【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):インベスC、東芝テック、ジグソー、モルフォ
インベスCの日足チャート 「株探」多機能チャートより
インベスターズクラウド<1435>が大幅反発し上場来高値。14日、日本の民泊基準を満たした物件を保有するオーナーを対象に、民泊完全代行サービス「tateru bnb(タテルビーアンドビー)」を同日オープンしたと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。「tateru bnb」は、民泊経営に必要とされるすべての業務を代行するサービスという。リノベーションや許認可申請サポート、多言語サポート、登録代行、運用代行、ルームサービスなどを提供する予定としている。
■東芝テック <6588> 409円 +39 円 (+10.5%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
東芝テック<6588>が大幅続伸。14日の取引終了後、延期していた第3四半期累計(15年4~12月)連結決算を発表。売上高3945億5400万円(前年同期比2.0%増)、営業利益32億7500万円(同75.4%減)、最終損益776億400万円の赤字(同34億7100万円の黒字)と最終損益が赤字に転落したものの、アク抜け感から買われているようだ。上期の海外リテールソリューションの不振が響き営業利益が大幅減となったことに加えて、海外リテール関連資産の減損損失658億円弱を特別損失に計上したことなどから最終損益が悪化した。なお、16年3月期通期業績予想は、売上高5300億円(前期比1.0%増)、営業利益60億円(同64.8%減)、最終損益790億円の赤字(前期11億4900万円の赤字)の従来予想を据え置いている。
■ジグソー <3914> 9,180円 +830 円 (+9.9%) 本日終値
ジグソー<3914>が大幅高。同社はネット環境の自動監視システムなどを手掛けるが、人工知能(AI)分野にも踏み込んでおり、AI制御によるIoTデータコントロールおよび次世代ロボットデータコントロールサービスを業界に先駆けて昨年11月からスタートさせている。AIソフトが完全情報ゲームにおける人類最後の牙城だった囲碁の世界も凌駕するかたちとなっており、同分野に経営資源を注ぎ込む企業群への注目が集まっている。先陣を切る同社株は、その象徴としても人気度が高い。
■正栄食品工業 <8079> 1,421円 +115 円 (+8.8%) 本日終値
14日、正栄食 <8079> [東証2] が決算を発表。16年10月期第1四半期(15年11月-16年1月)の連結経常利益が前年同期比65.0%増の14.3億円に拡大して着地したことが買い材料。国内でドライフルーツやナッツなどの販売が堅調に推移する中、原材料費の低減やシステム関連費用の減少で採算が改善したことが寄与。米国クルミ事業の合理化効果も大幅増益に貢献した。
■モルフォ <3653> 6,440円 +440 円 (+7.3%) 本日終値
14日、モルフォ <3653> [東証M]が発行済み株式数(自社株を除く)の0.95%にあたる5万株(金額で3億5000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月14日から31日まで。同時に決算発表。16年10月期第1四半期(15年11月-16年1月)の連結経常利益が前年同期比1.8%減の2.7億円で着地したが売り材料視されなかった。
■マーベラス <7844> 969円 +38 円 (+4.1%) 本日終値
マーベラス<7844>が5日続伸。午前10時ごろ、スマートフォン向け牧場シミュレーションゲーム「ディズニー マジックキャッスル ドリーム・アイランド」が、8日付で累計500万ダウンロード(DL)を突破したと発表しており、これを好感した買いが入っている。「ディズニー マジックキャッスル ドリーム・アイランド」は、ミッキーマウスやミニーマウス、ドナルドダックやデイジーダックをはじめとするディズニーの仲間たちとのんびり牧場ライフを過ごしながら、毎日ちょこっとリゾート気分が味わえる牧場ゲーム。2月にはテレビCMも放送されたことでDL数を伸ばしたようだ。
■沖電気工業 <6703> 157円 +6 円 (+4.0%) 本日終値
OKI<6703>が4日続伸。ゴールドマン・サックス証券では、ATM事業では、イーファ関連は仲裁手続きが進行中で、ブラジルの更新需要は先送りになりそうと指摘。それでも、カバレッジ内の相対順位の変化を受けて、レーティングを「売り」から「中立」に引き上げ。目標株価も130円から145円に引き上げている。
■六甲バター <2266> 1,817円 +56 円 (+3.2%) 本日終値
14日、六甲バタ <2266> が発行済み株式数(自社株を除く)の5.59%にあたる120万株(金額で21億1320万円)を上限に、15日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は14日終値の1761円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。
■バンドー化学 <5195> 503円 +14 円 (+2.9%) 本日終値
14日、バンドー <5195> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.13%にあたる200万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月15日から9月30日まで。
■住友大阪セメント <5232> 452円 +7 円 (+1.6%) 本日終値
住友大阪セメント<5232>が続伸。3月初旬を境に一気に底離れの動きを強めてきた。チャート的にも3月4日以降は陽線の連打で、十字足も含めると陰線を一度も引かず先高期待の強さを暗示している。主力のセメント事業は海外が牽引し堅調に推移し、原燃料コストの低下メリットも享受している。また、非セメント分野では2次電池材料に注力、ベトナムでの生産能力増強を推進しているが、欧州のエコカー需要を背景に「プラグインハイブリッド車向け電池材料の供給が増加しており収益改善に勢いがついている」(国内中堅証券)とも指摘されている。16年3月期は増収増益が濃厚で、17年3月期も成長継続との見方が強いようだ。
株探ニュース