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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):JAL、OLC、オムロン、東エレク

■りらいあ <4708>  1,129円  +54 円 (+5.0%)  本日終値
 りらいあコミュニケーションズ<4708>が急反発。今日は大和証券が同社を新規にレーティング「2」(アウトパフォーム)、目標株価1400円でカバレッジを開始したことが確認されており、買い手掛かり材料視されているようだ。同証券は、電力小売自由化では新規事業者取り込みや、既存事業者のコールセンター拡充需要が発生するとみて、電力関連の豊富な受託実績を背景に、競合と比して優位に需要獲得を進めることが可能と解説。中長期的では、有人対応から自動応答へのリプレイスにより、コールセンターの収益性は大きく向上する可能性があるとの見解を示している。

■日本航空 <9201>  4,240円  +200 円 (+5.0%)  本日終値
 JAL<9201>、ANAホールディングス<9202>が急反発。原油市況の下落が続いており、前日のWTI原油先物価格は一時1バレル=30ドル台を割り込むなど約12年ぶりの安値を更新、原燃料コスト低下による利益押し上げ効果が期待されている。前日の株価は原油安が買いに反映されなかったが、きょうは全体相場がリスクオフの巻き戻しに転じていることもあって、リバウンド狙いの資金を引き寄せている。

■オムロン <6645>  3,755円  +165 円 (+4.6%)  本日終値
 オムロン<6645>が反発。同社は12日、世界最高クラスの精度で±5センチメートルの高低差における気圧の変化を正確に検知する「絶対圧センサー」を開発し、量産を開始したことを発表した。量産を開始する「絶対圧センサー」を、スマートフォンやタブレットPC、フィットネス・健康管理向けウェアラブル端末、活動量計などに搭載することで、立つ、座る、寝る、倒れるなどの人の動作や、階段などの昇降を高精度に判別するアプリケーションを実現できる。この「絶対圧センサー」を13日から15日まで、東京ビッグサイトで開催される「第2回ウェアラブルEXPO」に出展する。

■コシダカHD <2157>  2,318円  +93 円 (+4.2%)  本日終値
 コシダカホールディングス<2157>が続伸。今日は、いちよし経済研究所によるリポートが確認されている。リポートでは、現段階で同社に対する16年8月期以降の業績見通しは前回予想を踏襲しているものの、同社の温浴事業について、不採算店舗の閉店や水道光熱費等のコスト削減が奏功し、16期8月期第1四半期の営業損失が1700万円と、前年同期比5500万円改善したと解説。原油安等を考慮すると今後も収益改善が期待できるとみて、レーティング「B」(中立)とフェアバリュー2400円を継続している。

■東京エレクトロン <8035>  7,157円  +281 円 (+4.1%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>やイビデン<4062>、新光電気工業<6967>など半導体関連株が高い。今週から米国企業の決算発表が本格化するが、14日には半導体最大手、インテルの決算が予定されている。特に、関心を集めているのは設備投資計画の発表。市場では今年4~6月頃から10nmプロセスの開発投資が本格化し投資は拡大するとの見方がある。さらに半導体株の見方としては、シリコンサイクルは14年央にピークアウトし、いまは下降局面にあるが、16年1~3月に底打ちし、その後は緩やかな上昇に転じる、との予想も出ている。

■日本ガイシ <5333>  2,495円  +89 円 (+3.7%)  本日終値
 日本ガイシ<5333>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が12日付でレーティング「オーバーウエート」継続、目標株価を3300円から3400円に引き上げた。中長期的に自動車排ガス浄化装置分野が成長を牽引するシナリオに変更はないとし、今16年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の720億円(前期実績615億7700万円)に対して従来予想の688億円から765億円へ、来期予想を790億円から795億円へ引き上げている。

■OSG <6136>  2,121円  +74 円 (+3.6%)  本日終値
 12日、OSG <6136> が決算を発表。15年11月期の連結経常利益は前の期比22.4%増の215億円に伸びて着地。続く16年11月期も前期比6.9%増の230億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は欧米の自動車や航空機向けに超硬エンドミルなどの精密切削工具が伸び、4.5%の増収を見込む。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比4円増の50円に増配する方針としたことも支援材料。前日終値ベースの配当利回りが2.44%に上昇し、配当取りを狙う買いも向かった。

■日本水産 <1332>  645円  +20 円 (+3.2%)  本日終値
 日本水産<1332>が反発。前日は全体波乱相場に影響されたものの2.6%安にとどまり、高値圏でバランスを保つ強さをみせた。きょうは再び買いが優勢で600円台前半で売り物をこなしている。動脈硬化や生活習慣病予防などに効果があるEPA(エイコサペンタエン酸)の研究開発を進捗させており、株高の手掛かりとなっている。高精度のEPA量産に積極姿勢をみせ、EPA医薬原料工場を新設して2018年の稼働を目指す構え。オールドカンパニーながらROE13%台と資本効率の高い経営も評価材料となっている。

■日本航空電子工業 <6807>  1,502円  +43 円 (+3.0%)  本日終値
 日本航空電子工業<6807>が反発。クレディ・スイス証券では、ディスクロージャー体制の後退及び北米大手スマホのモメンタム鈍化を受け、バリュエーションは大幅にディスカウントされた状態と指摘。当面はカタリストに乏しくディスカウントされた状況が続くとみて、レーティングを「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に、目標株価を4200円から1800円に引き下げている。

■レイ <4317>  366円  +80 円 (+28.0%) ストップ高   本日終値
 12日、レイ <4317> [JQ] が決算を発表。16年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益が前年同期比58.3%増の5億8400万円に拡大して着地したことが買い材料。積極的な設備投資が奏功し、利益率の高い映像機器レンタルの受注が伸びたことが寄与。広告ソリューション事業の収益拡大も大幅増益に貢献した。通期計画の5億5000万円を既に6.2%上回っており、通期上振れを期待する買いが向かった。株価は80円ストップ高の366円買い気配。

■アークン <3927>  4,690円  -1,000 円 (-17.6%) ストップ安   本日終値
 アークン<3927>がストップ安。12日の取引終了後、不正アクセスにより顧客企業の情報が窃取された可能性があると発表しており、これを嫌気した売りが先行している。社外のiDC(インターネットデータセンター)に設置しているバックアップサーバが不正アクセスされ、3859社分の情報が窃取された可能性があるという。また、要求額の金銭を支払わなければ顧客情報を公開すると脅迫する封書を受け取ったとしており、現在、警察および外部の専門機関の協力を得て、事実関係の調査と再発防止に向けた対応を行っているという。

●ストップ高銘柄
 SJI <2315>  91円  +30 円 (+49.2%) ストップ高   本日終値
 レイ <4317>  366円  +80 円 (+28.0%) ストップ高   本日終値
 日本色材工業研究所 <4920>  377円  +80 円 (+26.9%) ストップ高   本日終値
 セレス <3696>  1,532円  +300 円 (+24.4%) ストップ高   本日終値
 ALBERT <3906>  1,634円  +300 円 (+22.5%) ストップ高   本日終値
 など、14銘柄

●ストップ安銘柄
 アークン <3927>  4,690円  -1,000 円 (-17.6%) ストップ安   本日終値
 イメージワン <2667>  726円  -150 円 (-17.1%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

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