アドクリ Research Memo(4):財務状況は健全な状態が続く
■アドバンスクリエイト<8798>の業績動向
3. 財務状況と経営指標
2017年3月末の財務状況を見ると、総資産は前期末比301百万円増加の7,262百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現預金が124百万円、未収入金が123百万円増加した。また、固定資産では減価償却の進展に伴い有形固定資産が60百万円、無形固定資産が47百万円減少した。
負債合計は前期末比536百万円増加の2,930百万円となった。主に従業員持株会支援信託ESOP導入に伴い有利子負債が88百万円増加したほか、未払法人税が102百万円増加した。また、純資産は前期末比234百万円減少の4,331百万円となった。親会社株主に帰属する四半期純利益331百万円を計上した一方で、配当金の支払いで273百万円、ESOP導入に伴う自己株式の取得で274百万円の流出があったことによる。
経営指標を見ると、安全性を示す自己資本比率は前期末の65.5%から59.6%に低下し、有利子負債比率は同2.2%から6.4%へ上昇するなど若干財務体質としては悪化したものの、健全性は十分保たれている水準であると判断される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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提供:フィスコ