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【市況】明日の株式相場見通し=FOMC前に手控え、円高・ドル安進行へ警戒感

日経平均の日足チャート 「株探」多機能チャートより
 あす(16日)の東京株式市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を前にして、引き続き手控え姿勢が継続しそうだ。きょうの日銀金融政策決定会合で、金融政策が“現状維持”と決まり、一部投資家による追加緩和期待が叶わなかったことで、限定的ながらも失望売りが出て、日経平均株価は4日ぶりに反落。外国為替市場でも1ドル=113円台前半へと円高・ドル安が進行した。1ドル=112円台での円高推移になると、日経平均株価の1万7000円台割れが避けられない状態となる。

 15日の東京株式市場は、後場に入り日銀の金融政策決定会合の結果が「現状維持」と伝わると、全体相場は軟化し下値を探る展開となった。終値は前日比116円68銭安の1万7117円07銭と4日ぶり反落した。

 日程面では、天然油脂由来の油脂化学品(オレオケミカル)を主な取扱商品とする化学品事業をはじめ、日用品事業、土木建設資材事業も手掛ける昭栄薬品<3537>がジャスダック市場に新規上場する。

 このほか、国際金融経済分析会合(~17日)、2月の訪日外国人客数、2月の首都圏・近畿圏マンション市場動向に注目。海外では、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が会見、米2月の消費者物価指数・住宅着工・鉱工業生産指数、欧州2月の新車販売が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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