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【市況】<株式トピックス>=外部要因に左右され難い小型株が堅調

 15日の東京株式市場は、後場に入り日銀の金融政策決定会合の結果が「現状維持」と伝わると、全体相場は軟化し下値を探る展開となった。日経平均株価終値は、前日比116円68銭安の1万7117円07銭と4日ぶり反落した。

 日銀が金融政策を「現状維持」としたことで、日経平均株価は一時、前日比191円と200円近く売られる場面もあった。しかし、心理的フシ目である1万7000円台は割り込まずに堅持した。特長的だったのは、東証1部の値下がり銘柄数が947に対して値上がり銘柄は843(変わらずは152銘柄)と、値下がりと値上がりの銘柄数に大きな差がなかった点だ。

 きょうは、日経225種採用銘柄を中心とした主力大型株に軟調推移が目立ったが、小型株は堅調な値運びとなった。東証1部の小型株指数をはじめ、東証2部指数、東証マザーズ指数、日経ジャスダック指数のいずれも、前日比プラスで引けた。

 市場関係者からは「個人投資家は、連日変動を繰り返す海外株式市場や外国為替相場、原油価格などの外部要因に左右され難い小型株や新興株に、物色の矛先を向けているようだ」との見方が出ていた。(冨田康夫)


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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