FX積立とは?おすすめ通貨やFX会社、気になるシミュレーション結果を紹介
FXは、大きく稼げる分リスクも大きく、なかなかチャレンジできない方も多いはず。
「FXはやめとけ」なんて言葉もちらほら耳にしますし、不安に思うのも当然だと思います。
たしかに、自分の大切なお金が減ってしまう可能性は最小限にしたいですよね。このように「低リスクでFXができれば」と考えている人におすすめなのが「FX積立」
FX積立とは、FX初心者が悩みがちな「リスク管理」や「売買タイミングの判断」がしやすい取引方法のひとつ。
今回は、「FX積立とはどんな金融商品なのか」、「積立におすすめの通貨はどの通貨ペアか」、そして一番気になる「積立のシミュレーション結果」を分かりやすく解説します。
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FX積立は、あまり馴染みがない金融商品だと思います。どれだけメリットを紹介されても「本当にそんなにメリットがあるの?」と半信半疑になってしまうことでしょう。
FX積立に限らず、「馴染みのない、初めて知ったもの」にお金を使うのは抵抗がありますよね。
とはいえ、「あまり詳しくないから…」という理由で何もアクションを起こさないままでは、一向にお金を増やす手段を身につけることができません。
そこで重要になるのが「実績」です。本当にFX積立を利用しているユーザーは利益が出ているのかどうか。これが1番気になるのではないでしょうか。
肝心な、収支プラスの人数割合(集計期間:2021/5/10~2022/7/18)は以下のようになっています。
- 1位:米ドル/円 82.6 %
- 2位:人民元/円 79.9%
- 3位:メキシコペソ/円 76.1%
さらに、「累計損益率(どれくらい儲かったのか/損したのか)」も以下の通りで、今のところかなり優秀。
- 1位:ペソ円:20.6%
- 2位:人民元:17.9%
- 3位:米ドル:9.7%
とはいえ、最初から100万円運用しよう!まとまったお金で大きく増やそう!というつもりはありません。せっかく100円から始められるFX積立ですから、一本ジュースを我慢してチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
目次
- FX積立とは?
- FX積立メリット・特徴「5選」
- リスクを抑えて外貨を運用できる
- スワップポイント(金利差)がもらえる
- レバレッジをかけることができる(最大3倍)
- 円安対策になる
- 外貨預金と異なり「相場変動」に対応しやすい
- FX積立とFX取引の違い
- FX積立と外貨預金の違い
- FX積立のデメリット
- 元本補償ではない
- 通常のFX取引よりスプレッド(手数料)は高め
- FX積立のシミュレーション結果は?
- シミュレーション結果1:米ドル/円を10年運用した場合
- シミュレーション結果2:メキシコペソ/円を10年運用した場合
- FX積立におすすめな通貨ペアとFX会社
- おすすめ通貨ペア2選
- 外為どっとコムのらくらくFX積立
- まとめ
FX積立とは?
FX積立は、「FXの仕組み」を使って外貨を積み立てるサービスのこと。名前にFXとついていますが、通常のFX取引よりもリスクが大きく抑えられています。
また、FXの「いつでも売却可能」という特徴も引き継いでいるため、外貨預金などと比べて柔軟な取引が可能になっています。
簡単に言えば、「売買の自由度と資金効率をアップさせた外貨運用」というイメージでOKです!
