【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):関電化、ディップ、デジアーツ、ナノキャリア
■関東電化工業 <4047> 926円 +140 円 (+17.8%) 本日終値 東証1部 上昇率トップ
関東電化工業<4047>が全体相場の戻りに乗じて急伸。半導体・液晶向け特殊ガス大手で、エレクトロニクス化が進展する自動車やスマートフォン向け半導体需要の拡大が、同社の特殊ガス需要拡大につながっており、16年3月期は営業利益段階で前期比69%増の78億円を見込んでいる。東海東京調査センターが12日付で同社のレーティングを「アウトパフォーム」継続とし、目標株価を1470円に設定、これが買い人気を増幅している。同調査センターでは、「関東電化の主力製品の収益力に対する懸念から8 月のピーク以降(株価は)約3 割下落した。しかし、中国のEV 市場の急速な立ち上がりから、同社リチウムイオン電池材料の数量増がこれら懸念を上回り17年3月期も増益になると考え、現在のバリュエーションは割安である」としている。16年3月期の営業利益については従来予想の79億円から83億円(前期比79.5%増)予想に上方修正、また17年3月期は85億5000万円から91億8000万円予想(16年3月期推定比10.6%増)に上方修正している。
■ディップ <2379> 2,681円 +349 円 (+15.0%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
ネット特化で求人情報を提供するディップ<2379>が急伸。岩井コスモ証券は、人手不足や9月の派遣法改正等を背景に同社が運営する求人情報サイト「バイトル」等での情報掲載(広告収入)が順調に増加しており、今16年2月期は会社計画を上回る営業利益が期待できると想定。企業の採用意欲向上や、インターネットを活用した求人情報掲載の増加等も追い風にして、同社が中期的に業績拡大を続ける可能性が高いとみて、レーティングは最上位の「A」、目標株価3200円を継続している。
■デジタルアーツ <2326> 2,466円 +315 円 (+14.6%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
デジタルアーツ<2326>が急反発。同社は12日、企業・官公庁向けパスワード不要のファイル暗号化・追跡ソリューション「FinalCode(ファイナルコード)」Ver.5のグローバル提供を開始したと発表。さらなる海外展開などが期待されているようだ。ファイナルコードはユーザーインターフェースを日・英2カ国語の表示言語から選択でき、現在24カ国で利用実績がある。
■ナノキャリア <4571> 1,064円 +94 円 (+9.7%) 一時ストップ高 本日終値
12日、ナノキャリア <4571> [東証M]が、同社が最重要な新薬候補とするナノ粒子型抗がん剤「NC-6004ナノプラチン」に関する特許を国内で取得したと発表したことが買い材料。同特許は「NC-6004」と膵臓がん治療薬「ゲムシタビン」の相乗的な抗がん効果を対象にしたもの。共同開発パートナーであるOPE社の活動拠点である台湾、欧米に続く特許取得となる。同時に、細胞内のpH変化に応答して薬物を効果的に放出する機能を備えた「pH応答性ミセル製剤」に関する特許をインドで取得したと発表。日米欧および中国なども含めた世界の主要マーケット国での権利化に成功した。発表を受けて、知的財産権の強化による業績への寄与に期待する買いが向かった。
■東映アニメーション <4816> 5,450円 +455 円 (+9.1%) 一時ストップ高 本日終値
東映アニメーション<4816>が急伸。大和証券は12日、同社株の投資判断を新規で「2(アウトパフォーム)」とした目標株価は7000円に設定した。アニメーション制作のトップ企業で「ドラゴンボール」や「ONE PIECE」などロングセラーコンテンツを持つことが強み。今後の注目点として「中国を中心とした海外事業の拡大」「映画公開される人気コンテンツの国内版権収入の増加」を指摘。海外事業では、中国動画配信サイトへの配信権販売を注目ポイントに挙げているほか、国内事業では16年度はONE PIECEの映画公開が予定されており堅調な推移が想定されている。同証券では16年3月期の連結営業利益を前期比83%増の73億1000万円と会社予想(68億円)を上回る増額修正を予想、17年3月期は82億5000万円と連続増益を見込んでいる。
■コーナン商事 <7516> 1,722円 +138 円 (+8.7%) 本日終値
