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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):竹内製作所、サカタタネ、富士重、電通

■竹内製作所 <6432>  2,174円  +146 円 (+7.2%)  本日終値
 竹内製作所<6432>が大幅高。前日まで7日続落でこの間に460円強の大幅な調整をみせていたが、リバウンド狙いの押し目買いが一気に流入した。同社は小型建設機械を主力に手掛けており、海外売り上げ比率が約9割と際立って高く、為替の動向は株価に大きな影響を与える。足もとのドル・円相場は1ドル=118円台前半、ユーロ・円相場も1ユーロ=128円近辺まで円安方向に振れており、これを好感するかたちとなった。

■乃村工藝社 <9716>  1,711円  +113 円 (+7.1%)  本日終値
 乃村工藝社<9716>が急反発。いちよし経済研究所では、16年2月期第3四半期累計実績は、一見、減収営業減益も、会社想定を上回って推移していると指摘。増収営業増益・粗利益率改善・受注残高増加の好業績3点セットに変化は見られないとして、16年2月期・17年2月期ともに過去最高益更新を想定。16年2月期営業利益は60億円(会社計画は59億円)と予想している。

■東邦チタニウム <5727>  904円  +55 円 (+6.5%)  本日終値
 東邦チタニウム<5727>が急反発。JX系のチタン製錬大手で、航空機向けスポンジチタンの在庫調整が一巡したことに加え、原油安も利益採算の改善を後押ししている。16年3月期最終損益は34億円と7期ぶりに最黒字化が予想され、3期ぶりとなる5円復配が見込まれている。業績変動の大きい市況関連株特有の、底値を出し切った後の戻り足の速さは過去の相場で証明済み。天井が高く05年11月には株式分割修正値で9730円の高値をつけた実績がある。

■ネクソン <3659>  1,920円  +108 円 (+6.0%)  本日終値
 ネクソン<3659>が大幅反発。ドイツ証券は、同社の15年12月期第4四半期業績には上振れリスクがあると指摘。既存ゲームである中国の「アラド戦記」(PC向け)と韓国でリリースされた「HIT」(モバイル向け)の双方が堅調な業績を支えると予想されると解説し、レーティング「バイ」を継続。目標株価は2100円から2200円へ引き上げられた。

■サカタのタネ <1377>  2,743円  +154 円 (+6.0%)  本日終値
 サカタのタネ<1377>が急反発。同社は12日取引終了後、16年5月期第2四半期累計(2015年6月~11月)の連結決算を発表。売上高は278億7900万円(前年同期比6.0%増)と増収を確保し、営業利益は49億9300万円(同54.5%増)と大幅増益を達成した。中国向け人参種子など海外で利益率の高い野菜種子の販売が好調に売り上げを伸ばし、全体業績を牽引した。これを好感する買いが集まっている。業績予想は従来見通しを据え置いたが、通期営業利益60億円(同25.5%増)予想に対する第2四半期時点の進捗率は83%に達している。

■富士重工業 <7270>  4,614円  +255 円 (+5.9%)  本日終値
 富士重工業<7270>が急反発。同社は12日、スバルの販売主要国である米国、カナダ、豪州の2015年暦年小売販売において、過去最高を達成したことを発表した。米国では前年比13.4%増の58万2675台で、7年連続で過去最高を更新するとともに、8年連続で前年実績を上回っている。

■日経レバ <1570>  13,050円  +670 円 (+5.4%)  本日終値
 NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大きく買いを集め7日ぶり急反発。前日は昨年9月30日以来の安値圏に売り込まれたが、きょうは欧米株高を受けた日経平均の戻り足をそのまま反映、日経平均株価の2倍の値動きが想定されるETFの特性を発揮している。ここ個人投資家の資金を呼び込み、売買高も再び増加傾向にある。

■電通 <4324>  6,450円  +320 円 (+5.2%)  本日終値
 電通<4324>が反発。同社は12日、海外本社の「電通イージス・ネットワーク」を通じて、ブラジルのオンライン・オーディエンスデータ会社「ナベッグ社」を買収することを発表した。ナベッグ社は、オンライン・オーディエンスデータを提供するデータ・マネジメント・プラットフォーム(DMP)を管理・運営しており、媒体社や有力サイトとの強固な協力関係をもとに、毎月100億件を超えるオーディエンスデータの蓄積・分析を行っている。今回の買収により、中南米最大の広告市場であるブラジルにおけるデジタルサービスの強化・拡充を図る。

■CYBERDYNE <7779>  1,953円  +95 円 (+5.1%)  本日終値
  CYBERDYNE<7779>が5日ぶり反発。岩井コスモ証券は12日、同社株の投資判断を新規「A」とし目標株価を2500円に設定した。 革新的ロボットスーツ「HAL」の成長性を高く評価している。特に国内外の公的承認の件数増加がHALの普及に弾みをつけるとみている。HAL医療用は欧州に続き、潜在需要が大きな日米でも医療機器としての普及を待つ状態。さらに医療機器以外にも福祉用や作業用などへの領域拡大も期待されている。同証券では16年3月期の連結純損益は6億円の赤字(前期は9億1500万円の赤字)だが、17年3月期は同8億円の黒字転換を見込んでいる。

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