では、この「FX積立」にはどんな特徴があるのでしょうか。
関連記事:資産形成とは?20代・30代におすすめの方法や始めるメリットをわかりやすく解説
FX積立メリット・特徴「5選」
FX積立のメリット・特徴は大きく分けて5つあります。
- リスクを抑えて外貨を運用できる
- スワップ(金利)が付く
- レバレッジをかけることができる(最大3倍)
- 円安対策になる
- 外貨預金と異なり「相場変動」に対応しやすい
それぞれの項目について「具体的にどんな恩恵・いいことがあるか」確認していきましょう。
リスクを抑えて外貨を運用できる
FX積立の場合、
- レバレッジは最大3倍まで
- 定期買い付けが基本(複数回に分けて買う)
という条件が揃っているため、通常のFX取引よりも「大損するリスク」を抑えることが可能。
もちろん、「なぜリスク軽減に繋がるのか」も説明していきます。
レバレッジに関しては、「資金の3倍までしか取引できない仕組み」になっているため、フルレバレッジ(25倍)で取引をし大損する可能性を少なくできます。
- 投資資金100万円
- 3倍レバレッジ→損失:約3万円
- 25倍レバレッジ→損失:約25万円
さらに定期的に買い付けることによってレートが高いときは少なく、安いときは多く買うことができるため、高値掴みや機会損失を最小限に抑えられます。
スワップポイント(金利差)がもらえる
前述のとおり、FX積立は「FXの仕組み」を使っているため、スワップポイントが毎日付与されます。
スワップポイントは通貨発行国の政策金利差によって生じる損益のこと。通貨によって受け取れるスワップポイントは異なりますが目安は以下のとおりです。
- 米ドル/円:約5円〜10円/1万通貨
- トルコリラ/円:約30円/1万通貨
- メキシコペソ:約90円/10万通貨
日本の普通預金の場合、普通預金金利は0.001%のため100万円を1年預けてやっと10円もらえる計算。
預金では1年かかる金額が、FX積立の場合「毎日」もらえるのは非常に魅力的&効率的。
さらに米ドル円のスワップが5円/日だとすると、年間受け取りスワップは「5円×365日=1,825円※」に、メキシコペソなら「32,850円※」にもなります。
※2022年1月の数値で10万通貨保有していた場合
レバレッジをかけることができる(最大3倍)
FX積立3つ目の特徴は、「レバレッジ」のおかげで自己資金以上の金額を運用できること。これは外貨預金や通常の外貨積立サービスにはない特徴です。
せっかく眠っているお金を運用するなら「資金効率は高めたい!」と思いますよね。
その点FX積立では、「最大3倍」というリスクが大きすぎず、かといって外貨預金にはないレバレッジをかけることができるため非常に効率よく外貨運用することが可能です。
- 条件
- 1.元本100万円
- 2.外貨価値が3%上昇
レバレッジ3倍 | 通常の外貨預金 | |
---|---|---|
運用金額 | 300万円(100万円×3) | 100万円 |
利益 | 9万円 | 3万円 |
利回り | 9%(9万円÷100万円) | 3%(3万円÷100万円) |
円安対策になる
前提として、世界の通貨の中で「この先ずっと絶対に安全な通貨」は存在しません。
発行国の国際的な立場が弱くなったり、通貨に対する信用が損なわれてしまった場合、該当通貨の価値は下がっていくことが予想されます。
円安に大きく傾いた場合は、輸入品の価格が上がったりして生活にも影響が出てしまいます。
そこで円安対策として「FX積立」が活用可能。たとえば外為どっとコムのFX積立では、1通貨から積立が可能なので超少額からお試しができます。
さらに、買い付けのタイミングも
- ・毎日
- ・毎週
- ・毎月
の3つから選ぶことができ、「自分に合った金額と頻度」で外貨運用してみましょう。
- 積立頻度:毎日
- 買い付け金額:500円(15,000円/月)
- 方針:慣れてきたら積立金額を増やして資産の10%を米ドルにする
- 運用期間:10年以上
- 積立頻度:毎月
- 買い付け金額:5万円
- 方針:円高だと思うときは追加入金を1万円〜3万円の範囲で行う
- 運用期間:10年以上
外貨預金と異なり「相場変動」に対応しやすい
FX積立の場合は、基本的に「いつでも」売却が可能になっています。
そのため、「相場の急変動が起きそうだから一旦日本円に変えたい…」と思ったとき、すぐに円資産に戻すことができます。
外貨定期預金などでは、1分1秒を争う状況でも円資産に戻すのにはある程度時間を要してしまいます。
「手軽」に始められて「すぐ」逃げられるのもFX積立の魅力ですね。
FX積立とFX取引の違い
「FX積立の良さや特徴はわかった、でもFXと結局何が違うの?」という方のために、FX取引との違いを比較表にまとめました。
「ふむふむ」と確認してもらえれば幸いです。
FX積立 | 通常のFX取引 | |
---|---|---|