コーナン商事<7516>が急反発。12日の取引終了後、16年2月期の単独業績見通しについて、売上高を従来予想の3009億4000万円から3017億5000万円(前期比2.7%増)へ、営業利益を120億3000万円から129億円(同9.0%増)へ上方修正したことが好感されている。7~10月に季節商品の好調があり売上高を押し上げたことに加えて、経費抑制効果が寄与したとしている。ただ、収益性が低下している店舗について、減損損失を計上したことから、純利益は58億円から54億円(同2.6%減)へ下方修正した。同時に発表した第3四半期累計(15年3~11月)決算は、売上高2293億6800万円(前年同期比3.1%増)、営業利益116億7300万円(同14.2%増)、純利益50億1800万円(同横ばい)だった。
■GMO-PG <3769> 5,960円 +470 円 (+8.6%) 本日終値
GMOペイメントゲートウェイ<3769>が急伸。ゴールドマン・サックス証券では、同社は2021年にかけてセクター内で構造的優位にあり、eコマースの成長とEC市場自体の境界線拡大を背景に、取扱高を継続的に成長させる可能性が高いと指摘。大手EC企業顧客の獲得などで更に取扱高成長を実現、一段とマージンを拡大することで、今後12カ月で市場を一層アウトパフォームするとみて、レーティング「買い」、目標株価9200円でカバレッジを開始している。
■三機工業 <1961> 988円 +75 円 (+8.2%) 本日終値
三機工業<1961>が急反発。三井系の総合設備大手でビル空調や産業空調設備など幅広く展開し、大型受注を背景に利益を大きく伸ばしている。受注環境の改善や労務費上昇などに対するコスト対策が功を奏し、不採算案件が減少している。会社側では16年3月期営業利益は従来予想を大幅に上乗せし、前期比倍増の60億円を見込んでいるが、これについてもアナリストの間では保守的と見る向きが多く、一段の上振れも視野に入る。株価指標面からも増額含みの業績を考慮してPER14倍台に割高感はなく、PBRは0.7倍台と解散価値を下回っていることから水準訂正余地が指摘されている。
■ガリバー <7599> 1,191円 +85 円 (+7.7%) 本日終値
ガリバーインターナショナル<7599>が反発。12日引け後、2016年2月期第3四半期累計(15年3~11月)の連結決算を発表した。売上高は1520億8200万円(前年同期比29.3%増)、営業利益は65億9900万円(同42.6%増)で着地した。据え置かれた通期の連結営業利益は前期比54%増の82億円の見通しで、進捗率は80.5%に達しており、今日は業績の上振れ期待も台頭しているようだ。全直営店の小売台数は、展示販売店舗の小売台数が引き続き堅調に推移していることから、5万2426台と前年同期比33.4%増加した。販売費及び一般管理費は、主に展示販売店舗の増加に伴う店舗運営費用が増加した。
株探ニュース
関東電化工業<4047>が全体相場の戻りに乗じて急伸。半導体・液晶向け特殊ガス大手で、エレクトロニクス化が進展する自動車やスマートフォン向け半導体需要の拡大が、同社の特殊ガス需要拡大につながっており、16年3月期は営業利益段階で前期比69%増の78億円を見込んでいる。東海東京調査センターが12日付で同社のレーティングを「アウトパフォーム」継続とし、目標株価を1470円に設定、これが買い人気を増幅している。同調査センターでは、「関東電化の主力製品の収益力に対する懸念から8 月のピーク以降(株価は)約3 割下落した。しかし、中国のEV 市場の急速な立ち上がりから、同社リチウムイオン電池材料の数量増がこれら懸念を上回り17年3月期も増益になると考え、現在のバリュエーションは割安である」としている。16年3月期の営業利益については従来予想の79億円から83億円(前期比79.5%増)予想に上方修正、また17年3月期は85億5000万円から91億8000万円予想(16年3月期推定比10.6%増)に上方修正している。
■ディップ <2379> 2,681円 +349 円 (+15.0%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
ネット特化で求人情報を提供するディップ<2379>が急伸。岩井コスモ証券は、人手不足や9月の派遣法改正等を背景に同社が運営する求人情報サイト「バイトル」等での情報掲載(広告収入)が順調に増加しており、今16年2月期は会社計画を上回る営業利益が期待できると想定。企業の採用意欲向上や、インターネットを活用した求人情報掲載の増加等も追い風にして、同社が中期的に業績拡大を続ける可能性が高いとみて、レーティングは最上位の「A」、目標株価3200円を継続している。
■デジタルアーツ <2326> 2,466円 +315 円 (+14.6%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
デジタルアーツ<2326>が急反発。同社は12日、企業・官公庁向けパスワード不要のファイル暗号化・追跡ソリューション「FinalCode(ファイナルコード)」Ver.5のグローバル提供を開始したと発表。さらなる海外展開などが期待されているようだ。ファイナルコードはユーザーインターフェースを日・英2カ国語の表示言語から選択でき、現在24カ国で利用実績がある。
