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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ダイセル、OKI、スクリン、WSCOPE

ダイセル <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本無線 <6751>  286円  +21 円 (+7.9%)  本日終値
 10日に決算を発表。「今期経常は55%増益へ」が好感された。日本無線 <6751> が5月10日大引け後(17:00)に決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比57.0%減の34.1億円に落ち込んだが、17年3月期は前期比55.2%増の53億円に回復する見通しとなった。
  ⇒⇒日本無線の詳しい業績推移表を見る

■ダイセル <4202>  1,426円  +96 円 (+7.2%)  本日終値
 ダイセル<4202>が後場急動意。同社はきょう午後1時20分に、300万株(自己株式を除く発行済み株式数の0.86%)、40億円を上限とする自社株取得枠を設定したと発表。あわせて、5月25日付で1500万株(消却前発行済み株式数の4.11%)を消却することも明らかにしたことで、需給改善などが期待されているようだ。また、同時に17年3月期通期の連結業績予想を発表。売上高は4440億円(前期比1.3%減)、営業利益は610億円(同5.2%減)との見通しを示した。たばこフィルター用トウや自動車エアバッグ用インフレータの販売増を見込むものの、為替の円高を懸念している。

■沖電気工業 <6703>  166円  +11 円 (+7.1%)  本日終値
 OKI<6703>が4日続伸。同社が10日取引終了後に発表した17年3月期の連結業績予想は、売上高が5000億円(前期比2.0%増)、営業利益は200億円(同7.6%増)、最終利益は120億円(同81.6%増)を見込んでいる。前期はブラジル経済の低迷に加え、代金支払いが遅延した中国の販売パートナー向けATM出荷停止など試練に遭遇、最終利益は8割減の66億900万円と落ち込んだが、株価面では悪材料出尽くし。今期は交通インフラ関連を中心とした情報通信事業の好調や、メカトロシステム部門でブラジル向け大型案件の出荷開始など、収益環境は順風局面が見込まれる。合理化策の推進も寄与する見通しで、今期の回復に期待した買いを誘導している。

■ラウンドワン <4680>  736円  +48 円 (+7.0%)  本日終値
 ラウンドワン<4680>が4連騰。大和証券はリポートで、同社の16年3月期実績は、売上高が前期比0.5%減の835億円、営業利益が同4.1%減の63億円となったことについて、米国売上増、国内新店の寄与があったものの、国内既存店増収率が前期比5.6%減と厳しかったことが減収減益の背景であると指摘。同証券は、17年3月期の国内既存店増収率はほぼ横ばいを見込むものの、米国新店、国内新店の寄与により増収と想定。ただ、積極的な広告宣伝を実施することにより営業利益は減益を見込んでいる。投資判断は「3」(中立)を継続。目標株価は550円から660円へ引き上げている。

■テーオーシー <8841>  946円  +60 円 (+6.8%)  本日終値
 10日に決算を発表。「今期経常は9%増益へ」が好感された。テーオーシー <8841> が5月10日大引け後(15:00)に決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比14.7%増の59.8億円になり、17年3月期も前期比8.6%増の65億円に伸びる見通しとなった。
  ⇒⇒テーオーシーの詳しい業績推移表を見る

■セリア <2782>  7,160円  +410 円 (+6.1%)  本日終値
 セリア<2782>が急騰で新高値。同社は10日取引終了後、17年3月期の単独業績予想を発表、売上高は1420億円(前期比8.4%増)、営業利益は130億円(同8.2%増)、最終利益は88億円(同10.7%増)を見込んでいる。前期は売上高、利益とも大幅な伸長をみせたが、続く今期も同社の経営戦略である積極的な出店攻勢を足場に好調な伸びを予想している。株式需給面では信用買い残が枯れ切った状態で上値が軽く、利益成長継続を素直に評価する買いが勢いを増している。なお、16年3月期単独決算は売上高1309億8300万円(前の期比10.7%増)、営業利益120億1600万円(同14.2%増)、最終利益79億5100万円(同18.3%増)だった。

■ハンズマン <7636>  4,710円  +220 円 (+4.9%)  本日終値
 ハンズマン<7636>が急伸。いちよし経済研究所では、充実した品揃えと接客販売を強みとして既存店売上の伸長が見込まれると指摘。同社が店舗拡大と投資回収(増収営業増益)を両立できる段階に到達したと判断して、中期的にも過去最高益更新が続くと想定。レーティング「A」を継続、フェアバリューを4000円から5400円に引き上げている。

■スクリン <7735>  879円  +41 円 (+4.9%)  本日終値
 10日、SCREENホールディングス <7735> が決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比44.0%増の231億円に拡大して着地。続く17年3月期も前期比14.3%増の265億円に伸びる見通しとなったことが買い材料。今期は中国や台湾、国内向けに中小型液晶パネル用製造装置の販売が伸び、2.1%の増収を確保する。変動費の削減や固定費の抑制も増益に貢献する。なお、今期の前提為替レートは1ドル=107円、1ユーロ=120円。併せて、今期の年間配当は70円とし、9月30日割当の株式併合を考慮した実質配当は16.7%増配とする方針としたことも支援材料。

■ダブル・スコープ <6619>  6,240円  +290 円 (+4.9%)  本日終値
 10日、ダブル・スコープ <6619> が決算を発表。16年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比4.6倍の7.5億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。中国や韓国でリチウムイオン電池セパレーターの販売が大きく伸び、71.0%の大幅増収を達成したことが寄与。売上構成の良化や原価低減に加え、韓国ウォン安による採算改善も利益を押し上げた。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の21億円→25億円に19.0%上方修正。増益率が2.2%増→21.7%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

■サトーホールディングス <6287>  2,376円  +109 円 (+4.8%)  本日終値
 10日、サトーホールディングス <6287> が決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比18.2%減の61.2億円になったものの、続く17年3月期は前期比29.1%増の79億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。前期は円安による製造調達コストの増加や社内基幹システムの刷新に伴う償却費の増加などが響き減益となった。今期はIoTの進展を背景に、海外でバーコードやスキャナーなどの自動認識システムの販売強化を図る。なお、今期の前提為替レートは1ドル=110円、1ユーロ=125円。業績回復に伴い、今期の年間配当は前期比5円増の60円に増配する方針としたことも支援材料。

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