レバレッジ | 最大3倍 | 最大25倍 |
リスク | 低〜中 | 低〜大 |
必要資金 | 100円程度 | 1万円程度 |
売買タイミング | 定期積立が基本 | 完全に自由 |
スプレッド(手数料) | FX取引より高め | FX積立より安め |
スワップポイント | もらえる | もらえる |
おすすめの人 | コツコツ外貨運用をして円安に備えたい人 | がっつりトレードをして資金量を増やしたい人 |
FX積立と外貨預金の違い
次は、外貨預金(外貨定期預金)とFX積立の違いです。
FX積立 | 外貨定期預金 | |
---|---|---|
レバレッジ | 最大3倍 | なし |
リスク | 低〜中 | 低い |
必要資金 | 100円程度 | 10万円単位などが多い |
売買タイミング | 定期積立が基本 | 最初の入金時・積立可のものもあり |
引き出しタイミング | 自由 | 決められた満期が基本 |
スプレッド(手数料) | 安い | 為替手数料が高い |
スワップポイント | もらえる | 預け入れ金利としてもらえるが、スワップより低い場合もある |
おすすめの人 | コツコツ外貨運用をして円安に備えたい人 | 海外留学などでお金が必要な人、外貨を日常的に使う人 |
FX積立のデメリット
一見、外貨運用をする目的なら最適に思えるFX積立ですが、もちろんデメリットも存在します。
元本保証ではない
一つ目は元本保証ではない点です。円預金では金額面が目減りすることはありませんが、FX積立の場合には、損失が生まれる可能性もあります。
ただ、「円しかもっていないリスク」を軽減するためのFX積立ということを忘れてはいけません。
元本割れリスクはあるものの、それ以上に「円資産に偏っているほうがリスクが大きい!」と感じるのであればFX積立の利用をおすすめします。
通常のFX取引よりスプレッド(手数料)は高め
FX積立は通常のFX取引と比べて、スプレッドが広めに設定されています。
FX積立 | 通常のFX取引 | |
---|---|---|
米ドル/円スプレッド | 5.0銭前後 | 0.2銭〜1.0銭 |
つまり、コストが若干高いということです。ただ、外貨預金と比較すればFX積立の方がコストを抑えられるのも事実。
自動で積み立ててくれる手間賃だと思える範囲なのであれば、チャレンジしてみても良いのでは?と思います。
FX積立のシミュレーション結果は?
投資を始めるとなると、「メリットを説明されただけでは納得できない!」と思うのが世の常。
私もFXや株式投資を始める前は同じ考えでした。ですからこの章では、FX積立のシミュレーション結果と、本当に始めるべきなのかを検証していきたいと思います!
シミュレーション結果は、外為どっとコムの「FX積立 シミュレーター」を利用しました。
シミュレーション結果1:米ドル/円を10年運用した場合
- 買い付け頻度:毎月
- 買い付け金額:1万円
- 運用期間:10年
- レバレッジ:2倍
結果:スワップ利回り:約3%
スワップ利回りのみで「3%」は、超低金利の日本ではかなり魅力的に映りますね。さらに為替差益が生じていれば利回りはさらに上昇します。
「でも為替差損が出ている可能性も…」と思う方もいると思いますが、定期買い付けであれば為替差損で大損失が出ている可能性はかなり低くなります。運用期間が長ければなおのこと。
シミュレーションをみてみると「スワップの利益+定期買付で為替差損リスク低減」はかなり有効そうですね。
シミュレーション結果2:メキシコペソ/円を10年運用した場合
- 買い付け頻度:毎月
- 買い付け金額:1万円
- 運用期間:10年
- レバレッジ:2倍
結果:スワップ利回り:約65%
少し目を疑いたくなる数字が出ましたが、スワップポイントが高いメキシコペソ/円であれば当然といえば当然。
ただ、メキシコペソなどの高金利通貨は「通貨価値の変動」が大きいため、米ドルなどと比べ為替差損のリスクが大きいことを忘れてはいけません。
ですから、買い付け頻度を「毎日」にして少額で買い付けるなどリスクを低減できるよう工夫しましょう!
FX積立のおすすめ活用方法
米ドルのみ、メキシコペソのみ、というように1つの通貨だけを積み立てするのではなく、メインは米ドルだけど3割くらいは豪ドルを積み立てるなど、2~3通貨に分散しておくとリスク分散の効果は高まります。
ただ、分散させすぎても意味がなくなってしまうのでおすすめは「2~3通貨」です。
FX積立におすすめな通貨ペアとFX会社
最後は、FX積立に興味を持った方のために「FX積立におすすめの通貨ペア」と「FX会社」を紹介して終わりたいと思います。
おすすめ通貨ペア2選
FX積立には、以下の2通貨ペアがおすすめ。理由は「通貨価値が安定しており、スワップもプラス(現時点では)だから」です。
- 米ドル/円
- 豪ドル/円
少しリスクをとって、中期的に運用するのであれば「メキシコペソ/円」も選択肢としてありですね!