■ナノキャリア <4571> 1,064円 +94 円 (+9.7%) 一時ストップ高 本日終値
12日、ナノキャリア <4571> [東証M]が、同社が最重要な新薬候補とするナノ粒子型抗がん剤「NC-6004ナノプラチン」に関する特許を国内で取得したと発表したことが買い材料。同特許は「NC-6004」と膵臓がん治療薬「ゲムシタビン」の相乗的な抗がん効果を対象にしたもの。共同開発パートナーであるOPE社の活動拠点である台湾、欧米に続く特許取得となる。同時に、細胞内のpH変化に応答して薬物を効果的に放出する機能を備えた「pH応答性ミセル製剤」に関する特許をインドで取得したと発表。日米欧および中国なども含めた世界の主要マーケット国での権利化に成功した。発表を受けて、知的財産権の強化による業績への寄与に期待する買いが向かった。
■東映アニメーション <4816> 5,450円 +455 円 (+9.1%) 一時ストップ高 本日終値
東映アニメーション<4816>が急伸。大和証券は12日、同社株の投資判断を新規で「2(アウトパフォーム)」とした目標株価は7000円に設定した。アニメーション制作のトップ企業で「ドラゴンボール」や「ONE PIECE」などロングセラーコンテンツを持つことが強み。今後の注目点として「中国を中心とした海外事業の拡大」「映画公開される人気コンテンツの国内版権収入の増加」を指摘。海外事業では、中国動画配信サイトへの配信権販売を注目ポイントに挙げているほか、国内事業では16年度はONE PIECEの映画公開が予定されており堅調な推移が想定されている。同証券では16年3月期の連結営業利益を前期比83%増の73億1000万円と会社予想(68億円)を上回る増額修正を予想、17年3月期は82億5000万円と連続増益を見込んでいる。
■コーナン商事 <7516> 1,722円 +138 円 (+8.7%) 本日終値
コーナン商事<7516>が急反発。12日の取引終了後、16年2月期の単独業績見通しについて、売上高を従来予想の3009億4000万円から3017億5000万円(前期比2.7%増)へ、営業利益を120億3000万円から129億円(同9.0%増)へ上方修正したことが好感されている。7~10月に季節商品の好調があり売上高を押し上げたことに加えて、経費抑制効果が寄与したとしている。ただ、収益性が低下している店舗について、減損損失を計上したことから、純利益は58億円から54億円(同2.6%減)へ下方修正した。同時に発表した第3四半期累計(15年3~11月)決算は、売上高2293億6800万円(前年同期比3.1%増)、営業利益116億7300万円(同14.2%増)、純利益50億1800万円(同横ばい)だった。
■GMO-PG <3769> 5,960円 +470 円 (+8.6%) 本日終値
GMOペイメントゲートウェイ<3769>が急伸。ゴールドマン・サックス証券では、同社は2021年にかけてセクター内で構造的優位にあり、eコマースの成長とEC市場自体の境界線拡大を背景に、取扱高を継続的に成長させる可能性が高いと指摘。大手EC企業顧客の獲得などで更に取扱高成長を実現、一段とマージンを拡大することで、今後12カ月で市場を一層アウトパフォームするとみて、レーティング「買い」、目標株価9200円でカバレッジを開始している。
■三機工業 <1961> 988円 +75 円 (+8.2%) 本日終値
三機工業<1961>が急反発。三井系の総合設備大手でビル空調や産業空調設備など幅広く展開し、大型受注を背景に利益を大きく伸ばしている。受注環境の改善や労務費上昇などに対するコスト対策が功を奏し、不採算案件が減少している。会社側では16年3月期営業利益は従来予想を大幅に上乗せし、前期比倍増の60億円を見込んでいるが、これについてもアナリストの間では保守的と見る向きが多く、一段の上振れも視野に入る。株価指標面からも増額含みの業績を考慮してPER14倍台に割高感はなく、PBRは0.7倍台と解散価値を下回っていることから水準訂正余地が指摘されている。
■ガリバー <7599> 1,191円 +85 円 (+7.7%) 本日終値
ガリバーインターナショナル<7599>が反発。12日引け後、2016年2月期第3四半期累計(15年3~11月)の連結決算を発表した。売上高は1520億8200万円(前年同期比29.3%増)、営業利益は65億9900万円(同42.6%増)で着地した。据え置かれた通期の連結営業利益は前期比54%増の82億円の見通しで、進捗率は80.5%に達しており、今日は業績の上振れ期待も台頭しているようだ。全直営店の小売台数は、展示販売店舗の小売台数が引き続き堅調に推移していることから、5万2426台と前年同期比33.4%増加した。販売費及び一般管理費は、主に展示販売店舗の増加に伴う店舗運営費用が増加した。
株探ニュース