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【市況】明日の株式相場見通し=利益確定売りで一服、金融政策決定会合を注視

日経平均の日足チャート 「株探」多機能チャートより
 あす(15日)の東京株式市場は、日銀の金融政策決定会合の内容を注視しながらの神経質な展開となりそうだ。日経平均株価は、きょうまでの3日続伸で合計591円高と短期間に大幅高し、心理的フシ目の1万7000円台を超えて、2月2日以来約1カ月半ぶりの高値水準まで上昇しており、あすは利益確定売りで上昇一服となる可能性もある。

 市場関係者からは「あすの日銀金融政策決定会合の結果については“現状維持”を想定する見方が多い。しかし、一部には追加緩和期待もあり、もしそれが叶わなければある程度の失望売りも想定される」との見方が出ていた。また、東証1部への2社を含めて合計3社が新規上場するため、全体相場への影響も想定される。

 日程面では、富山第一銀行<7184>、電子機器の受託製造・開発を行うEMS事業を手掛けるユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>が東証1部へ、コールセンターおよび事務センターなどのBPO(業務外部委託)事業を展開する富士ソフトサービスビューロ<6188>がジャスダック市場へとそれぞれ新規上場する。

 このほかに、黒田東彦日銀総裁会見、1月の第3次産業活動指数に注目。海外では、米連邦公開市場委員会(FOMC、~16日)、米2月の小売売上高・生産者物価指数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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