外為どっとコムのらくらくFX積立
FX積立サービスを提供しているFX会社のなかでは、「外為どっとコム」がおすすめです。
- その名の通りスマホで楽にFX積立ができる
- 業界最高水準のスワップポイントが魅力的
- 1通貨単位で買付可能
- 柔軟に運用方針を変更できる
- 資産が守られる完全信託保全を採用
外為どっとコムには「らくらくFX積立」というFX積立サービスがあります。評価ポイントにもある通り「手軽に」かつ「柔軟に」外貨運用ができるのが魅力です。
また、外為どっとコムは初心者にも優しいサービスや優れた情報力を持ったFX会社なので、積立とトレードの二刀流も可能です!
関連記事>>外為どっとコムの評判・口コミ&評価ポイント
まとめ
FX積立は、万人におすすめ!というわけではありませんが、「円だけしか持っていないことへの不安」を抱えている人には最適に近い取引方法です。
少しの不安があるのは当然のことです。だからこそ興味を持った方は、少額からFX積立を始めて不安を解消してみましょう!
【注意事項・補足】
■全般
※注_z1: 原則固定 ※例外あり
※注_z2: 原則固定の適用対象外
■GMOクリック証券
■外為どっとコム
※注_b1: キャンペーンスプレッド含む。詳細は公式HPをご確認ください。
※注_b2: 【口座開設キャッシュバックキャンペーンの適用期間】口座開設申込月から翌月末まで
※注_b3: 【スプレッドの原則固定など】ロシアルーブル円のスプレッドは原則固定の対象外になっております。また、ロシアルーブルの取引単位のみ10,000通貨に設定されています。
※注_b4: 【集計期間】2021/5/10~2022/7/18 【収支プラス率】全通貨ペア:57.96%、米ドル円:82.6 %、中国人民元円:79.9%、メキシコペソ円:76.1% 【累計損益率】メキシコペソ円:20.6%、中国人民元円:17.6%、米ドル円:9.7% 【損益計算式】累計損益=スポット評価損益+スポット確定損益+スワップ評価損益+スワップ確定損益+スワップ振替金額、累計損益率=累計損益/累計購入円価、収支プラス率=累計損益が0より多い方の割合
※注_b5: キャンペーンスプレッド。詳細は公式HPをご確認ください。
■LINE FX(LINE証券)
※注_c1: 月次でFX口座数を提示しているGMOクリック証券、GMO外貨、ヒロセ通商、外為どっとコム、トレイダーズ証券との比較(2020年3月~9月/LINE証券調べ)
■マネーパートナーズFX
※注_d1: 1回あたり5万通貨までの取引であれば、24時間米ドル/円を0.0銭のスプレッドで取引できます(5月29日~7月31日)。また、豪ドル/円、ユーロ/円も1万通貨まで、ポンド/円は5,000通貨まで、メキシコペソ/円は3万通貨までスプレッド0.0銭で取引できます。
■松井証券のFX
※注_e1:取扱通貨ペア(スイス/円、トルコリラ/円、米ドル/スイス、ポンド/スイス、ポンド/豪ドルを除く)について、FXサービスの取扱い業者11社(SBI証券、auカブコム証券、外為どっとコム、GMOクリック証券、DMM.com証券、トレイダーズ証券、ヒロセ通商、マネックス証券、マネーパートナーズ、楽天証券、GMO外貨)の中央値と比較。2021年12月21日時点、松井証券調べ。広告掲載日:2022年1月4日時点、上記スプレッドは、市場の急変時(震災などの天変地異、その他外部要因)や、市場の流動性が低下している状況(週初や週末、年末年始、クリスマス時期など)、重要指標発表時間帯などにより、やむを得ず提示以外のスプレッドになることもあります。
■ヒロセ通商(LION FX)
※注_f1: ※注_f1: 米ドル/円、ポンド/円は原則固定でAM10:00~翌AM4:00のスプレッドとなっております。また、ヒロセ通商のユーロ/円は原則固定の対象外となっております。
※注_g1:1~100万通貨注文までの基準値
当サイトでは「金融庁:登録等を受けている業者一覧」に掲載されている証券会社のみをご紹介しております。
- - 金融庁
- - 日本銀行(外国為替市場)
- - 金融先物取引業協会
- - 日本証券業協会
- - 日本貿易振興機構(JETRO)
- - 株式会社 東京金融取引所
- - くりっく365(取引所為替証拠金取引)
- - GMOクリック証券(FXネオ)
- - SBI FXトレード
- - DMM FX
- - 外為どっとコム
- - GMO外貨
- - ヒロセ通商(LION FX)
- - みんなのFX(トレイダーズ証券)
- - LINE FX
- - LIGHT FX
- - インヴァスト証券
- - 松井証券のFX