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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):UBIC、アコム、USS、JAL

UBICの日足チャート 「株探」多機能チャートより
■UBIC <2158>  973円  +24 円 (+2.5%)  本日終値
 UBIC<2158>が反発。15日の取引終了後、テキストから感情を抽出する技術に関して、日本における特許を取得したと発表しており、知的財産戦略強化につながるとの期待から買いが入っている。今回特許を受けた技術は、文章から人間の感情を表現している部分を同社独自開発の人工知能エンジンKIBITが抽出し、その感情が特定の事象に対してどのように作用したかを評価する技術。例えば、「穏やかな雰囲気が心地よかった」「少し期待外れだった」など、レビューサイトに記載された少数のコメントからKIBITがユーザーの機微を正確に捉え、そのユーザーがある商品・サービスに対してポジティブ・ネガティブな感情を抱いていることを特定することができるという。同技術により「ECサイトに出品中の商品の評判がよい」など、人間の感情のダイナミクスを正確に捉え、デジタルマーケティングに活用することができるとしている。

■福山通運 <9075>  598円  +14 円 (+2.4%)  本日終値
 15日、福山運 <9075> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.61%にあたる400万株(金額で24億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は4月1日から7月29日まで。

■アコム <8572>  556円  +12 円 (+2.2%)  本日終値
 アコム<8572>が反発。国内大手証券では、株価は過去半年間の高値から20%程度下落し、バリュエーションの割高感が消失したと指摘。強気に転じるカタリストは、成長性と収益性の改善確認、株主還元の復活とみて、リスク要因は徐々に改善へ向かうと解説。レーティングを「リデュース」から「ニュートラル」に、目標株価を430円から550円に引き上げている。

■ユー・エス・エス <4732>  1,840円  +39 円 (+2.2%)  本日終値
 15日、USS <4732> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.93%にあたる500万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月16日から9月23日まで。

■ツルハホールディングス <3391>  10,790円  +170 円 (+1.6%)  本日終値
 ツルハホールディングス<3391>が3日続伸。15日の取引終了後に発表した第3四半期累計(15年5月16日~16年2月15日)連結決算が、売上高3792億2400万円(前年同期比15.0%増)、営業利益235億9500万円(同12.8%増)と2ケタ増益となったことが好感されている。プライベートブランド商品「M's one(エムズワン)」の販売が伸びたほか、既存店舗の改装の推進などで既存店売上高が4.7%増と伸長したことが業績を牽引した。また、昨年10月に子会社化したレデイ薬局の寄与もあった。なお、16年5月期通期業績予想は、売上高5039億円(前期比14.4%増)、営業利益299億7000万円(同11.4%増)の従来予想を据え置いている。

■日本航空 <9201>  4,149円  +50 円 (+1.2%)  本日終値
 JAL<9201>が5営業日続伸。SMBC日興証券は、3月15日に同社の植木義晴社長とのスモールミーティングの機会を得たとのリポートをリリース。従業員の給与引き上げ、17年3月期末で効力がなくなる8.10ペーパー、首都圏発着枠に対する認識、中期的な経営戦略の確認、などが議論の中心となったと紹介。いわゆる8.10ペーパーと呼ばれる、国交省による投資・路線計画への監視期間は2012年度~2016年度とされ、現行の方向性に則ると、18年3月期以降、JALの経営自由度が高まる可能性が高いと指摘。17年3月期は18年3月期の着実な成長に向けた1年として、機材納入や給与水準改善など、社内整備が進む年と認識。投資評価「1」(アウトパフォーム)と目標株価4600円を継続している。

■ANAホールディングス <9202>  327.1円  +1.4 円 (+0.4%)  本日終値
 ANAホールディングス<9202>が小反発。ドイツ証券は同社について、直近の業績、中期経営計画、燃料価格および為替レートの変動を考慮し、業績予想を修正したとのリポートをリリース。ただ、主に最近の円高が訪日観光客に影響を与える可能性があるため、慎重を期して業績予想を下方修正したものの、それでも17年3月期は28%増益となり、株価を押し上げると予想している。同証券はレーティングは「バイ」を継続、目標株価は415円から387円へ引き下げている。

■JT <2914>  4,582円  +15 円 (+0.3%)  本日終値
 JT<2914>が小じっかり。クレディ・スイス証券では、4月の「MEVIUS」値上げ、1月中旬に買収完了したNASブランドの貢献、「Winston」ブランドへの統合効果、加熱式タバコ「Ploom TECH」の投入と、4つの重要な動きが同時に起こるため、16年は日本事業が最も面白いと指摘。「Ploom TECH」のたばこ用デバイスは人気のため一時出荷停止を発表したことや、2月の月次販売動向などから、現時点では良いスタートを切った印象と解説。レーティング「アウトパフォーム」を継続、目標株価を5000円から5200円に引き上げている。

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