【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):エナリス、PCデポ、ミクシィ、DMG森精機
エナリス <日足> 「株探」多機能チャートより
エナリス<6079>がストップ高。同社は10日取引終了後、16年12月期の第1四半期(1~3月)連結決算を発表。売上高は160億2700万円(前年同期比3.0%減)と小幅減収だったが、営業損益は4億4000万円の黒字(前年同期2億1800万円の赤字)と赤字を脱却、これが好感された。通期の営業損益は6億6600万円の黒字を予想しているが、第1四半期時点での進捗率は66%に達している。
■サンデンHD <6444> 372円 +51 円 (+15.9%) 本日終値 東証1部 上昇率4位
サンデンホールディングス<6444>が高い。同社は10日取引終了後に、17年3月期通期の連結業績予想を発表。経常利益は90億円(前期比46.6%増)を見込んでおり、これが好感されているようだ。売上高は3000億円(同2.0%増)を予想。主力の自動車機器事業は小幅な減収減益とみている半面、流通システム事業は増収増益を見込み全体業績を牽引する。なお、業績予想の前提となる為替レートは1ドル=110円、1ユーロ=125円としている。
■澁谷工業 <6340> 1,550円 +211 円 (+15.8%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
渋谷工業<6340>が大幅高。同社は10日取引終了後に、16年6月期第3四半期累計(15年7月~16年3月)の連結決算を発表。営業利益は48億2800万円(前年同期比2.0倍)となり、通期計画の45億5000万円を超過した。売上高は582億5500万円(同8.0%増)で着地。医療機器の操業度が向上したことでメカトロシステム事業の収益が改善したほか、農業用設備事業が大幅な増収増益となったことが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。
■PCデポ <7618> 1,400円 +190 円 (+15.7%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
ピーシーデポコーポレーション<7618>が急反騰し年初来高値更新。10日の取引終了後に発表した17年3月期の連結業績予想が、売上高540億円(前期比4.3%増)、営業利益は49億2000万円(同14.0%増)と2ケタ増益で4年連続最高益更新を見込んでいることが好感されている。既存店売上高は前期比横ばいを見込むものの、注力している技術サービスや手数料売上高などソリューションサービス事業が2ケタ伸長し業績を牽引する見通し。また、業績伸長に伴い年間配当を前期比1円50銭増の13円に増配する予定であることも好材料視されているようだ。なお、16年3月期連結決算は売上高517億8400万円(前の期比1.0%増)、営業利益43億1400万円(同39.7%増)だった。
■フジミインコ <5384> 1,683円 +193 円 (+13.0%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
10日に決算を発表。「今期経常は17%増益、10円増配へ」が好感された。フジミインコーポレーテッド <5384> が5月10日大引け後(16:20)に決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比27.3%減の33.4億円になったが、17年3月期は前期比16.7%増の39億円に伸びる見通しとなった。
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■ミクシィ <2121> 4,240円 +450 円 (+11.9%) 本日終値
10日、ミクシィ <2121> [東証M]が発行済み株式数(自社株を除く)の3.56%にあたる300万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は5月11日から9月30日まで。同時に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前期比15.6%減の800億円に減る見通しとなったが、売り材料視されなかった。
■DMG森精機 <6141> 1,320円 +109 円 (+9.0%) 本日終値
DMG森精機<6141>が急騰。10日に16年12月期第1四半期(1~3月)の連結業績を発表するとともに、ドイツのDMG MORI AG社の株式追加取得などの効果で16年12月通期の連結純利益を130億円から145億円に修正した。これに伴い、今期予想1株当たり利益(EPS)も120円(従来108円)に見直された。また、四半期利益の改善見通しも発表した。ドイツ証券では11日、今期業績予想の上方修正と情報開示姿勢の改善を評価し、レーティングの「バイ」を継続している。
■セプテニHD <4293> 3,045円 +243 円 (+8.7%) 本日終値
10日に決算を発表。「上期税引き前が51%増益で着地・1-3月期も38%増益」が好感された。セプテーニ・ホールディングス <4293> [JQ] が5月10日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。16年9月期第2四半期累計(15年10月-16年3月)の連結税引き前利益は前年同期比50.6%増の20.5億円に拡大した。
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■TOKAI <3167> 664円 +52 円 (+8.5%) 本日終値
10日、TOKAIホールディングス <3167> が決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比4.7%減の81.5億円になったものの、続く17年3月期は前期比45.2%増の118億円に拡大する見通しとなったことが買い材料。今期は前期に先行投資した「光コラボ」の顧客獲得が寄与しブロードバンド事業の収益が回復する。水の宅配を展開するアクア事業の黒字転換も大幅増益に貢献する。業績拡大に伴い、今期の年間配当は前期比8円増の22円に大幅増配する方針としたことも支援材料。
■フジシール <7864> 4,005円 +310 円 (+8.4%) 本日終値
10日に決算を発表。「今期経常は25%増で2期ぶり最高益、2円増配へ」が好感された。フジシールインターナショナル <7864> が5月10日大引け後(15:00)に決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比16.5%減の84億円になったが、17年3月期は前期比25.0%増の105億円に拡大を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。8期連続増収になる。
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