程度の予想配当金が提示されようとしている。

■UBIC <2158>  1,307円  +45 円 (+3.6%)  本日終値
 UBIC<2158>が3日ぶり反発。10日の取引終了後、人工知能が重要な文章を抽出し、要約としてユーザーに提示する技術について特許査定を特許庁より受領し、また、特許登録のための手続きが完了したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回特許査定を受けた技術は、同社が独自開発した人工知能エンジン「KIBIT(キビット)」がウェブサイトに含まれるテキスト情報のビッグデータを分析することで、レビューサイトに投稿されたコメントからユーザーにとって価値の高い本質的な部分(「おもしろかったです!」といった結論など)を抽出する技術。これによりユーザーは「どんな作品か分かる」情報のみをインターネットから素早く発見することができるようになるという。なお、同件による17年3月期業績への影響は軽微としている。

■塩野義製薬 <4507>  5,771円  +187 円 (+3.4%)  本日終値
 塩野義製薬<4507>が後場一段高。同社はきょう午後1時に、17年3月期通期の連結業績予想を発表。経常利益は1015億円(前期比0.6%増)を見込み、年間配当は前期に比べ6円増額の68円とする方針を示した。売上高は3180億円(同2.6%増)を予想。英ヴィーブヘルスケアに導出している抗HIV薬「テビケイ」および配合薬「トリーメク」のロイヤルティー収入の増加などを見込んでいる。

■ミネベア <6479>  902円  +28 円 (+3.2%)  本日終値
 ミネベア<6479>が続伸。10日の取引終了後、新型LED照明器具「SALIOT(サリオ)」の販売拡大に向けて、ドイツ照明器具大手のOSRAM社および米建築照明システム大手のEdison Price Lighting社と販売提携で合意したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。「サリオ」は、同社がLEDバックライトで培った導光板や樹脂成形の技術を応用し、業界初となる光の配光角を自動で可変できるLED照明器具。無線技術を応用した独自のソフトウエアにより、スマートフォンやタブレット端末で配光角・明るさ・上下・左右を簡単にコントロールすることができるという。同時に、17年3月期の連結業績予想を発表しており、売上高5600億円(前期比8.2%減)、営業利益450億円(同12.5%減)と2ケタ減益を見込むものの、これに対する反応は限定的。なお、16年3月期は、売上高6098億1400万円(前の期比21.8%増)、営業利益514億3800万円(同14.4%減)だった。

■TBSHD <9401>  1,580円  +46 円 (+3.0%)  本日終値
 TBSホールディングス<9401>が3連騰。10日の取引終了後、集計中の16年3月期連結業績について、売上高が従来予想の3450億円から3485億円(前の期比0.2%増)へ、営業利益が160億円から171億円(同8.7%増)へ上回ったようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。主力であるテレビのタイム収入やスポット収入などが堅調に推移したことに加えて、費用面でコストコントロールを継続したことが奏功したという。また、業績予想の修正に伴い、従来9円を予定していた期末配当を16円に引き上げるとあわせて発表したことも好感されているようだ。年間配当は25円となり、前の期実績22円に対しては3円の増配となる。

●ストップ高銘柄
 アライドアーキテクツ <6081>  1,379円  +300 円 (+27.8%) ストップ高   本日終値
 ぷらっとホーム <6836>  3,745円  +700 円 (+23.0%) ストップ高   本日終値
 アスコット <3264>  876円  +150 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値
 アクトコール <6064>  2,378円  +400 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値
 エイジス <4659>  4,200円  +700 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値
 など、13銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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