【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ニコン、三井住友FG、ファンケル、デンソー
■井関農機 <6310> 184円 +4 円 (+2.2%) 本日終値
井関農機<6310>が続伸。いちよし経済研究所では、消費税増税後の反動減や米価下落影響により、15年12月期の国内農業機械需要は例年以上に低水準だったと指摘。16年12月期は米価上昇による農業従事者の購買持ち直しを受けて、最終黒字に転換すると予想し、中長期的には東南アジアを中心とした海外展開の強化の進展に注目。レーティングを「B」から「A」に、フェアバリューを190円から250円に引き上げている。
■ニコン <7731> 1,725円 +33 円 (+2.0%) 本日終値
ニコン<7731>が続伸、外国為替市場で急速な円高が進行しているなかで強さが目立つ。市場では「中国でフラッシュメモリーなどをはじめ半導体の増産投資の動きがあり、半導体製造装置を手掛ける企業に空売りの買い戻しや一部では見直し買いが入っているようだ」(国内ネット証券大手)と指摘されている。また、同社にとってデジタルカメラなどの市場縮小はネガティブ材料だが、株価面では織り込みが進み、一方で「液晶パネル製造装置が大幅増加傾向で来期業績に期待が持てる」(国内中堅証券)との判断も働いているようだ。
■三井住友FG <8316> 3,075円 +49 円 (+1.6%) 本日終値
ゴールドマン・サックス証券の銀行セクターのリポートでは、マイナス金利の当期利益への理論的影響は7~13%程度で、1月29日以降のカバレッジ銘柄の平均株価下落幅19%よりも小さいことから、オーバーシュートは否めないと指摘。直近の株価下落により、インプライドの資本コストは約12%まで上昇、過去10年の平均9%や欧米金融機関の平均10%と比較して顕著に高いとみて、株価には30%の上値余地があると解説。個別では、三井住友フィナンシャルグループ<8316>とりそなホールディングス<8308>を「コンビクション買い」で推奨している。
■ファンケル <4921> 1,413円 +22 円 (+1.6%) 本日終値
22日、ファンケル <4921> が月次売上高情報を発表。1月の売上高は前年同月比15.8%増の68億円に伸びたことが買い材料視された。主力の化粧品が同19.0%増の41.7億円と好調だったほか、栄養補助食品も同11.8%増の21.3億円に伸びた。
■東海東京 <8616> 528円 +5 円 (+1.0%) 本日終値
22日、東海東京 <8616> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.79%にあたる1000万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月23日から12月30日まで。
■荏原 <6361> 430円 +4 円 (+0.9%) 本日終値
荏原製作所<6361>が反発。野村証券では、全社売上の約4割を占めるサービスとサポート事業が利益基盤となっているため、セクター内でも相対的に堅調な業績が見込まれると指摘。風水力事業の減益は、精密・電子やエンジニアリング事業の増益で吸収可能との見方で、16年3月期の受注は前期比3%増になると予想。レーティング「バイ」を継続、目標株価は700円から600円に引き下げている。
■デンソー <6902> 4,218円 +18 円 (+0.4%) 本日終値
デンソー<6902>が続伸。同社は22日、NTTドコモ<9437>とLTEや次世代通信技術である5Gを用いた高度運転支援および自動運転技術の研究開発で協力することを発表、これが材料視されるかたちで買いを引き寄せている。2月22日から25日にスペイン・バルセロナで開催される世界最大級の携帯電話展示会「MOBILE World Congress (MWC) 2016」に合わせ日本企業の動きも活発化しているが、両社の協業もこの開幕に間に合わせるかたちで発表された。
■SUMCO <3436> 766円 +3 円 (+0.4%) 本日終値
SUMCO<3436>が小動き。UBS証券は、同社は15年12月決算にて競合による価格攻勢が顕在化したとリポートで紹介。ただ、直近3カ月で株は40%超調整しており、厳しい外部環境は概ね織り込み済みだろうと指摘。依然楽観視はできないものの、同証券ではベースシナリオとして、価格競争はいったん落ち着くと想定。ただ、需要見通しの不透明感や為替の変動を考慮すれば、ダウンサイドの懸念は排除できないと解説。価格の安定にはウエハーメーカーの再編が必要とみるものの、同社にとって望ましいシナリオは限れているとの見解を示している。レーティングは「ニュートラル」を継続し、目標株価は1200円から750円へ引き下げられた。
■ペプチドリーム <4587> 4,270円 +15 円 (+0.4%) 本日終値
ペプチドリーム<4587>が7日続伸。22日の取引終了後、JCRファーマ<4552>と標的タンパク質に対して特殊環状ペプチドを創製する共同研究契約を締結したと発表しており、今後の事業展開への期待感から買いが入っているようだ。今回の契約は、ペプドリの従来の創薬研究開発契約とは異なり、JCRファーマと共同で血液脳関門(Blood-Brain Barrier=BBB)通過を可能とするキャリアーとしての特殊環状ペプチドの取得を目指すというもの。JCRファーマが有する独自のBBB通過技術に関する知見と、ペプドリ独自の創薬開発プラットフォームシステム(PDPS)による特殊環状ペプチド創製技術を用いて、BBB通過を可能とするキャリアーとなる特殊環状ペプチドを見出し、BBB通過能を付与したい薬剤にこれを付加することで、新たな薬剤への創出のアプローチとするのが狙いのようだ。なお、同共同研究では、各社が共同研究に要する費用をそれぞれ負担することとしており、契約に伴う収益は発生しない。
