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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

インベスCの日足チャート 「株探」多機能チャートより

■インベスターズクラウド <1435>  12,120円 (1,420円、+13.3%)

インベスC <1435> [東証M]が大幅反発し上場来高値。14日、日本の民泊基準を満たした物件を保有するオーナーを対象に、民泊完全代行サービス「tateru bnb(タテルビーアンドビー)」を同日オープンしたと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。「tateru bnb」は、民泊経営に必要とされるすべての業務を代行するサービス。

■東芝テック <6588>  409円 (+39円、+10.5%)

東証1部の上昇率3位。東芝テック <6588> が大幅続伸。14日の取引終了後、延期していた第3四半期累計(15年4-12月)連結決算を発表。最終損益は776億400万円の赤字(前年同期は34億7100万円の黒字)と赤字に転落したものの、アク抜け感から買われているようだ。

■ジグソー <3914>  9,180円 (+830円、+9.9%)

ジグソー <3914> [東証M]が大幅高。同社はネット環境の自動監視システムなどを手掛けるが、人工知能(AI)分野にも踏み込んでおり、AI制御によるIoTデータコントロールおよび次世代ロボットデータコントロールサービスを業界に先駆けて昨年11月からスタートさせている。AIソフトが完全情報ゲームにおける人類最後の牙城だった囲碁の世界も凌駕するかたちとなっており、同分野に経営資源を注ぎ込む企業群への注目が集まっている。

■正栄食品工業 <8079>  1,421円 (+115円、+8.8%)

14日、正栄食 <8079> [東証2] が決算を発表。16年10月期第1四半期(15年11月-16年1月)の連結経常利益が前年同期比65.0%増の14.3億円に拡大して着地したことが買い材料。国内でドライフルーツやナッツなどの販売が堅調に推移する中、原材料費の低減やシステム関連費用の減少で採算が改善したことが寄与。米国クルミ事業の合理化効果も大幅増益に貢献した。

■モルフォ <3653>  6,440円 (+440円、+7.3%)

14日、モルフォ <3653> [東証M]が発行済み株式数(自社株を除く)の0.95%にあたる5万株(金額で3億5000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。同時に決算発表。16年10月期第1四半期(15年11月-16年1月)の連結経常利益は前年同期比1.8%減の2.7億円で着地したが、売り材料視されなかった。

■マーベラス <7844>  969円 (+38円、+4.1%)

マーベラス <7844> が5日続伸。午前10時ごろ、スマートフォン向け牧場シミュレーションゲーム「ディズニー マジックキャッスル ドリーム・アイランド」が、8日付で累計500万ダウンロード(DL)を突破したと発表しており、これを好感した買いが入っている。

■沖電気工業 <6703>  157円 (+6円、+4.0%)

OKI <6703> が4日続伸。ゴールドマン・サックス証券では、ATM事業では、イーファ関連は仲裁手続きが進行中で、ブラジルの更新需要は先送りになりそうと指摘。それでも、カバレッジ内の相対順位の変化を受けて、レーティングを「売り」から「中立」に引き上げ、目標株価も130円から145円に引き上げている。

■六甲バター <2266>  1,817円 (+56円、+3.2%)

14日、六甲バタ <2266> が発行済み株式数(自社株を除く)の5.59%にあたる120万株(金額で21億1320万円)を上限に、15日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は14日終値の1761円)を実施すると発表したことが買い材料。

■バンドー化学 <5195>  503円 (+14円、+2.9%)

14日、バンドー <5195> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.13%にあたる200万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。

■住友大阪セメント <5232>  452円 (+7円、+1.6%)

住友大阪 <5232> が続伸。主力のセメント事業は海外が牽引し堅調に推移し、原燃料コストの低下メリットも享受している。また、非セメント分野では2次電池材料に注力、ベトナムでの生産能力増強を推進しているが、欧州のエコカー需要を背景に「プラグインハイブリッド車向け電池材料の供給が増加しており収益改善に勢いがついている」(国内中堅証券)とも指摘されている。16年3月期は増収増益が濃厚で、17年3月期も成長継続との見方が強いようだ。

■ユニゾホールディングス <3258>  4,630円 (+65円、+1.4%)

14日、ユニゾHD <3258> が16年3月期の連結最終利益を従来予想の50億円→65億円に30.0%上方修正。増益率が18.7%増→54.2%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。オフィス賃貸で新規物件が寄与するほか、ホテルの稼働率と客室単価が上昇し、売上が計画を上回ることが寄与。子会社が保有する不動産の売却に伴い、売却益が発生することも最終利益を押し上げる。

■エイチ・アイ・エス <9603>  3,330円 (+45円、+1.4%)

HIS <9603> などインバウンド関連銘柄がしっかり。外国人観光客数は依然、高水準の伸びが続いているが、2月の訪日外客数が16日に発表される。1月は前年同月比で52%増の伸びとなったが、2月は中国が「春節」で連休期間となった時期だけに、その結果が注目されている。

■メニコン <7780>  3,400円 (+25円、+0.7%)

メニコン <7780> が高い。同社はコンタクトレンズの製造販売大手で、国内シェアは2割弱と推定。使い捨てコンタクトレンズ分野にも注力、遠近両用タイプや若年層の顧客をターゲットとした瞳を大きく見せるファッション系レンズへの展開で需要を取り込む。16年3月期営業利益は前期比11%増の31億7500万円予想だが、市場では大幅増額修正を見込む声が強い。また、17年3月期も新製品投入効果の通期寄与で大幅増益基調が続く見通し。

■協和エクシオ <1951>  1,276円 (+9円、+0.7%)

協エクシオ <1951> が小幅ながら4日続伸。SMBC日興証券は、2月までの月次動向を踏まえて、非NTT事業の受注想定を引き上げ、第3四半期までの業績を踏まえて売上高想定を見直したことを主因に、同社に対する業績予想を修正。中期的には、NTT西日本エリアにおけるNTT系通信工事会社の再編進展を期待するほか、同社は自己資本配当率(DOE)3%とする配当方針を設定しており、自己株式取得を含めた高水準の株主還元が続く公算が大きいとみて、投資評価「2」、目標株価1400円を継続している。

■東鉄工業 <1835>  3,265円 (+10円、+0.3%)

東鉄工 <1835> が4日続伸。JR東日本 <9020> 向け中心に鉄道関連工事を手掛ける。首都直下型地震に備えた耐震補強工事需要を取り込むほか、合理化努力も反映して高利益率を確保しており、16年3月期は営業利益段階で前期比10%増益の101億円を予想している。ただ、会社側計画ラインはかなり保守的であり、「手持ち工事の進捗度合や人件費や資材コストの上昇一服を考慮すると30億円程度の大幅な上乗せが濃厚」(国内中堅証券)との指摘があり、増額期待が底流している。また、17年3月期は駅ホームドアやトンネル関連が好調に推移するほか、2020年の東京五輪を控え、オリンピック競技場の最寄り駅の関連工事獲得などで収益拡大基調に変化はないとの見方が強い。

※15日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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