株探ニュース
井関農機<6310>が続伸。いちよし経済研究所では、消費税増税後の反動減や米価下落影響により、15年12月期の国内農業機械需要は例年以上に低水準だったと指摘。16年12月期は米価上昇による農業従事者の購買持ち直しを受けて、最終黒字に転換すると予想し、中長期的には東南アジアを中心とした海外展開の強化の進展に注目。レーティングを「B」から「A」に、フェアバリューを190円から250円に引き上げている。
■ニコン <7731> 1,725円 +33 円 (+2.0%) 本日終値
ニコン<7731>が続伸、外国為替市場で急速な円高が進行しているなかで強さが目立つ。市場では「中国でフラッシュメモリーなどをはじめ半導体の増産投資の動きがあり、半導体製造装置を手掛ける企業に空売りの買い戻しや一部では見直し買いが入っているようだ」(国内ネット証券大手)と指摘されている。また、同社にとってデジタルカメラなどの市場縮小はネガティブ材料だが、株価面では織り込みが進み、一方で「液晶パネル製造装置が大幅増加傾向で来期業績に期待が持てる」(国内中堅証券)との判断も働いているようだ。
■三井住友FG <8316> 3,075円 +49 円 (+1.6%) 本日終値
ゴールドマン・サックス証券の銀行セクターのリポートでは、マイナス金利の当期利益への理論的影響は7~13%程度で、1月29日以降のカバレッジ銘柄の平均株価下落幅19%よりも小さいことから、オーバーシュートは否めないと指摘。直近の株価下落により、インプライドの資本コストは約12%まで上昇、過去10年の平均9%や欧米金融機関の平均10%と比較して顕著に高いとみて、株価には30%の上値余地があると解説。個別では、三井住友フィナンシャルグループ<8316>とりそなホールディングス<8308>を「コンビクション買い」で推奨している。
■ファンケル <4921> 1,413円 +22 円 (+1.6%) 本日終値
22日、ファンケル <4921> が月次売上高情報を発表。1月の売上高は前年同月比15.8%増の68億円に伸びたことが買い材料視された。主力の化粧品が同19.0%増の41.7億円と好調だったほか、栄養補助食品も同11.8%増の21.3億円に伸びた。
■東海東京 <8616> 528円 +5 円 (+1.0%) 本日終値
22日、東海東京 <8616> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.79%にあたる1000万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月23日から12月30日まで。
■荏原 <6361> 430円 +4 円 (+0.9%) 本日終値
荏原製作所<6361>が反発。野村証券では、全社売上の約4割を占めるサービスとサポート事業が利益基盤となっているため、セクター内でも相対的に堅調な業績が見込まれると指摘。風水力事業の減益は、精密・電子やエンジニアリング事業の増益で吸収可能との見方で、16年3月期の受注は前期比3%増になると予想。レーティング「バイ」を継続、目標株価は700円から600円に引き下げている。
■デンソー <6902> 4,218円 +18 円 (+0.4%) 本日終値
デンソー<6902>が続伸。同社は22日、NTTドコモ<9437>とLTEや次世代通信技術である5Gを用いた高度運転支援および自動運転技術の研究開発で協力することを発表、これが材料視されるかたちで買いを引き寄せている。2月22日から25日にスペイン・バルセロナで開催される世界最大級の携帯電話展示会「MOBILE World Congress (MWC) 2016」に合わせ日本企業の動きも活発化しているが、両社の協業もこの開幕に間に合わせるかたちで発表された。
■SUMCO <3436> 766円 +3 円 (+0.4%) 本日終値
SUMCO<3436>が小動き。UBS証券は、同社は15年12月決算にて競合による価格攻勢が顕在化したとリポートで紹介。ただ、直近3カ月で株は40%超調整しており、厳しい外部環境は概ね織り込み済みだろうと指摘。依然楽観視はできないものの、同証券ではベースシナリオとして、価格競争はいったん落ち着くと想定。ただ、需要見通しの不透明感や為替の変動を考慮すれば、ダウンサイドの懸念は排除できないと解説。価格の安定にはウエハーメーカーの再編が必要とみるものの、同社にとって望ましいシナリオは限れているとの見解を示している。レーティングは「ニュートラル」を継続し、目標株価は1200円から750円へ引き下げられた。
■ペプチドリーム <4587> 4,270円 +15 円 (+0.4%) 本日終値
ペプチドリーム<4587>が7日続伸。22日の取引終了後、JCRファーマ<4552>と標的タンパク質に対して特殊環状ペプチドを創製する共同研究契約を締結したと発表しており、今後の事業展開への期待感から買いが入っているようだ。今回の契約は、ペプドリの従来の創薬研究開発契約とは異なり、JCRファーマと共同で血液脳関門(Blood-Brain Barrier=BBB)通過を可能とするキャリアーとしての特殊環状ペプチドの取得を目指すというもの。JCRファーマが有する独自のBBB通過技術に関する知見と、ペプドリ独自の創薬開発プラットフォームシステム(PDPS)による特殊環状ペプチド創製技術を用いて、BBB通過を可能とするキャリアーとなる特殊環状ペプチドを見出し、BBB通過能を付与したい薬剤にこれを付加することで、新たな薬剤への創出のアプローチとするのが狙いのようだ。なお、同共同研究では、各社が共同研究に要する費用をそれぞれ負担することとしており、契約に伴う収益は発生しない。
株探ニュース